2012/02/26(日)フォーマット無視のアダプター

 E マウントに変換するアダプターを調べていて、APSC よりも小さいフォーマット用のものがあるのに違和感を覚えました。マイクロ 4/3 用レンズを NEX に取り付けるマウントアダプターです。

 イメージサークルが小さいから、大抵のレンズは周辺がケラレて写るはずです。実際に撮影したサンプル画像を見たら、四隅が真っ暗でした。APSC 用のワイドズームを 135 フル機で撮ったときと似たような結果です。
 一眼レフでは APSC 専用レンズでもフルサイズ機に装着できるから、こういうミスマッチに抵抗がなくなっているのかもしれません。
 それにしても、初代の 4/3 規格ならともかく、マイクロ 4/3 と E マウントのフランジバック差は、2mm もないはずです。苦労して変換マウントを作ったのには、何か深いわけでもあるのでしょうか?

 PENTAX Auto-110 用レンズのアダプターもありました。110 フィルムのサイズは 4/3 規格とほぼ同じです。マイクロ 4/3 に使うなら話はわかりますが、APSC の NEX に使うのは意味がないように思います。
 ほかに作るとしたら、PENTAX Q に Auto-110 のレンズをつけるアダプターでしょうね。35mm 相当の広角が 100mm 以上の望遠になってしまうし、写りがどうかはわかりませんが・・・

 APSC 機に使うなら OLYMPUS PEN-F 用のレンズが向いています。PEN-F は現在のミラーレス機ではなくて、フィルム時代のハーフ判一眼レフです。ハーフ判は APSC より若干大きいだけだから、画角の違いがあまりないのが利点です。
 眠っていたレンズを有効利用する典型的なモデルケースですね。オリンパスがマイクロ 4/3 で PEN を「復活」させたときに、何となくひっかかる感じがしたのは、フォーマットが全く違ったからでした。

 不思議なのは、APS フィルム(IX240)を使う一眼レフがあったのに、それ用のレンズがあまり注目されていないことです。
 ニコン・キヤノン・ミノルタから IX240 用の交換レンズが供給されていました。ニコンは F マウント、キヤノンは EF マウントをベースにしていたので、使えるアダプターがあるようですが、ミノルタ VECTIS 用は個人レベルで自作するしかなさそうです。
 製品化しても商売にならん!ということでしょうね。APS フィルムの一眼レフは失敗だったと、改めて実感しました。
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