2008/11/01(土)インスタント写真の将来

 政党のパーティーや撮影会で活躍したインスタント写真ですが、その将来性はどうなんでしょう?
 撮ったその場でプリントが手に入るという魅力は、廃れることはないかもしれません。でも、世の中はデジタル写真全盛の時代です。

 写真を撮ったらプリントするのは銀塩時代の習慣です。デジタル時代の写真は必ずプリントするとは限りません。パソコン画面やテレビで見るだけで済ますひとは大勢います。

 ある意味で、リバーサル(スライド)フィルムと似ています。アメリカでは、普通の家庭にも映写スクリーンがあって、ホームパーティーでスライド上映して皆で楽しむ風習が残っています。
 スクリーンが大型パネルテレビに替わっただけで、写真の楽しみ方に大きな変化はない…といえなくもありません。

 日本では、「こたつでアルバム」が昔からの習慣です。プリントでないと写真の実感が湧かない世代は多いと思いますが…
 「こたつでテレビ」も庶民の習慣だから、意外と抵抗がないかもしれませんね。

 プリントにしなくてもよいのなら、画像データを転送すれば写真を渡したのと同じことになります。
 ケータイなら撮ったその場で瞬時に画像を転送することができます。日本全国はおろか、世界中に送ることも可能な時代です。メール感覚で画像のやのとりができるというのは、便利ですね。

 こうしてみると、インスタント写真の需要は、徐々に少なくなっていくと考えるのが自然です。撮ったその場でプリントが必要なケースは限られますからね。
 どうやらインスタント写真の将来は、あまり明るくはなさそうです。

2008/10/31(金)ポラで撮影会

 政党のパーティーで、ポラロイドの同伴写真でひと稼ぎした写真店は、別のイベントでもひと稼ぎしています。ヌード撮影会です。

 写真愛好家や写真クラブを抱える写真店では、定期的に撮影会を行なっていました。ほとんどがモデルを使ったポートレート写真ですが、たまにヌード撮影会を開催するお店がありました。
 ヌードモデルのギャラは高いので、参加費も割高です。それでもそこそこの人数が集まりました。

 この写真店がポラでヌード撮影会をやったのは、写真愛好家が相手ではありません。材木商の売り出しで、成約特典として撮影会を企画しました。販促のイベントです。
 日頃撮影会とは疎遠の大工のおっちゃん達が、モデル相手に悪戦苦闘してました。芸術写真とは程遠い組み合わせです。

 このときもメーカーが一枚噛みました。デモ機を何台か貸し出して、フィルムとフラッシュバルブを大量に用意しました。
 どれだけ消費されるかは、材木の売上次第です。見込み発注で買取るのは店のリスクが高いですからね。
 ひとりにつきフィルム1パックは付いてきますが、後の追加は有料です。それでも何パックも追加購入する大工さんがいて、かなりの量が売れたそうです。皆さん、好きですね。

 この撮影会は1度きりで、2回目はなかったようです。
 ポラでヌード撮影会というのは、さすがに品位に欠けると思ったのか、何回も続けるとヤバイと察したのかは不明ですが・・・

2008/10/30(木)同伴のインスタント写真

 政治資金を集めるパーティーでは、その場でできるインスタント写真が活躍します。著名な政治家との同伴写真を買う支持者は結構います。

 ずいぶん昔ですが、地方の写真店がその撮影を請け負ったときの話です。自○党の政経文化パーティーでした。
 当時、当選したてだったタレント議員の扇○景や、阿○元首相の父親がパーティーの顔です。ツーショットで写真を撮って売りました。

 撮ったその場で集金するので、インスタントカメラを使います。ポラロイドのほかにFUJIFILMのフォトラマも発売されていましたが、ポラを使いました。
 理由は、次から次と写すので、ストロボ内蔵のフォトラマでは充電が間に合いません。当時のポラはフラッシュ(閃光バルブ)です。充電を待たずに連続撮影ができました。

 カメラマンの横に、集金箱を首からさげたスタッフがいて、次から次と撮ってはお金を徴収していきます。虚無僧が箱を首から下げているような形です。(箱に「明暗」とは書いてありませんが・・)

 かなりたくさん撮ったそうです。料金は、1枚500円でしたかね。
 主催者側へのリベートもあるし、もともと政治資金を集めるのが目的だから、千円でもいいと思いますが、当時の物価だと500円が相場だったんでしょうね。
 カメラはメーカーからデモ機を借りたとしても、スタッフ4人派遣して勘定が合ったというから、かなりのショット数です。

 日本ポラロイドとしては、カメラを貸してもフィルムとフラッシュがそれだけ消費されれば、ホクホクですね。
 ストロボ内蔵のフォトラマは、最新式のカメラで発色もよかったけど、こういう忙しい撮影には不向きでした。FUJIFILMは苦虫を噛んだことでしょう。
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