2008/07/05(土)風景写真の肖像権
話を写真の著作権と肖像権に戻して・・・
かなり前に蓼科に行ったときの話です。ラピタス蓼科ロープウェイで標高2240mまで登り、坪庭から北横岳まで行ってきました。家族連れです。
少し時間があったので、縞枯山の近くまで行ってから坪庭に戻ってきました。坪庭の近くで中年の紳士から声をかけられました。いま撮った写真にあなた方が写っているが、本に掲載してもよいか?との話です。
聞くと、大学の教授で、自分の研究書を出版するときに、その写真を使いたいそうです。それらしい格好をしたトレッカーが現れるのをズーッと待っていた由。辛抱強いひとですね。
山岳会のパーティーだと、後で必ず「無断掲載だ!」というクレームが入るそうです。豆粒くらいに写っている写真でもクレームになるとボヤいてました。もう懲りて一般のひとしか撮らないんだとか・・・ せちがらい話です。
○○山岳会御一行様というコメントでも入れて欲しいんですかね。
話をしているすぐ横に高山植物が生えていて、花が梅の形に似ているのでバイケイソウ(梅形草)という名がついていると教えてくれました。コバイケイソウ(小梅形草)よりもずいぶん大きな草です。ひとつ勉強になりました。
写真の話をしていたら、「ご存知ないでしょうが、今度フジからMS100-1000というフィルムが出て大変助かる」と言ってました。現像するときにISO感度を100から1000の間で指定できるリバーサルフィルムで、略号はRMSです。
たまたまサンプルフィルムをもらってテストしたことがあったので、ISO800まで感度を上げるとシャドー部に粒子が浮きやすいこと、タングステン光の感度がかなり低いことなどを伝えました。
まさか、その辺を歩いているハイカーから情報が得られると思っていなかったようで、「今日はいい出会いがあってよかった」と喜んでました。
こちらも同じです。
(RMSはすでに製造中止になっています)