2008/07/24(木)コーワの光学製品
コーワブランドのカメラを使ったことのあるひとは、団塊の世代まででしょうね。昭和29年から25年間にわたり、さまざまな種類のカメラが作られました。
一番の変り種は、6石トランジスタラジオとカメラを合体させた「ラメラ」でしょうね。昭和34年の発売です。12,800円でした。珍しすぎてあまり売れなかったようですが・・・
フィルムは、当時のミノルタ16のマガジンを使用した特殊サイズで、現在では入手不能です。自分で切って詰めるしかありません。
ブローニーサイズの一眼レフも作っていました。コーワ6シリーズです。レンズ交換式で、シャッターはレンズに内蔵されていました。ハッセルブラッドの500CMみたいなカメラです。フィルムバックは固定式だけどね。
プリズムファインダーは、少し改造するとハッセルに使えたので、中古市場では珍重されていました。私もコーワ6MMを一式持ってましたが、売るときにはいい値段でしたね。
中古市場で人気が高かったのは、KOWA SWです。単焦点の28mm F3.2が付いたコンパクトカメラです。前から見るとファインダーがカメレオンの眼みたいで、独特の風貌をしていました。
人気がなくて、最後は薬屋さんに景品で配ったみたいです。ところが、「プロミナー」というレンズのブランドが有名になったこともあり、同じメーカーのカメラとして中古市場で「復活」しました。一眼レフのワイドレンズよりもいい・・というのが評判だったようです。
コーワの光学機器は、いまでも作られています。スポッティングスコープは有名です。運転免許更新のときにお世話になった視力検査機は、コーワ製だったという話も聞きました。