2008/09/05(金)CD-Rの注意点

 磁気記録媒体に比べて、地磁気によるデータ消失の危険性がない光記録媒体ですが、取扱いには注意が必要です。
 前回指摘したように、光を使って書き込む媒体は、光による劣化が心配です。読取面を上にしたまま、直射日光の当たる場所に放置しておくと、1日程度でもデータが読めなくなることがあります。

 最近ではあまり見かけませんが、激安のCD-Rは敬遠したほうが無難です。書き込んだすぐあとでは正常動作していたのに、翌日になったら読めない・・なんて話もありました。
 もともと価格の安いメディアだから、長期保存が目的なら、きちんとしたメーカーの製品を使うことを推奨します。

 CD-Rの読取面は、銀色に輝いている側です。虹の7色がキラキラきれいですね。大きなキズがつくと、読取エラーを起こすので、丁寧に扱います。
 もしキズがついて正常に読めなくなっても、表面を再研磨すれば復活します。データは読取面の奥(内側)に記録されているので、キズがついてもデータは消えません。

 実は、読取面よりも丁寧に扱わなければならないのは、レーベル面です。
 レーベル印刷のすぐ下にデータは書き込まれています。もし、レーベル面をキズつけてしまったら、ヘッドに反射光が戻らなくなって読めなくなります。キズが深いと、データそのものが損傷してしまいます。

 レーベル面が無地のリライタブルというCD-Rもあります。文字を書いたり、インクジェットプリンターで印刷することができるタイプです。
 リライタブルは、あとで印刷する前提で表面コートが薄くなっています。そのままで使うのなら、製造時に印刷された一般タイプのほうがキズがつきにくいわけです。
 先のとがったペンで文字を書くのは危険です。うっかりレーベル面を削ってしまったら、データを損傷するかもしれません。

2008/09/04(木)データ保存のメディア

 画像データを保存しておく方法は、いろいろあります。一般的に行なわれているのは、ハードディスクへのコピーとCD-Rへの保存です。

 デジカメの画像データをメモリのまま保存するのは、不経済だし危険です。1MBあたりの価格が高いので、何枚も買うのはもったいないし、自然消滅の危険が高いメディアです。

 パソコン内蔵のハードディスク(HDD)や外付けのHDDに保存するのは、コスト的には安くなりますが、データ消失の危険性が高い方法です。
 パソコンのHDDは、3年経ったらいつ壊れてもおかしくないシロモノです。磁性体を塗ったアルミの円盤が高速回転し、磁気ヘッドで読み取る仕組みになっているからです。
 風圧で磁気ヘッドが直接円盤に接触しない構造になってはいますが、衝撃が加わるとクラッシュする危険があります。
 パソコン内蔵のHDDは、パソコンの寿命がきたら一緒に廃棄されるケースが多いしね。

 HDDに限らず、磁気を使った記録媒体は、長期保存性に欠けます。地球自体が磁石みたいなもんだから、地磁気で劣化するのは避けられません。
 MOディスクなんかもダメですね。
 それと、書き込んだあと、消して書き直せるメディアは、長期保存には向きません。CD-RよりもCD-RWのほうが、より「危ないメディア」ということになります。

 光ディスクのCD-Rは、磁気媒体に比べれば安定しています。少なくとも地磁気で劣化する心配はありません。
 ただし、光を使って書き込む(焼き付ける)ので、光に弱い性質を持っています。読取面を上にして、直射日光の当たる場所に放置するのはご法度です。

2008/09/03(水)写真店でのデータ保存

 WEBページのなかでも紹介していますが、写真店にはアマチュアではできないデータ保存方法があります。業務用のデジタルプリンターを使ったメディア保存です。

 デジカメのメディアカードからバックアップをとるのは、パソコンを使えば自宅で簡単にできます。CD-RやDVD-Rへのコピーです。
 写真店でプリントするときは、1コマずつ明るさやカラーバランスを補正しながら行います。この補正された画像データをCD-Rなどに、プリントしながら同時に保存するわけです。単なるコピーとは違います。

 画像処理ソフトを使えば、アマチュアでもできないわけではありません。ただし結婚式みたいに何百カットもあるときは、途方もない手間と時間がかかります。
 しかも、補正したデータを自宅のプリンターで刷るとなると、さらに手間と時間がかかります。インクがなくなったら、慌てて買いに走らないといけません。
 大量のデータを補正したり、プリントしたりするときは、業者に頼んだほうが早くて楽です。

 保存できるメディアは、フロッピー、MOディスク、CD-Rなどですが、一般的にはCD-Rです。DVD-Rは、プリンターに装備していなければ利用できません。
 市販のDVDマルチドライブは、そんなに高いものではありませんが、業務用プリンターのオプションドライブは10倍くらいします。セットアップとメンテナンスの費用がかかるからだと思います。

 需要が少ないからと、DVDまで対応していないお店が多いですね。対応していなければ、需要は開拓できません。
 一旦CD-Rにデータを落としておいて、別のパソコンでDVD-Rにコピーすれば済むことですが、そのサービスをしてくれるお店も少ないですね。
 店主いわく、「そんなことはお客が自分でやる」・・ お客が自分でできる程度のことが、業者にできないとは・・ 変な話です。
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