2008/08/09(土)難燃性ディフューザー

 ハロゲン電球やタングステンライトは、かなりの熱を持ちます。300W程度のレフランプでも、気をつけないと火傷します。化繊のシャツはご法度ですね。

 リファーの発売元=写真電気工業(SD)から、難燃性のディフューザーが供給されていた時代がありました。輸入品です。
 最も耐熱性があるのはガラス繊維でできたディフューザーですが、値段が高いのが難点です。数十センチ程度の大きさで済む個所には使えますが、天トレにはもったいなくて使えません。
 「燃えない」ガラス繊維ではなくて、「燃えにくい」難燃性のディフューザーは重宝しました。

 「酸化セリウム」の先生と協同で、写真館向けにブツ撮り用の撮影装置を開発したことがあります。
 写真電気工業から、難燃性ディフューザーを原反で仕入れて、上方・左右の3面ディフューザーを作りました。ストロボ照明でも利用できますが、難燃性素材なので、写真電球が使えるのがミソでした。

 デジタル時代になって、小物の撮影ボックスが各社から発売されています。その草分けみたいなもんですね。
 商品撮影の写真講座に参加していた写真館に実費で分けただけですから、大した数ではありません。ブツ撮りの機材を持たない写真館には、使い勝手がよくて便利だと喜ばれました。

 いまでもたまに要望がありますが、素材が手に入りません。燃えてもよければ作れるかもね。
 それなら、90cmか1m幅のトレーシングペーパーを切り貼りしたほうが手っ取り早そうです。

2008/08/08(金)元祖RIFAの愛用者

 蛍光灯リファーが出る前の元祖リファーは、フィルムでの商品撮影には定番のライトでした。ハロゲンランプを使ったソフトボックスです。
 ねじ込み式は500W、差込ピン式は500Wか1kWのランプを使います。かなりの高熱になるので、耐熱性の特殊素材を使っています。価格は高く、10万円くらいします。ストロボ用のバンクでも大きいのはそのくらいするけどね。

 このブログにたまに登場する「酸化セリウム」の先生は、元祖リファーの大ファンです。普通はトップライトに使うプロが多いようですが、この先生は背景に使ってました。
 トップは、天トレ(上方にトレーシングペーパー)を張って、300Wのレフランプを使います。ランプの距離と傾き具合で光をコントロールできるからとか。リファーではできません。
 リファーは、白抜きバックの定番ライトとして愛用していたようです。天トレの照明とちょうどバランスがよかったみたいですね。

 この先生は、小さなブツ撮りのときは大抵レフランプを使います。ストロボでは細かい調整ができないからとか・・・
 照明設備はリファー以外は安ものばかりなので、撮影現場にはクライアントを入れないように、夜中にこっそり撮影していました。機材を見られては写真の値打ちが下がるからでしょう。

 レフランプのガラスグローブと同じように、光を微妙にコントロールできるならストロボでも構わないそうです。機材をケチっているわけではない!ということですかね。確かにストロボでは微妙なコントロールはできません。

 きっとこの先生、デジカメで撮ることがあっても蛍光灯リファーは使わないでしょうね。またレフランプと元祖リファーの出番です。

2008/08/07(木)蛍光灯で商品撮影

 デジタルカメラになって、動かない商品の撮影は、蛍光灯でもできるようになりました。蛍光灯ならどこにでもあります。

 要点は、外光や白熱灯などほかの光とミックスしない状態で撮影することです。人間の目には感じないけど、蛍光灯は輝線スペクトルがあるので緑色の光源です。補正しないときちんとした発色は得られません。
 それと、違う種類の蛍光灯を混ぜないことです。白色と昼光色、昼白色では、補正モードが変わります。

 写真電気工業(通称SD)という会社があります。コマーシャル系のプロには馴染みのある会社です。「あった」という過去形で表現したほうが正しいかもしれません。
 いまは、インターネットで素人にも照明機材を販売しています。ユーザー直販というやつですね。
 かつては業務用のストロボも扱っていましたが、いまではやめています。現在は、蛍光灯を使ったソフトボックスが主力商品になりました。「蛍光灯リファー」という照明装置です。

 リファー(RIFA)は、もともとタングステン電球を使ったソフトボックスでした。500Wか1kWのハロゲンランプを使います。熱が出るので耐熱素材を使った高価なものです。現在でも販売されています。

 デジタル時代になって、蛍光灯でも商品写真が撮れるようになりました。
 「蛍光灯リファー」を買うのは、個人や商店主です。ホームページやネットオークションの商品写真を撮るためです。年間かなりの数が売れてるようですね。

 高校時代の友人が花屋をやっていて、商品写真を撮りたいというので、蛍光灯リファーを紹介しました。外光の入らない部屋のなかなら、きれいに撮れているはずです。
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