2008/10/26(日)結婚式と「チェキ」

 デジタルカメラの普及で、すっかりなりをひそめた銀塩カメラですが、結婚式ではインスタントカメラがまだ使われています。

 インスタント写真は、ポラロイド社のポラロイドと、富士フイルムのインスタックスがあります。
 プロの連中は、FUJIFILMを使っていても「ポラを引く」と言います。社名が代名詞になったのは、アクアラングと一緒です。(テトラポッドも社名とか)

 結婚式でよく使われているのは、FUJIFILMの「チェキ」です。正式にはinstax-miniといいます。カメラ自体の価格が安いこともあって、アルバムやサインペンを同梱したブライダルパックを用意している式場もあります。
 撮ったその場でプリントが手に入るのが、根強い人気の源ですね。

 デジカメの普及で、インクジェットプリンタを用意する式場も現れました。安いプリンタだと1万円前後なので、ペーパーなどのグッズをセットにして販売するところが多いようです。レンタルだと管理が大変だからでしょう。

 チェキは撮った数分後に画像が現れます。プリントする手間が要らない代わりに、専用カメラが必要です。1台しかなければ、ひとり分です。
 デジタルカメラは皆が持っているので、シャッターチャンスが広がります。何種類かのメモリに対応しているプリンタなら1台で共用できます。プリントする手間は要りますが・・・
 どちらがいいかは、一長一短ですね。

 チェキは、1ショットでプリントが1枚しか手に入らないから、値打があるといえばあります。カードサイズでカワイイし、それと珍しいしね。
 デジカメはデータが残るので、後で何枚でもプリントできます。珍しくもなんともないけど実用的です。

 結婚式当日にプリントをいっぱい手に入れたいなら、両方用意することになります。
 チェキは1ショット1枚だから、プリントを自分の手元に残すためには散逸防止策が必要です。新郎新婦の専用アルバムを用意しておくといいですね。

2008/10/25(土)使いきりのデジカメ

 8月にパレットプラザと55ステーションを展開するプラザクリエイトから、使いきりのデジカメ「エコデジモード」が発売されました。
 とりあえず関東地区50店舗でのスタートです。

 先行して発売になったのは、防水タイプのカメラで、価格は1,980円。発売初日にほぼ完売だったそうです。鳴り物入りでしたからね。
 世の中いろんなひとがいるから、本当に使うつもりで購入したひとが大半かというと疑問です。販売してから2ヶ月過ぎて、何割が店に戻ってきたのかは発表がありません。

 後追いを狙う企業の買取や、メカマニアの購買もあったでしょうね。すでに何台かはバラバラに分解されていると思います。
 スペックは、画素数が300万画素、防水は水深3mまで、50枚撮で10秒以内なら消去可能・・この程度しか公表されていません。レンズの明るさやISO感度が不明なので、結婚式に使えるかどうかはわかりません。テストしようにも「完売御礼!」です。

 防水タイプ以外に、27枚撮(1,280円)、50枚撮(1,480円)が発表されています。夏場以外は、一般需要はこちらでしょうね。

 販売する形になってはいますが、自分でデータを取り出せないから、お店に持っていった時点で回収されます。実体はレンタルです。
 「買ったのだからカメラを返せ!」というひともいるでしょうね。そうならないために、データCDは無料になっています。交換条件を用意したわけです。
 プリントはオプション扱いで、1枚37円になっています。一律価格で通るのは全国チェーンの強みです。

 使いきりのデジカメが「市民権」を得られるかどうかは、今後の展開を見るしかありません。
 回収率を上げるために、データCDとプリント価格を織り込み済にする手もありますが、販売価格が高くなると購買意欲がそがれます。アメリカのリバーサルフィルムのように「現像料込み」というわけにはいかないかも・・・

 販売窓口が限られているのと、カメラのスペックがイマイチよくわからないから、しばらくは「写ルンです」ナイト&デイのお世話になるしかありませんね。

2008/10/24(金)写ルンですの活用法

 超高感度ISO1600のナイト&デイなら、室内の披露宴で撮影できます。ストロボが届かない距離でも何とか写るくらいだから、背景が真っ黒につぶれなくて自然な描写が期待できます。

 フィルムでの撮影は、現像してみないと撮れているかどうか心配ですが、ナイト&デイなら大丈夫でしょう。カメラが故障したときの「保険」としてもお奨めです。
 ネガとプリントだけでは、ウェブアルバムにアップロードできないので、現像するときに「CD同時書き込み」を頼んでおくとよいですね。デジタル化されたデータがあれば、何かと役に立ちます。

 デジタルカメラで撮影した画像データは、きちんとバックアップをとっておかないと、そのうちウヤムヤなってしまう危険性があります。
 元のメディアはもちろんのこと、パソコンのハードディスクも「危ない記録媒体」の仲間です。CD-Rに焼いておけば、とりあえず安心ですが、半永久というわけにはいきません。

 その点、写ルンですはアナログ写真だから、ネガが残ります。経年変化で退色しますが、画像がなくなってしまうことはありません。銀塩プリントの耐久性も期待できます。
 デジタルデータ化したCD-Rがあれば、ネガ・銀塩プリント・デジタルデータの3つの画像が手元に残ります。3つも保険に入っていれば安心ですね。

 市中の写真屋でネガからのプリントがいつまでできるかわからないけど、年数が経っても日本のどこかで処理してると思います。
 写真家の作品の多くは、銀塩のアナログプリントでないと表現できない趣きがあります。まったく姿を消してしまうことは、当面はないでしょうね。

 長期保存を第一に考えるなら、デジカメよりも写ルンですに軍配が上がりそうです。
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