2008/06/24(火)海外挙式の写真
行き先は、ハワイが1番多くて、2番目はグァムです。サイパンやアメリカ本土も加えると、アメリカ圏が7割以上を占めています。残りのヨーロッパ・オーストラリアを含めて、旅行会社の得意なエリアです。
海外挙式は、本人と身近な親族だけで行なうことが多いので、ゲストが写真撮影を頼まれることは少ないと思います。
観光化された場所だから、請け負う業者はいくらでもいます。結婚式に限らず、観光旅行でも専属のカメラマンが同行することはよくあります。向こうにしてみれば、貴重な収入源ですからね。
手元にある資料によると、ハワイオアフ島の場合、製本タイプの写真集が680ドル(20頁)から1700ドル(34頁)になっています。実際には、室内ロケでも野外ロケでも、施設使用料が別途必要なので、200-300ドルアップになります。現地施設の利権ですね。
日本の業者が請け負って現地に委託するので、価格帯は日本とあまり変わりません。グァムの頁を見ると日本円表示になっています。製本タイプの写真集は、14万円(18頁)から28万円(28頁)でした。
一応CDデータ付ですが、挙式撮影データは別で6万円必要です。ちゃっかりしてますね。
2008/06/23(月)ロケーションフォト
韓国・中国のほうが日本よりも一歩リードしています。
スタジオ写真といえば昔ながらの写真館しかなかったころに、台湾のスタジオを見学するツァーをコニカあたりが音頭をとって、盛んに企画した時代がありました。
衣裳と背景セットを変えながら、花嫁をまるでスターのように写すやり方は刺激になったようです。
いま流行りの子供写真館は、こうした流れのなかで登場しました。衣裳も小道具も韓国・台湾で作られたものが多いですね。最近は中国製が増えましたが・・・
記念写真は晴れの日の記録です。着飾って見栄を切るのは、日本よりもアジアの他の国のほうが派手ですね。奥ゆかしさを美徳とする日本と違って、本音がオープンで素直です。
写真に対する価値観は、日本よりも高い国が多いようです。写真天国の日本は、かえって有り難味が薄いのかもしれません。
韓国のロッテワールドなど観光地では、あちこちで花嫁姿のロケーション撮影をやっています。着ているのは皆ウェディングドレスです。写真集にするためでしょうね。
最近では、野外ロケよりもスタジオでロケーションフォトを撮るケースが増えているそうです。従来のバックスクリーンではなくて、建て込みの立体背景を使った撮影です。
まるで映画の撮影みたいですね。
こうした風潮は、日本にも波及してきています。最近できたゲストハウスなどは、写真撮影できるように建物・内装が「建て込み」の背景みたいになっています。
「前撮り」といって、挙式日の前に撮影を済ますところも増えました。
2008/06/22(日)ブライダル写真業者
照明設備を備えた写真室は、写真館が入っている場合が多かったのですが、合理化が進んで式場のスタッフが撮影するところが増えました。いつも同じライティングで撮り方も同じですから、アシスタントさえしっかりしていれば本職でなくても撮影できます。
ブライダルフォトといえば、写真室での型モノ記念写真ではなく、写真集用のロケーションフォトをイメージするくらい、ユーザーの志向が変わってきています。型モノと違ってロケーションフォトは、写真館の苦手な分野です。
この分野に進出してきたのが、コマーシャルフォトのカメラマンです。デジタル化の影響でCM写真で食べていけなくなったひとが、ブライダルフォトに一気に参入してきました。
結婚式は毎日ある行事ではない代わりに、週末の吉日は手が回らないくらい集中します。繁忙日だけ仕事をするアルバイト的なカメラマンが大勢必要です。ブライダル専門の撮影業者は、常時人材を募集して補充しています。専業では食えないので入れ替わりが激しいからでしょう。
若いフリーターがブライダルフォトを支えています。
若いカップルに人気のある写真集は、若い感性のカメラマンのほうが有利です。二十歳そこそこの女性カメラマンがずいぶん増えました。スナップ写真を一端のカメラマンが撮るケースは減りましたね。
ゲストが撮る場合でも、写歴ウン十年の年配者よりも若いひとのほうが向いているかもしれません。技術よりもセンスがモノを言う世界です。