2008/11/25(火)手作りの婚礼写真

 結婚トレンド調査の話が続きました。結婚に関する統計は少ないので、毎年ゼクシィのデータが報道関係で話題にされます。
 ゼクシィの購読者で、膨大なアンケートに積極的に答えたひとたちのデータです。そこそこ派手に結婚式を挙げたひとの比率が高いと推察します。

 トレンド調査のデータでは少数派だった「友人知人に依頼(7.7%)」という数字は、実際にはもっと多いと思います。業者に依頼していても、「写真お願いね」とゲストに頼むケースは、かなりあるでしょうね。

 業者へ依頼した比率が高いのは、写真集の問題があるからだと思います。素人に期待するのは難しい・・というのが一般的な認識です。
 でも、本サイトの記事を読めば、素人でも本職並みの写真集ができそうな希望が湧いてくるでしょう。若い世代のなかには、デジタル写真の取扱いに慣れているひとが結構います。一度チャレンジしてみれば、やってやれないことはない・・とわかるはずです。

 写真集向けの撮影は、それほど難しくはありません。元になる画像データさえあれば、デジタル加工や編集次第で、そこそこ見栄えのする写真集を作ることができます。
 ヘタな鉄砲も何とやら・・・ とにかく、元データの数を多く手に入れることですね。撮影スタッフは多いに越したことはありません。

 たくさん画像データを集めるのに有効なのが、ウェブアルバムです。自分達の撮った画像が、インターネットのサイトで自由に閲覧できるサービスです。
 事前にゲスト全員に案内しておくことで、撮影意欲と参加意欲を盛りたてます。ひとり数十カットでも10人集まれば数百カットになります。写真集を作るには十分な元データです。

 ウェブアルバムについては、下記のサイトで確認できます。参考までに。
http://www.web.albumcafe.jp/%3c/a

2008/11/24(月)スナップ撮影-検討の情報源

 スナップ撮影を業者に依頼するにあたり、検討材料の情報源は何だったんでしょうか? トレンド調査にデータが出ています。(複数回答)

1位 結婚式場のカウンター 30.2%
2位 結婚式場紹介所 16.3%
3位 結婚情報誌 12.8%
4位 ブライダルフェア等の催事 10.4%
5位 インターネット 7.2%

 以下、友人知人の紹介やタウン誌などいくつも項目が並びますが、ほとんど数字らしい数字になっていません。
 実は本当の1位は、「特に利用していない(31.8%)」です。指輪や衣裳と違って、写真撮影については、あまり検討してないことがよくわかります。

 これは検討した店舗数のデータからも見てとれます。
 「スナップ撮影の依頼先を探す際に検討した店舗数」という設問の答えは、「1店舗」というのがダントツの80.2%でした。
 2位の「2店舗」は7.8%しかありません。選択の余地がほとんどないからでしょう。

 全国的にこの傾向は変わりません。フリーのカメラマンが多い首都圏でも、データのうえでは同様です。
 写真撮影については、会場のサービス内容や衣裳の選定に比べて、こだわるひとは少ないようです。スナップ写真の出来栄えは、どこも似たり寄ったり・・という認識なのかもしれません。

 数年前まで、結婚トレンド調査には、「行なう必要がなかったもの」という項目がありました。そのなかに「仲人」や「結納」に混じって「スナップ撮影」という回答がありました。1994東海版では第3位です。
 期待外れだった・・ということでしょうか?

2008/11/23(日)アルバムの加工内容

 写真集も含めたアルバムの加工内容について、ゼクシィ結婚トレンド調査2008(東海版)にデータが出ています。上位から順に列挙してみると・・・

1位 デジタル加工 58.2%
2位 はめ込みタイプ 15.5%
3位 ラミネート加工 8.8%
4位 手焼き加工 6.7%

 1位の「デジタル加工」は写真集でしょうね。「はめ込みタイプ」はサービス判のプリントをファイルしたアルバムだと思います。
 写真集が増えて、ファイル形式のアルバムは減少傾向にあります。デザインアルバムと呼ばれる写真集以外に、写真を並べただけのデジタルアルバムが増えています。ひと口に「デジタル加工」といっても、仕上りの体裁はいろいろです。

 3位の「ラミネート加工」という設問は、ピン!ときませんね。
 写真集のなかにはラミネート加工されたものがありますが、素人が見て識別できる類のものではありません。8.8%のひとは、何をもって「ラミネート加工」と答えたんでしょうか?

 4位の「手焼き加工」に至っては意味不明です。
 いまどき暗室で引伸機を使って手焼きしているラボなど、ほとんどありません。写真業界でいう「手焼き」とは別のようです。
 たぶん、多面台紙のアルバムを指しているんだと思います。六切以上のプリントを「手焼き」というのは、わからないでもありません。(実際には大半が機械焼きですが・・)

 トレンド調査のこの項目には、毎年違和感を覚えます。
 「わからない」という答えが19.2%もありました。1位の「デジタル加工」に次いで実際に2位にくるのは、この「わからない」という回答です。
 設問の内容を変えたほうがいいと思いますがねぇ。
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