2012/02/05(日)ミラーレス機のマウント規格

 FIJIFILM X-Pro 1 の参入で、ミラーレス機の市場は各社入り乱れて混戦の様相になってきました。ライカ M マウントとマイクロフォーサーズ以外は、独自規格のマウントです。どの規格が生き残るか、これからが勝負です。
 各社のマウント規格をまとめてみると・・・

[ いずれも 名称 : 内径 / フランジバックの順 ]
●PENTAX Q マウント : 29mm / 9.2mm
●ニコン 1 マウント : ? / 17mm
●マイクロフォーサーズ : 約 38mm / 19.3mm
●サムスン NX マウント : 42mm / 25.5mm
●FUJIFILM X マウント : ? / 17.7mm
●ソニー E マウント : 46.1mm / 18mm
●ライカ M マウント : 43.9mm / 27.8mm

 撮像センサーのフォーマットが小さい順に並べてあります。ニコン 1 と富士 X マウントの内径は公開されていませんでした。そういう意味ではマイクロ 4/3 も非公開なので推測値です。E マウントは、Wikipedia では「口径 58.9mm」となっていますが、これは外径の寸法です。

 メーカーが提供しているボディーのみの外観写真を元に、X マウントと E マウントの内径を比べてみました。どちらも APSC だから、センサー部分を重ね合わせれば、大雑把ですが内径の比較ができます。思ったよりも X マウントは大きいですね。ほぼ互角で、いい勝負でした。

 PENTAX-Q は、コンデジ並みのフォーマットサイズ、Nikon-1 はコンデジと APSC の中間的な位置づけです。サムスン NX から下の欄が APSC サイズとなります。
 ライカ M マウントだけが、フィルム式カメラと共通の規格です。最初に採用した M3 が 1954 年の発売だから、50 年以上の歴史があります。フィルム式はライカ判の名の通り 135 フルサイズ。デジタル式は APSC フォーマットが主流ですが、ライカ M9 はフルサイズを採用しています。

 キヤノンがまだ参入していないのと、ライカが別の規格を採用するのでは?などの噂もあり、成り行きによっては、さらに独自マウントが増える可能性があります。規格乱立で、ユーザーが不利益を被らなければいいのですが・・・

2012/02/04(土)Xマウントは普及するか?

 タイ水害の影響で発売延期になっていたソニーの NEX-7 が、先週ようやく発売にこぎつけたと思ったら、FUJIFILM がミラーレス機の発売日発表をぶつけてきました。購買層が被るから、各社ともユーザーの囲い込みに必死ですね。

 富士フィルムがミラーレス機を投入するのは、かなり前から噂されていて、マウントの規格がどうなるかに関心が集まっていました。大方は独自マウントとの予測で、ズバリその通りの結果でした。気になるフランジバックは 17.7mm 、名前は X マウントだそうです。
 どこかで聞いたことのある名前だと思ったら、そういえば昔、「フジカ X マウント」というのがありましたね。同社の一眼レフで、AX5、AX3、AX1 というラインナップでした。スクリュー式の M42 マウントからバヨネット式に変わったときの独自規格です。もちろん今回の X マウントとは別物です。

 フジカ X マウントは、口径 40.8mm、フランジバック 43.5mm でした。M42 の後継にしては小さめの規格です。同じく M42 からバヨネット式に変えた PENTAX の K マウントは、口径が 45mm ありました。M42 (口径 42mm)のタクマーにマウントアダプター K を取り付けると、K シリーズのボディーに装着できました。

 では、M42 のフジノンは、AX シリーズのカメラに使えなかったかというと、なんと純正のマウントアダプターが用意されていました。バヨネット式のほうが口径が小さいのに不思議な話です。実は 2mm のフランジバック差をうまく利用していました。
 2種類あったうち、D タイプのマウントアダプターは、開放測光やプログラム AE も連動したというから、かなりのスグレモノです。

 フジカ AX シリーズは人気が上がらず、シェアを握れないまま短命に終わりました。そういう意味では、今回の X マウントという名称は、あまりイメージがよくないように思います。
 一方、当時の精巧なマウントアダプターを知る人は、別の想いを募らせているかもしれません。あのレンズも、このレンズも・・・なんてね。

2012/02/03(金)スマホのコストは?

 急速に普及しているスマートフォンですが、月々の利用料金はどのくらい掛かるのでしょう? 例によって、ケータイ電話の料金システムは複雑です。仮に、いま個人で使っているソフトバンクの G3 ケータイを i-Phone 4S に替えたとすると・・・

 本体価格は、例によって2年縛りと月々割で、16GB モデルがゼロ円、32GB モデルが月 480 円、64GB モデルが月 880 円の負担となります。(なんか変なの)
 データ通信は定額制で、ホワイトプランの基本料を足すと、16GB が月 5,705 円、32GB が 6,185 円、64GB が 6,585 円となります。これには通話料金は含まれていないので、実際にはもっと高くなる計算です。

 ケータイでネットをやらない人は、かなり出費が増えることになります。スマホに替えるなら、インターネットを使わないと意味がないですね。
 個人的には、あんな小さな画面でネチネチやるのは趣味じゃないし、移動中や出先でネットにつなげる必要もないから、スマホに替えるメリットはあまりないのが実情です。

 いままでにケータイからインターネットに接続したのは、通話料金の請求額を確認するときだけでした。もちろん、データ通信の契約はしていません。通話料金の確認は無料です。
 スマホが電話機能と Wi-Fi だけで契約できればいいのですが、定額制のデータ通信料が必須のうちは、乗り換えは様子見ですね。

 消費者の要望と使い方は千差万別です。イオンの b-mobile SIM じゃないけど、データ通信料を抑えたプランが、これから広まる素地は十分あります。
 ただし、いまみたいな料金体系でもバンバン契約が取れているうちは、キャリア自らは動かないかもしれませんね。消費者は、もう少し賢くならないと・・・
OK キャンセル 確認 その他