2011/09/18(日)今秋のカメラショーはナシ

 2年に一度、ドイツのケルンで開かれるフォトキナは、今年は開催の年ではなくて来年です。もうひとつ、毎年開催されていたアメリカの PMA は、2月の予定を9月に延期したものの再度延期で、来年1月だそうです。
 PMA は 2011 年中の開催を見送る形になりました。今年の秋は、大きなカメラショーは何もないですね。IFA(エレクトロニクスショー)くらいです。

 巷では、来年9月のフォトキナに向けた各社の動きについて、あれこれ推測する情報がボツボツ出ています。新製品の開発は、かなり前から進められているから、いろんなところから情報が漏れてくるんでしょうね。中には、わざと漏らす企業もあるようです。

 ライカが APSC フォーマットのミラーレス機を来年のフォトキナに出す、との予測があります。前に、ミラーレス機の台頭をレンジファインター機の巻き返しと言いましたが、それを裏付ける動きです。電子ファインダー(EVF)内臓との憶測もあります。
 M シリーズで EVF を採用したら、ブーイングの嵐になりそうです。やるなら別のシリーズだと思います。ということは、ライカマウントが M マウントのほかにもう1種類・・・ それはどうですかね。

 フランジバックの短いミラーレス機に、一眼レフと同じマウントを採用するメーカーはないでしょう。互換性の問題もあるし、小型軽量化ができないからです。マイクロ 4/3 も元祖 4/3 とマウントを変えています。
 ソニーは E マウント、PENTAX は Q マウント、そしてニコンは・・・ (もうすぐ発表?)

 APS フィルムの一眼レフみたいに、単発で終わってしまうマウントもありそうです。レンズ交換式カメラは、システムカメラだから、あまり短命に終わってしまうと、ユーザーをガッカリさせます。

 110 フィルムの一眼レフ PENTAX Auto-110 は、135サイズ の K マウントとは全く異なる別のシステムでした。交換レンズをはじフィルターやストロボまで、独自のシステムを完結させていました。
 今度の Q は、こうした位置づけかもしれませんね。

2011/09/17(土)Qマウントで遊べるか?

 1/2.3 インチと、コンデジ並みの撮像センサーにしては、抜群に写ると評判の PENTAX-Q は、独自のバヨネット式 Q マウントを採用しています。フランジバックは 9.2mm、フォーマットサイズは 6.2x4.6mm と極小です。

 マウントアダプターさえ手に入れば、どんなレンズでもハマリそうですが、135 換算で 5.5 倍では、超望遠以外に実用性は薄そうです。
 実用できそうなのは、D マウント(フランジバック 12.3mm)、CS マウント(同 12.5mm)、C マウント(同 17.5mm)あたりです。いずれも 8mm 映画やビデオカメラ(16mm 映画)の規格です。ボレの H8R(15.3mm)というのもありましたね。

 最もポピュラーな C マウントは、16mm 映画やビデオカメラの規格です。16mm 映画のフォーマットサイズは、10.41x7.47mm だから、1/2.3 インチのセンサーのほうがだいぶ小さいですね。8mm 映画よりはちょっと大きいですが・・・

 つまり、このカメラで遊ぶなら、超望遠以外はムービー用レンズが向いていることになります。PENTAX はコズミカブランドで VTR 用のレンズも出しているから、C マウントか CS マウントのアダプターは供給されるかもしれませんね。(それと K マウントも?)
 ただし、ビデオカメラは PENTAX-Q ほどの解像度を持っていないので、メガピクセル対応のレンズは限られます。中には工場のラインセンサー用なんてのもあります。
 はまれば実用できるわけでないことは、承知しておいたほうがよさそうです。

 そういえば、昨年ケンコーが開発発表した C マウントのミラーレス機は、どうなったんでしょうね。もう出ているものと思っていたら、まだ未発売でした。
 ケンコーは、自社ではほとんど製品を作っていない企業です。話を持ち込んだ製造元から「待った!」が掛かったのかもしれませんね。予定価格の3万円では採算が合わないのか、そのあたりの事情は不明です。

2011/09/16(金)各社からミラーレス一眼

 PENTAX からもミラーレス機が発売されました。1/2.3 インチの裏面照射型 CMOS 採用で 1240 万画素。コンパクトカメラに近いスペックですが、実写性能は予想以上だとか・・・

 掌サイズでレンズ交換式というのが魅力です。Auto-110 の再来を期待する声もありましたが、ミラー式の光学ファインダーは時代遅れの感があります。コンデジで Auto-110 もどきというのも冴えません。(そんなのありましたね)

 PENTAX のミラーレスは、レンジファインダーの復権というのは当たらないようです。小型・軽量・高機能の新しいジャンルだと思います。
 そういう意味では Auto-110 の発想と同じです。女性層まで視野に入れているのもどこか似てますね。HOYA から PENTAX 事業の買収を発表している RICOH は、ユニット交換式の GXR は別物として継続いくのでしょうか?

 Nikon からも近々発表の予測が出ています。こちらも撮像センサーは小さめのようですが、PENTAX-Q の 1/2.3 インチほど小さくはないみたいです。下馬評ではマイクロ 4/3 よりやや小さめの1インチだとか・・・
 一眼レフとの棲み分けを考慮しているようです。もう暫く一眼レフで稼ぎたい・・ということでしょうね。

 ノロシを揚げていないのは、大手ではキヤノンだけです。もちろん開発はしているでしょうが、一眼レフでシェアを確保しているうちは、自社で競合する商品は出さないかもしれません。
 投入するときは、一気にシェアを取る体制で臨むと思います。レンズ交換式はマウントの問題があります。中半端なフォーマットサイズではなく、kiss シリーズをバッサリやるくらいの意気込みでくると予想します。

 かつてレンジファインダー機で名を馳せた2強が、ミラーレス機でどういう方向に進むか気になります。キヤノンはおそらく動画がらみでしょう。ニコンはもうすぐわかります。
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