2008/06/03(火)写真集の英文

 業者のブライダル写真集には、英文が装飾的に散りばめられています。読めないひとほど格好よく見えるようです。いくつかパターンがあって、空いた空間に適当にはめ込むやり方と、テンプレートに最初から組んであるものと2つの方式があります。

 前回紹介のデジアナアルバムにも英文が入ります。熱転写式の文字シートが用意されていて、中台紙の空いたスペースに入れ込みます。金文字と白文字の2種類から選べますが、大抵は金文字ですね。
 中台紙がブラックだと、金と黒で葬式みたいですが、渋くてなかなか受けがいいようです。

 この英文字シートには、2箇所スペルの間違いがあって、使えない部分があります。メーカーのひとに指摘すると、「どうせ読めないからいいんですよ」だって。いいかげんなもんです。1袋に10枚も入ってるのに・・(金返せ!)
 このデジアナアルバムは、著名なブライダルフォトグラファーが企画段階から1枚噛んでいたはずですが、その先生は知ってるんでしょうか?

 韓国の写真スタジオで、日本の業者から注文を取って写真集を作っているところがあります。画像処理はフィリピンで行ない、出力と製本は韓国でやっているそうです。インターナショナルですね。
 データ丸投げで作ってくれるので便利ですが、業者専門でアマチュアの注文は受けていません。価格は安かったですね。呉服屋さんが何軒か飛びついてました。振袖のアルバムです。

 担当者によれば、フィリピンの娘は日本の振袖を知らないので、どのカットがいいかくらいは指示してもらったほうがよい・・といってました。英語の文章も適当に配置しているみたいで、「まったく場違いな文章を入れることはないと思いますが・・」と、自信なさそうでした。
 ブライダルフォトが狙いで、呉服屋さんから注文が入るとは思っていなかったようです。

2008/06/02(月)デジアナ式の写真集

 デザインアルバム(写真集)の普及で、写真台紙の需要が減っています。台紙メーカーの多くは、写真集の材料や加工に転進するところが増えました。写真スタジオも台紙屋も写真集のほうが付加価値が高いので、当然の流れだと思います。

 写真集にいち早く乗り出した企業に、Best!全進堂という台紙メーカーがあります。多面カットの写真台紙をアルバム形式にした「デジアナアルバム」の発売元です。
 中抜き台紙のパターンは、全部で50種類あって、1頁あたり1カットから十数カットまでの台紙を組み合わせて、1冊のアルバムに仕上げます。画像処理といっても、低価格のテンプレートを使って画像をはめこむだけなので、比較的簡単です。

 アマチュアでもコツさえ掴めば自分でできそうですが、中抜き台紙1パターンが10枚単位なので、業者向けとなっています。サンプル出荷として、50パターン各1枚のセットもあるので、うまく組み合わせを考えて2冊作るつもりなら、コストを下げることは可能です。異なるパターンが1枚ずつのセットだから、実際にはレイアウトが難しいけどね。

 このデジアナアルバムは、何冊か作ってプレゼントしたことがあります。写真の縦横を考えながら、できるだけ少ないパターン数で収めるのがコストを下げるコツです。中抜き台紙は正方形なので、90°回転させたり上下を逆にしたりして変化をつけるわけです。

 中抜き台紙は厚みのあるVカットタイプだから、写真同士が触れることはありません。湿気で印画紙がくっつく心配がないし、インクジェット出力ならコスレの問題がないのが特長です。メーカーは「ラミネートは必須」といってますが・・・
 難点は材料の種類が多いことです。アルバム本体のほかに、中抜き台紙と全面タックシール(両面テープ)が必要です。もちろん、それプラス写真のプリント代が要ります。
 1冊作るだけなら気にするほどの手間と金額ではありませんが、何冊も作る業者の立場でみるとコストの高いアルバムです。

 中台紙をバラ売りしてくれれば、アマチュアに結構売れると思いますが、ヨドバシやビックとは疎遠のメーカーなので、一般のひとが入手するのは難しいでしょうね。

2008/06/01(日)データ丸投げの写真集

 最近、「結婚式写真撮影ガイド」というWEBサイトができて、案内をもらいました。本サイトと同様、アマチュアが結婚式を撮るための情報サイトです。早速「お役立ちLink集」に追加しておきました。
 このサイトは、アルバムカフェというブライダル写真集を作っている会社のオーナーが開いたものです。アルバムカフェでは、アマチュアの画像データをデザイナーが適当に加工してプロ仕様の写真集にしてくれるそうです。
 「写真集・仕上げ」のコーナーにも紹介しておきました。
 プロ仕様なので、一般のオンデマンド印刷の写真集よりも高めの価格設定になっていますが、画像処理ができないひとにはありがたい存在です。結婚式場で頼んだら、倍ではききませんからね。
 おそらく、フリーのカメラマンが利用しているのではないかと思います。

 ブライダル写真集をアマチュアが作る場合は、元データの加工がネックになります。業者向けの写真集は、データ丸投げでも専門のデザイナーがデジタル加工してくれますが、アマチュア向けのところは少ないですね。

 知り合いの写真屋さんで、業者向けの写真集を製作しているところがあります。そのまま出力できる「完全データ」と、データ丸投げでは費用が違います。データ加工は手間と経費が掛かるからです。
 プロ向けにテンプレート(デザイン集)を提供している会社もあります。数万円から十万円するので、何回も利用するなら元をとれますが、普通は1~2回しか使わないアマチュアには高すぎます。

 テンプレートがあっても、画像処理ソフトが使えないようでは、宝の持ち腐れです。画像処理に疎い素人は、データ丸投げで加工してくれるところを利用するしかないでしょうね。
http://www.albumcafe.jp/wedding/%3c/a
http://www.showmedia.jp/wedding%3c/a
OK キャンセル 確認 その他