2011/02/19(土)CP+2011とラボ機
業務用プリンターで世界のトップメーカー、ノーリツ鋼機は、出展していませんでした。一般ユーザーが対象だから、出たところで場違いな思いをするだけです。
出展しなかったもののソニーのブースには、ノーリツのドライプリンターが置いてありました。D703 です。1時間にL判 750 枚を出力できる機械です。
スイングパノラマを実体験した人に、パノラマカレンダーをプレゼントするために使われました。ロールペーパーを使えば、長いプリントが出力できます。
ドライ式は廃液処理の問題がないから、こういう用途にはうってつけです。インクジェット出力に違和感を抱く人は、もういないでしょう。
FUJIFILM は、ウェット処理の銀塩ペーパーを使うプリンターをまだ出すようです。フロンティア LP5700R/5500R が「近日発売」となっています。
印画紙を製造しているから、ドライ式よりもウェット式のほうが、メーカーとしてはメリットがあります。印画紙を持たないノーリツ鋼機が、ドライ式にシフトしているのとは対照的です。
一方、大型プリントでは、FUJIFILM のカレイダはインクジェット式で、EPSON の OEM 製品です。業務用途の大型銀塩プリントは、系列ラボで処理する形をとっています。
ノーリツ鋼機は LPS-24PRO という大伸ばし専用の銀塩プリンターを出しています。最小プリントがキャビネ(2L)だから、ミニラボ機としては使えません。最大プリントサイズは 622×2540mm で、大全紙が1時間に約 45 枚処理できます。
こういう機械を一般ユーザーが目にする機会は、国内ではもうなくなりました。見るとすれば、米 PMA か、独フォトキナくらいですかね。
2011/02/18(金)シグマSD1の発売はいつ?
RGB 各色 4800×3200×3層で 4600 万画素だから、話3分の1で 1536 万画素としても、ローパスフィルター不要の撮像板には興味があります。
ソニーの「αスケルトン」が動画重視みたいなので、スチール写真用のデジイチは SD1 も有力候補のひとつです。前機種 SD15 の発売が遅れたことで、「いつになるやら」との観測もありますが、CP+ ではカタログが用意されていたとか・・・
予想を裏切って、意外と早いかもしれません。
躊躇するのは、使用できるレンズが独自の SA マウントということです。物理的には K マウントに近いそうですが、電気接点とフランジバックが違います。いくらレンズメーカーでも、独自マウントで交換レンズを独占しようというのはどうですかね。
元を正せば、K マウントが電子化されたときに、PENTAX が仕様を公開しなかった結果ではありますが・・・
ソニーが E マウントの仕様を公開する予定です。シグマは一番乗りで 30mm F2.8E を CP+ で発表しました。ひょっとすると、次期ミラーレス X3 センサー機は、E マウントかもしれませんね。
価格的にもレンズの互換性からみても SD1 がシェアを取ることはないでしょうが、E マウントのミラーレス機なら大化けする可能性はあります。
いささか希望的観測のきらいはあるものの、マウントで苦い思いをしているはずだから、的外れな発想ではないような・・・
2011/02/17(木)中級一眼レフのスケルトンモデル
来場者数は、昨年よりも多かったみたいですね。2割増の約5万人だったとか・・・
そろそろソニーのαシリーズで、α700 の後継機が発表されるのではと期待していました。年内発売のアナウンスで展示されたのは、試作機のスケルトンモデルでした。
「トランスルーセントミラー」という、固定式の半透明ミラーを採用しています。やはり新製品は、そちらの方向でしたか・・・
APS HD CMOS センサー搭載と、常時 AF のフル HD 動画機能、それ以外のスペックは不明です。E マウントの登場で、ミラーレス一眼とビデオカメラが相互乗り入れの形になりました。一眼レフも動画機能を重視する方向にシフトしたようです。
E マウントの仕様を4月から公開するそうです。ソニー1社の中でスチールカメラとビデオカメラを連携させるだけでなく、周りを巻き込んで総体的にシェアを伸ばそうとの戦略でしょう。
ソニーのブースでは、NEX にシグマの E マウントレンズのモックを装着して展示していたそうです。
昨年秋のフォトキナで、各社とも新製品を発表しているから、とくに目新しいものはなかったように思います。ソニーのαもモックがスケルトンになっただけでした。
フォトキナは2年に1回なので、今年はありません。PMA が9月に変わったことで、今年はいいとしても来年は開催時期が接近します。
いまのところ来年の日程は未発表のようですが、どうするんでしょうね。