2008/10/23(木)「写ルンです」の種類

 「写ルンです」は、フィルムを使ったアナログカメラ(正しくはレンズ付フィルム)ですが、デジタル時代のいまでも結構使われています。

 結婚式で「写ルンです」を何個か用意して、ゲストに配るひともいます。各テーブルに1~2個置いておき、「ご自由にお使いくだい」と司会が案内するやり方が多いようです。皆にたくさん写真を撮ってもらいたい・・ということですかね。

 写真やカメラの原理に詳しいひとは少ないから、用意されているのはまず特売品のISO400タイプです。室内だったら3mも離れれば露光不足になってしまいます。
 披露宴会場は広いので、すぐそばと思っても4~5mは離れています。ほとんどが遮暗いシャビシャビのプリントという結果になります。

 姪っこの結婚式のときにも「写ルンです」が各テーブルに置いてありました。母親(姉)が用意したようです。結婚式用とはいえ、買うときは主婦感覚で選ぶから、数百円の特売品です。ISO感度は400でした。
 案の定、後になって「配ったカメラはほとんどダメだった」と嘆いてました。一言相談してくれれば、無駄銭を使わずに済んだのに…

 結婚式で配るなら、やはりISO1600タイプでないと意味がありません。ストロボが届かない距離でも室内照明だけで何とか写ります。値段は高いけど、現像代とプリント代をパーにすることを思えば安いもんです。

 ISO1600の「写ルンです」は、3種類あります。結婚式(披露宴)で使うなら、Night & Day Super が最適です。1600 Hi-Speed はスポーツ用、Room & Day Super はご家庭用です。間違えないようにね。
 ナイト&デイは日中屋外と夜間(室内)の切り替えがついています。司会から使い方をきちんと説明したほうが賢明ですね。

  FUJIFILM「写ルンです」のISO1600タイプはコチラを参照

2008/10/22(水)スペアのカメラ

 このブログの説に従って、スペアのメモリを用意したものの、まだ不安が残ります。カメラが故障した場合にどうするか?です。

 ボディーを2台持っているひとは少数派です。デジタル一眼レフは高いから、結婚式のために買い増すのは経済的な負担が大きすぎます。お祝いもしっかり包んだことだし・・・
 それでも、カメラ1台だけ・・というのは危ないですね。カメラは肝心なときに壊れるものです。

 フィルム式一眼レフが売っぱらってなくて手元にあるなら、カメラ2台で撮影することをお奨めします。フィルムはFUJIFILMのPRO400がいいですね。花嫁のアップなどポートレート写真に威力を発揮します。
 ウェディングドレスや白無垢の衣装が白トビしにくく、肌がしっとり写ります。ダイナミックレンジの狭いデジタルカメラでは得られない、柔らかい描写が得られます。その代わりメリハリがないのでスナップ写真には不向きです。スナップにはデジカメを使いましょう。

 フィルム時代に一眼レフを使っていたひとは、デジタル一眼レフも同じメーカーのものを買っていることが多いと思います。レンズマウントが同じだからです。
 デジタル一眼レフのレンズは、APSCサイズにしか対応していないものがあるので注意が必要です。デジタル専用レンズはフィルムカメラには使えません。周辺がケラレてしまうからです。
 ボディーだけ持っていても役に立たないので、レンズとセットで用意します。

 スペアのカメラは、万一に備えての「保険」だから、フィルムカメラでもコンパクト型のデジカメでも構いません。撮影が続行できればいいわけです。
 「写ルンです」をカメラバッグに入れておくのも手です。「写ルンです」は、ISO1600の高感度のものでないと、役に立ちません。ナイト&デイというやつです。(「写ルンです」はFUJIFILMの登録商標)

2008/10/21(火)「弾切れ」に注意!

 最後までシャッターチャンスを逃がさないためには、いつでも撮影できる態勢を維持する必要があります。
 早めにカメラを片づけてしまっては、せっかくのチャンスをモノにできません。

 フィルム時代には、終わりが近づくと急いでフィルムを消化する習慣から、ここぞというときに「弾切れ」で撮れないことがありました。
 ある写真家の先生は、「フィルムを撮り切ってはいけない」というのが口癖でした。これで最後と思っても、2~3コマは残しておくのが傑作を撮る秘訣だそうです。

 デジタルカメラの時代になって、「弾切れ」の確率は減りました。いざとなれば、要らないコマを消してメモリに空きを作ることもできます。
 でも、撮った画像を慌てて消しているようでは、シャッターチャンスを逃がしてしまいます。消すコマを選んでいたら、フィルムを詰め直すよりも時間が掛かりますからね。

 結婚式の撮影を頼まれたら、フィルムでもメモリでも余分に用意しておくのが鉄則です。
 フィルムと違って、デジカメはメモリのデータを消せば何度でも使えるから、ショット数が多くなりがちです。スペアを買うお金をケチって「弾切れ」になるようでは、せっかくの利点が生きません。

 メモリをケチって、画素数を落として撮影するのは、感心しないやり方です。写真集用の写真も頼まれているのなら、最高画素数でないと見開きページでは使えません。
 画像データを軽くする目的で、ゲストのスナップ写真などを300万画素程度に落として撮るのは構いませんが、肝心なときに戻し忘れていたらアウトです。

 やはり余裕を持って、スペアのメモリを余分に用意するのが一番のようですね。
OK キャンセル 確認 その他