2008/08/30(土)写真ブックの窓口

 写真店が自家処理で制作する写真ブック以外に、メーカーラボが制作するタイプがあります。
 印画紙を綴じ合わせたものと、ゼロックスの技術を使った製本タイプの2種類です。ゼロックスのほうは、オンデマンド印刷ですね。

 FUJIFILMのWEBページでは、お店で注文するほかに、ネットでも注文できるようになっています。ネット注文は、もうメーカー直販ですね。
 全国の受付窓口を検索していて、ふと考えさせられました。ほとんどが全国ネットのチェーン店か、地域のチェーン店です。

 顔見知りの写真屋さんは、ほとんど登録されていませんでした。
 廃業したという話は聞いていないので、何かの基準から外れたのか、あえて登録しなかったのか、詳しいことはわかりません。今度会ったら聞いてみようと思います。
 どうせ、「あんなものは登録する価値がない」という可愛げのない返事が返ってくるでしょうが・・・

 写真業界が崩壊して、メーカーが相手にしているのは、全国ネットのチェーン店や地域の有力チェーン店に限られてきているのは事実です。
 しかし、地域の独立店舗で規模が小さくても登録されているところもあります。ひととおり声はかけているはずですが・・・
 それだけFUJIFILMの統率力がなくなったのかもしれませんね。以前なら、「親方フジ丸」で、号令一下ほとんどの有力店が参加したはずです。時代の流れですかね。

 最近テレビのスポットCMをよく目にします。そんな地域有力店への当てつけか、全国チェーンへの援護射撃か、真意はわかりません。
 相変わらず樹木希林を起用していますが、岸本加世子とペアを組んでいたころの迫力と活気は、もうありませんね。

2008/08/29(金)個人の写真ブック

 テレビCMで、FUJIFILMが個人向けの写真ブックを宣伝しています。
 引伸ばした写真にファイリング用の穴を開けて、多穴リングで綴じ合わせたタイプです。印画紙の写真だから、片面だけになります。リング式のカレンダーみたいなもんです。

 穴あけ器を持っていれば、街の写真店でも作ることができます。画像処理ができる店なら、1ページに複数の写真を配置することも可能ですが、片面にしか写真を入れられません。
 器用なひとなら、写真2枚を裏表で貼り付けて、見開きにできるでしょうけどね。

 感材メーカーの印画紙には、裏に透かしの印字がされています。フジならFUJICOLORの文字が入っています。輸入モノだと「富士極彩色・・」という漢字が入っている場合もあるけどね。
 写真ブックにしたときは、裏印字はないほうが便利です。裏面に油性ペンで文字を書くときに、透かし文字があると煩雑です。プリント時の印字は、プリンターの設定でオフにできるので、無印字のほうが文字を書くのに都合がいいですね。

 昨年、知り合いの写真屋さんと感材メーカーの展示会に行ったとき会場に、印画紙にファイリング用の穴を開ける道具が展示されていました。
 ファイルにするなら裏に透かしがない印画紙のほうがいい・・と言ったら、「しーっ、声が大きい」と写真屋さんにたしなめられました。メーカーのひとがすぐ横にいたからね。ここでは「失言」です。

 同行の写真屋さんもワンセット注文していました。機械というより道具に近いものだから、値段はしれています。ちゃんと利用して、お客に提案できるかどうかですね。

2008/08/28(木)見本写真の一覧

 修学旅行や運動会などで、記念のスナップ写真を一覧にして並べている光景をよく目にします。透明のポケットがついた大きなシートに、サービス判の写真をズラリと並べたものが主流です。
 注文が入ると、そこからサンプル写真の分をマイナス1して焼増しをします。たとえ1枚でも、もったいないですからね。

 最近、総合ラボから、サンプル写真を一枚の大きな印画紙にプリントするタイプが出たそうです。インクジェット式のポスタープリントかと思いましたが、本物の印画紙でプリントしているといいます。
 さぞかしコストが高いだろうと思ったら、なんとサービス判を並べるよりも安いとか・・ もちろん業務用途専用です。

 サービス判を並べる式は、最後にサンプル分も販売できますが、1枚モノの一覧見本写真は、注文分すべてを焼増ししなければなりません。それを加味しても1枚モノのほうに分がありそうだというから、かなり安いみたいです。
 まさか、サンプルをカッターで切り抜いて使いまわすような、セコイ業者はいないと思いますが・・・

 サンプル写真というのは、あとで大量の焼増し注文が入ります。サンプルだけで終わることは、まずありません。それを前提に、破格の値段にしているわけです。
 一覧プリントに割り付けるのは、独自のソフトを使って自動的にやっているはずです。手作業ではコスト高になります。
 スナップ写真は、ほとんどデジタル画像だから、こういう新しいやり方ができたんでしょうね。

 このメニューが出来て、地元の写真屋さんは、写真スタジオから請け負っている仕事が減りそうだと嘆いてました。
 写真業界のなかでも、ラボ同士の熾烈な戦いが続いています。
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