2008/06/25(水)写真データは高い

 海外挙式の写真撮影は、写真集の制作が前提になっています。画像データだけ手に入れて、帰国してから自分達で写真集を作る・・というわけにはいかないようです。

 CDデータだけ売る場合もありますが、値段がべらぼうに高いですね。挙式・ロケ・パーティー全部を買うと、写真集1冊分くらいになります。どうしても写真集と同額の売上利益が欲しいわけです。
 日本の代理店に叩かれてますから、オプションで稼がないとやっていけないんでしょうね。

 海外挙式の写真は、普通は現地の業者に頼むことになります。写真集が要らないのなら、プリントだけ依頼します。ネガが付いてきたらラッキーですね。日本に帰ってきてから、写真屋さんに頼んでデジタルデータ化できます。
 もしフィルム撮影でなければ、「どうやって焼増しするんだ」とクレームをつけましょう。運がよければCDデータを付けてくれるかもしれません。(甘いかな?)

 プリントしか手に入らなかったら、スキャナで取り込んでデジタルデータ化するしかありません。いくら気をつけても、ホコリの問題があるので、画像ソフトを使ってゴミ取り修整することになります。かなり面倒です。

 銀塩プリントなら、日本と同じプリンターで焼いているはずです。世界中どこへ行ってもノーリツ鋼機製のプリンターが大半ですから。
 プリント時にデジタルデータをCD化できるので、手間とコストは知れています。こういうことを知っているユーザーはいないので、うまく交渉すれば安い価格でやってくれるかもしれません。(これも甘いかな?)

 海外で頼んだ写真集は、手元に届くまでに1ヶ月以上、2ヶ月近くかかります。多くは中国などよその国で制作しているので仕方ありません。
 日本国内よりもセンスよく仕上げてくれる・・と妙な期待はしないほうがいいかもしれません。外国製であることは間違いありませんが・・・

2008/06/24(火)海外挙式の写真

 海外挙式は安定期に入ったようです。ゼクシィのトレンド調査(2007)によると、シェアは首都圏6.2%、東海地方5.4%、関西5.9%でした。ここ数年大きな変化はないみたいです。

 行き先は、ハワイが1番多くて、2番目はグァムです。サイパンやアメリカ本土も加えると、アメリカ圏が7割以上を占めています。残りのヨーロッパ・オーストラリアを含めて、旅行会社の得意なエリアです。

 海外挙式は、本人と身近な親族だけで行なうことが多いので、ゲストが写真撮影を頼まれることは少ないと思います。
 観光化された場所だから、請け負う業者はいくらでもいます。結婚式に限らず、観光旅行でも専属のカメラマンが同行することはよくあります。向こうにしてみれば、貴重な収入源ですからね。

 手元にある資料によると、ハワイオアフ島の場合、製本タイプの写真集が680ドル(20頁)から1700ドル(34頁)になっています。実際には、室内ロケでも野外ロケでも、施設使用料が別途必要なので、200-300ドルアップになります。現地施設の利権ですね。

 日本の業者が請け負って現地に委託するので、価格帯は日本とあまり変わりません。グァムの頁を見ると日本円表示になっています。製本タイプの写真集は、14万円(18頁)から28万円(28頁)でした。
 一応CDデータ付ですが、挙式撮影データは別で6万円必要です。ちゃっかりしてますね。

2008/06/23(月)ロケーションフォト

 ブライダル写真集で人気が高いのがロケーションフォトです。この傾向は、日本よりもアジアの他の国のほうが早かったですね。
 韓国・中国のほうが日本よりも一歩リードしています。

 スタジオ写真といえば昔ながらの写真館しかなかったころに、台湾のスタジオを見学するツァーをコニカあたりが音頭をとって、盛んに企画した時代がありました。
 衣裳と背景セットを変えながら、花嫁をまるでスターのように写すやり方は刺激になったようです。
 いま流行りの子供写真館は、こうした流れのなかで登場しました。衣裳も小道具も韓国・台湾で作られたものが多いですね。最近は中国製が増えましたが・・・

 記念写真は晴れの日の記録です。着飾って見栄を切るのは、日本よりもアジアの他の国のほうが派手ですね。奥ゆかしさを美徳とする日本と違って、本音がオープンで素直です。
 写真に対する価値観は、日本よりも高い国が多いようです。写真天国の日本は、かえって有り難味が薄いのかもしれません。

 韓国のロッテワールドなど観光地では、あちこちで花嫁姿のロケーション撮影をやっています。着ているのは皆ウェディングドレスです。写真集にするためでしょうね。
 最近では、野外ロケよりもスタジオでロケーションフォトを撮るケースが増えているそうです。従来のバックスクリーンではなくて、建て込みの立体背景を使った撮影です。
 まるで映画の撮影みたいですね。

 こうした風潮は、日本にも波及してきています。最近できたゲストハウスなどは、写真撮影できるように建物・内装が「建て込み」の背景みたいになっています。
 「前撮り」といって、挙式日の前に撮影を済ますところも増えました。
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