2010/07/04(日)元気だったプロ機材の主
事の発端は、鶴さんから電話をもらったことです。「私や、わかるか?」と元気そうな声でした。この人の声を忘れるようでは人生終わってます。
マミヤあたりに聞いたんでしょうね。「酸化セリウム」の先生はどうしてる?という話もしていました。
最近、眼の手術をしたと風の便りに聞いていたので、近いうちにお邪魔するつもりでした。電話をもらったからには、すぐに参上しないと・・・
一応見えてはいるようですが、かなり近くまで行かないと顔がわからないみたいです。好きな写真を撮ることができなくなって、ちょっぴり寂しそうでした。眼の病気は回復に時間が掛かります。
「酸化セリウム」の先生は、なるべく一人では行かないようにしているそうです。店を出るときに、「なんでオレはこんなものを手に持っているんだろう」ということが度々あったからだとか・・・
そんな話をしたら、「もうマジックは使いまへんで!」と鶴さん。「安心して来ておくんなはれ」と言ってました。(ホントかしら?)
「何も買わない」と言っていた割に、先生はハッセルの部品を物色していました。手に入れたデジタルバックのアダプターは、ファインダー部分がハッセル仕様になっているんだそうです。
「あんたのことや、負けといたろ」の一声で、やはり買ってしまいました。商売の神様みたいな人ですね。
ネットオークションで落とすばっかりだったのをこちらに振り替えです。自宅に帰ると、すぐにウエストレベルファインダーのレザーを剥がして貼り直していました。器用な人です。
2010/07/03(土)デジタルバックとPCのスペック
需要家価格 238 万円という値段だけでなく、画像を扱うパソコンも最新スペックのものに買い換える必要がありました。それでもまだ力不足です。
「一体どれだけのマシンを用意したらいいんだ!」という戸惑いの声も聞かれました。撮像素子の大型化・高画素化に、処理するマシンの性能が追いつかない時代でした。
メーカーがアテにしていた写真館の多くは、RAW ではなく JPEG 画像を求める傾向があります。手っ取り早く扱えるデータでないと仕事にならない・・という風潮がありました。(デジタルに弱かったし・・)
135 フルサイズのデジイチを手にした途端に、「これでいいか」と妥協する写真館が多かったと言います。民生用カメラの画像処理エンジンは、実用レベルに達していました。
このブログでパソコンの話が登場するのは、デジタル写真と画像処理は、車の両輪だからです。フィルムに代わる実用レベルのデジイチに買い換えるには、PC 環境の更新は避けて通れない必須条件です。
長年放置したままだったので、現在の PC 環境は旧スペックもいいとこです。(カメラも然り)
ようやくデュアルコアに更新したマシンは、家内専用の台所の PC になってしまいました。まだ 135 フルのデジイチを手に入れていないから、慌てた話ではありませんが、PC 環境を整備しないことには、次のステップに進めません。
フィルム代と現像料が要らないとか何とか言うけれど、デジタル写真は金食い虫ですね。
2010/07/02(金)デジタルバックの加工
純正品ではないから、ただ付くというだけで、そのままでは使いものにならないそうです。アダプターはヤスリで削らないとダメだったとボヤいてました。加工精度が悪いみたいです。
先生のことだから、自分で加工して、使いやすいように改造するんでしょうね。今回は、マミヤの人が同席していたので、遠慮したのか出してきませんでしたが・・・
マミヤのデジタルバックは、独自の ZD バックとフェーズワンです。どちらが多いの?と聞いたら、フェーズワンだと言ってました。
ZD バックはデータの取り込みに時間が掛かるせいか、コマーシャルフォトよりも学術研究向きだそうです。
アメリカでは、マミヤにリーフを付けた状態で販売されているそうだから、近いうちに日本でも何らかの発表があると予想されます。(メーカーはトボケてましたが)
どちらがいいかは、撮影用途によって評価が変わります。いずれにしても選択肢が増えるのはいいことです。
GX680 の純正デジタルバック(DBP)は、2006 年末に販売を終了しています。52x37mm の大型 CCD ハニカムで、画素数は 2068 万画素。ハニカムの特性で、最大記録画素数は 4136 万画素まで上げられました。
発表当時の価格は 238 万円。実際に購入したのは、ごく一部の写真館だけだったようです。市中に出回っていないから、出物を期待してもムダだと思います。