2010/12/07(火)仲人は2%以下
ローカルな地域でも 3% 未満です。仲人を立てる風習は、時代の移り変わりとともに廃れたとみていいでしょう。「あの人が仲人」という話をよく耳にするのは、団塊の世代かそのあとくらいまでですね。
何十年か前は、仲人(媒酌人)は結婚式の定番でした。新郎新婦の紹介は、仲人がするのが通例です。「新郎は○○を優秀な成績で卒業され・・」に始まり、「新婦もこれまた優秀な成績で・・」と続くのがセオリーでした。
30 年ほど前にやった後輩の結婚式では、うるさ型の伯父さんが途中から割って入った結果、仲人が2組になりました。正面の雛壇にズラリと6人が並んでいる光景は、当時でも珍しかったと思います。
そのころの結婚式は「家と家」の行事で、親戚が幅を利かす場でもありました。
こうした風習が廃れたのは、見合い結婚が少なくなったのも要因のひとつです。結婚相手を斡旋する世話焼きオバさんの出番がなくなりました。
例え疎遠な関係でも、仲人には何年間か盆暮れの付け届けをするのがしきたりです。自分で見つけた相手と結婚するのに、他人に媒酌を頼む謂れはない、と考えるのは自然な流れでしょう。
仲人を立てなかった理由のトップは、「特に必要を感じなかったので」という回答です。全国平均で 87.5% でした。ローカルな地域でも8割を超えています。
トレンド調査で「仲人」は第1章にきています。調査する意味がなくなっても残っているのは、1丁目1番地だからでしょうか?
2010/12/06(月)結婚式のビデオ撮影
ビデオを「撮ったか、撮らなかったか」の設問では、65.9% の人が「撮った」と答えています。3人に2人です。
依頼した内訳は、「会場の専属または提携業者」が 69.1%、「外部の業者・カメラマン」が 5.1%、「友人・知人」が 21.3% でした。
スナップ撮影に比べて、「友人・知人」の比率が高くなっています。写真よりもビデオを軽く見る傾向があるのかもしれません。
実際には、スナップ撮影よりもビデオ撮影のほうが、素人にはハードルが高いように思います。腕自慢のアマチュア写真家は大勢いますが、ビデオ撮影がきちんとできる人にお目にかかった記憶はないような・・・
三脚も持たずに撮影しているようでは、結果を期待しないほうがいいでしょう。
業者に依頼したビデオ撮影の費用は、全国平均で 15.6 万円でした。大半が挙式の約1ヶ月前に、どの業者に依頼するかも検討せずに決めています。土壇場になって式場に頼むか、やめるかのいずれかのようです。
「ビデオお願いね」と頼まれたゲストは貧乏くじですね。頼まれた理由が、ビデオカメラを持っているということだけだったら、それこそ災難です。
「結婚式のビデオを上手に撮る秘訣」なんてサイトを立ち上げたら、アクセス数が伸びること請け合いです。動画機能のついたデジカメも増えていることだし・・・
トレンド調査からは、まだその影響は窺い知れませんでした。
2010/12/05(日)ロケーション撮影の内容
それ以外にも違いはいくつかあります。両方のデータを比べてみると、ある傾向が見えてきます。
まず言えることは衣裳の違いです。ウェディングドレスが 68.9%、カラードレスが 50.9%、色内掛が 45.7%、白無垢が 29.9% となっています。(全国平均・複数回答)
挙式当日よりも和装の比率は高いものの、ドレス中心であるのがわかります。東海地区では、ウェディングドレスが 83.5%、カラードレスが 63.3% でした。前撮りのスタジオ写真に比べて、和装の比率が低くなっています。
新郎衣裳も同様の傾向です。タキシードなどの洋装が 75.4%、紋服が 56.1% でした。前撮りのスタジオ写真では、洋装が 77.4%、紋服が 72.4% です。やはり和装はロケ向きではないようです。
ロケでの着用数は、花嫁が 2.3 着、新郎が 1.5 着でした。(全国平均・複数回答)
依頼した業者の顔ぶれも少し違います。前撮りのスタジオ撮影では外部の業者が3分の1あったのに対し、ロケーション撮影では4分の1に減っています。東海地区では 11.5% しかありませんでした。衣裳の外部比率よりも少ない数字です。
ロケにかけた費用は、全国平均が 17.9 万円でした。少なかったのは福島が 8.3 万円、多かったのは四国が 38.8 万円と、地域差が大きい分野です。東海地区は 21.3 万円でした。
仕上げの体裁は写真集だから、メニューの内容によって金額が大きく左右されるようです。