2012/07/28(土)古いスキャナーの使い道

 メーカーサイトでは Win7/64bit 版に対応していないはずの EPSON GT-7700U を動かすことに成功しました。自宅にもう1台古いフラットベッドスキャナーがあります。Canoscan FB636U です。こちらは XP マシンにつないであるから、いまのところ正常に動いています。問題は OS を更新したときです。

 メーカーサイトによれば、対応しているのは XP 32bit までとなっています。それ以外の Windows は未対応のままです。EPSON にしても Canon にしてもメーカー側では Windows と Mac 以外はサポートしていませんが、LINUX 系の Ubuntu でちゃんと使えます。Windows 7 でも動かす方法があるのでは?

 Ubuntu でのスキャナーの扱いは Windows とは異なり、システム設定の「ハードウェア」にはスキャナーが表示されません。プリンターやキーボード、タブレットなどが表示されているのに、なんか変な感じです。
 フラットベッドスキャナーを使うには、ソフトウェアセンターから XSane というソフトをインストールします。GIMP の「ファイル」→「画像の生成」の中に XSane という項目が追加されます。これを選ぶとスキャナーが起動します。
 もちろん XSane を単独で起動させて使うことも可能です。ドライバーソフトというよりは、アプリケーションソフトと考えたほうがいいでしょう。XSane 以外にもスキャナーソフトがいくつかありますが、GIMP からは起動できないものが多いようです。

 新しい OS で動いたとしてもハードウェアは古いままです。USB1.1 が USB2.0 や 3.0 で動くわけではないので、スピードは遅いままです。FB636U のスペックを調べたら、インターフェースは唯の「USB」になっていました。プレビューは 15 秒ほどですが、本スキャンはしっかり時間が掛かります。
 印刷物から画像を取込む仕事が毎日あるようなら、買い換えたほうがいいと思います。でも、自宅のは年に何回も使わないから、これで十分です。ちょっとした用事で使いたいときに、あるのとないのとでは大違いです。普段は、蓋の上の空間は書類で占拠されています。こういう使い方なら場所をとらない機器ですね。

2012/07/27(金)古いスキャナーをWin7で動かす

 Windows 7 では非対応とされているアプリケーションソフトを騙し騙しインストールしてきました。Photoshop 7 や会計ソフトが動いたのはラッキーです。Photoshop は MS ゴチックと明朝体の表示が文字化けしていましたが、XP マシンからフォントをコピーして使っています。

 ソフトは動いても周辺機器のドライバーソフトが非対応なのには困りました。フラットベッドスキャナー EPSON GT-7700U は、かなり古い機種です。ダウンロード自体が拒否されてしまいます。調べたところ、海外向けは 32bit 対応のドライバーがあるそうですが、「Windows7 64bit の場合はGT-7700Uは完全非対応です。あきらめてください。」となっていました。
 XP モードでも動かなかったのは、デスクトップ機の OS が Proffesional 64bit 版だったからかもしれません。打つ手がなくて、そのまま放置していました。

 64bit 対応の似たような機種のドライバーで動くのでは?との思いがあり、成功事例を調べたら、ありました。機種は違いますが、GT-9300UF のドライバーで古いスキャナーが動いたそうです。やり方はいたって簡単(というか強引)です。
 まず GT-9300UF の 64bit 版ドライバーをインストールしておきます。次に GT-7700U を接続します。自動的にドライバーを探しますが失敗に終わります。当然です。コントロールパネルの「デバイスとプリンターの表示」をクリックすると、GT-7700U にエラーマークがついています。これも当然です。もちろんこのままでは動きません。

 そこで GT-7700U のドライバーを更新します。このとき、「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧」を選択し、「イメージングデバイス」の中にある「製造元 EPSON」「モデル GT-9300」を選びます。警告が出ますが、ここは無視です。これでハードウェアは GT-7700U、ドライバーは GT-9300 になりました。
 Photoshop を起動し、「ファイル」→「読み込み」とたどっていくと、「EPSON GT-9300」という項目がありました。これを選んだら、ナント! GT-7700U がウィーンと音をたてて動きました。(やったね)

 今回は一発で成功しました。何でもやってみることですね。最初に空のドライバーソフトをインストールするときに、どの機種かを聞いてきます。GT-9300 でうまくいかない場合は、近い記号の機種を選べば動くかもしれません。
 Proffesional 64bit のデスクトップ機でもやってみました。GIMP で動きます。「EPSON GT-9300」のほかに「WIA-epson GT-9300」というのが選べます。コントロール画面モードの違いでした。どちらでも動きます。細かい設定は試していませんが、とりあえず画像が取り込めれば御の字です。

2012/07/26(木)ややこしい消費税

 現在の消費税率は 5% です。正しくは「消費税等」と言うそうです。国税 4% と、その 25%(1/4)に相当する地方税を足して 5% になるわけです。納める先は一括して国だから、そちらで計算して 1/5 を地方へ配ればいいのにと思いますが、事業者が仕分けて申告することになっています。

 もし消費増税になったら、国税と地方税の比率が変わるかもしれません。会計ソフトに求められる機能は、レジほど単純ではないようです。現時点では、消費税の計算を簡素化するために、個人企業レベルの課税業者には、簡易課税方式が認められています。売上げに一定率を掛けて申告するやり方です。
 例えば、小売業は利益率が 20% とみなして売上の 1%、卸業は利益率が 10% とみなして売上の 0.5% を納税します。これよりも利益率のいい業者は、納税額が少なく済んで有利なようにみえますが・・・

 一旦、簡易課税を選ぶと、すぐに原則課税には変えられません。仕入金額の増加や経費増で仮払消費税のほうが多くなっても還付申請ができないことになっています。笑うときもあれば泣くときもある・・・それが簡易課税方式です。
 それと、業種によってみなし税率が違うのも要注意です。小売業でも自家生産の商品が多い場合は、製造加工業とみなされます。和菓子屋などがこれにあたります。写真店でも自家処理をしているミニラボ店は、一般の小売業では通りません。少しでも納税額を抑えようとすれば、DP と物販を分けて計算することになります。

 官公庁への納品が主力のカメラ店から、こんな話を聞いたことがあります。そこは総合ラボへ DP を委託していたのですが、税務署が一般の仕入商品とは認めてくれないとボヤいていました。写真の現像プリントは加工品の扱いなんだとか・・・
 こういう問題は写真館でも同じです。撮影の仕事と、DP の取次ぎと、物品販売は、それぞれ別の事業として仕分けることになると思います。みなし仕入率の区分は全部で5つあります。簡易課税を選択したからといって、経理が簡素化されない場合もあるでしょう。
 消費税は、仮受消費税から仮払消費税を引いた額を納税するのが基本です。損得勘定抜きで原則課税方式でいくのが、個人的にはいいように思いますが・・・
OK キャンセル 確認 その他