2008/05/26(月)ニコンFマウント

 酸化セリウムを入手した先生には、写真学校に行っている御曹司がいて、最近Canon EOS-1DからNikon D3に乗り換えたそうです。
 先生本人は、デジタルカメラには全く興味がないので、Nikon F4からレンズ一式まで取られてしまったことを嘆いてました。机の上には、「人質」のEOS-1Dが虚しく転がってましたね。

 D3と一緒に買ったニッコール14-24mm F2.8 EDズームは、かなりいいと言ってました。実勢価格で20万円以上しますからね。悪かったら泣きです。
 もちろんフィルムでも写りますが、手元のF4やNikomat ELでは使えません。絞りリングがないからです。「絞りリングがないのはいかん!」とかいって怒ってましたが、最近発売のニッコールには絞りリングはありませんね。

 ニコンはFマウントを変えずに進化してきました。スクリュー式のプラクチカマウントからバヨネット式のKマウントに変更したPENTAXや、MDマウントからαマウントに変えたMINOLTAのようなリスクを負わずにきました。
 FDマウントからEOSマウントに変えたCanonは、右見て左見て青信号が点滅中に渡ったので、うまいことやりましたね。要領がいいというか、したたかというか、悪運の強いメーカーです。

 マウント変更のリスクを負わなかった代わりに、ニコンのカメラとニッコールの間には、複雑な制約関係が残りました。はまるだけで使えない組み合わせがあります。
 レンズにメーターカプラーの爪がないと使えないボディーは、ずいぶん昔の機種ですが、Ai以降のレンズでも対応しないボディーが増えました。AFボディーとAFレンズで、使えない組み合わせがあるのには戸惑いますね。

 いっそのことマウントが変わって、はまらなければ割り切れるんですけどねぇ。それはワガママで贅沢な言い分ですかね。

2008/05/25(日)コンデンサーの研磨

 5月7日に話題にしたプロの先生の話。
 引伸機のコンデンサーに傷があるので磨いて直す・・といってたので、もうそろそろ直ったころかな?と、先日顔を出してきました。まだでしたね。

 10日以上も前に研磨剤が届いたという連絡があったのに、ずいぶんのんびりです。やっぱり、踏ん切りがつきませんかねぇ。研磨剤は、「たかはし天文台」からインターネット通販で買ったそうです。
 箱の中身を見てみると、1500番の酸化セリウムから粗ずり用まで入っていて、ピッチの材料もセットになっていました。30cmの反射鏡を磨くキットなので、結構なボリュームです。

 メモ書きが入っていて、「引伸機を直すそうですが私にはよくわかりません、頑張ってください」といった内容のコメントが書いてありました。変わったひとだと思われているようです。
 普通のひとからみれば、天体望遠鏡の反射鏡を自分で磨こうというひとのほうが、変わってますけどね。

 引伸ばしたモノクロプリントを見ると、確かにコンデンサーレンズの傷が出ています。点光源は、原板のホコリや傷が目立ちやすいとは聞いてましたが、コンデンサーの傷まで影響するんですね。
 大して深い傷ではないので、全面を研磨し直す必要はないと思います。

 「削り過ぎないようにキズの部分だけ研磨して・・」といった話をしてきましたが、過激な先生のことだから、どうですかね。少しで済めば、残った研磨剤が「凶器」になるし、全面研磨すれば収拾がつかなくなるかも知れないし・・・ 今後が思いやられます。

2008/05/24(土)技術よりも笑顔が大切

 昔の結婚式は、家と家の行事でした。スナップ写真は、式次第や行事の記録が目的でした。昨今の結婚式は、本人とゲストが演じるイベントです。楽しい思い出を残すためのものに変わってきています。

 結婚式のスナップ写真は、笑顔が一番です。写真愛好家は、どうしてもテクニック重視になりがちですが、技術よりも笑顔ですね。
 そういう意味では、写歴ウン十年の腕自慢のオジサンよりも、二十歳そこそこの「お姐ちゃん」のほうが適任です。ブライダルフォトのカメラマンは、若い女性が目立つようになりました。

 『結婚式を上手に撮る秘訣』というWEBサイトを立ち上げたのも、若い世代にバトンタッチをしたほうがよいと考えたからです。もう、新郎新婦の親と同じ世代が撮る時代ではありません。
 デジタル編集の写真集が流行りになって、写真映像の内容もずいぶん変わりました。花嫁が主役になったことで、年配者の出る幕ではなくなったわけです。

 結婚する当事者の価値観が優先される時代です。当事者が何にこだわったかを知っておかないと、写真はピントが合っていても、内容はピント外れになりがちです。
 同じ世代の感性がないと、このポイントが押さえられない場合があります。写真撮影を頼まれたときは、事前の入念な打合せが欠かせません。WEBページのトップで、最初にこの点を強調しておきました。

 ブライダル情報サイトの『めでたい.com』に写真の失敗談が出ています。失敗しないための参考に一読されることをお勧めします。
 「写真好きは所詮素人でした」と、後でいわれないようにね。
http://www.medetai.com/community/modules/d3forum/index.php?forum_id=38%3c/a
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