2016/12/18(日)パッションフルーツを室内から温室に

 ここ数日は 12 月にしては気温が高めとの予報です。先月に室内へ取り込んだパッションフルーツを室外の簡易温室に移動することにしました。いままでは室内で、4段式のビニール温室を2段にして、実つき苗を8鉢育てていました。

 無理やり上下2段にしたので、鉢の身動きがとれず、日常的なメンテナンスはもとより水やりも不自由していました。実のいくつかは育ち切れず、しわ枯れています。受け皿に溜まった水を捨てるのも一苦労の状態でした。

 簡易温室はホットカーペットで床暖房し、サーモスタットで 10 度になるように 250W のヒーターを制御してあります。さすがに外気温が0度近くになると7度くらいまで下がりますが、夜間でもおおむね 10 度前後をキープできるのは確認済みです。

 太陽光があたる時間帯は内部温度が 26 度くらいまで上がります。普通はもっと上がるはずですが、10 時半過ぎから南隣の家の影に入るので、 室温が 30 度を越えることはなさそうです。温室の気温は内容物からの熱伝播なので、鉢自体は 30 度以上かもしれませんが・・・

 いちいち換気口を開けなくてよいのは助かる反面、日照時間が短いのが難点です。部屋に置いていたときは、午前中は東側の窓際、昼からは南向きの掃き出し窓へ移動していました。日照時間に関しては、室内管理よりも温室のほうが不利な状態です。

 午前中の暖かい温度をとるか、日照時間をとるか、微妙な問題です。ただ、温室の方が水やりやメンテナンスが楽になることは確かです。サーモスタットの温度設定を変えれば、もっと温暖な環境にすることもできるしね。

 電気代をちょっと奮発して、いまついてる実が収穫できたら、後は霜が降りなきゃいい程度の省エネモードにしようか、なんてことを考えています。真冬に温度を上げるにはかなりのエネルギーを消費します。勝負するなら早めの方がよさそうです。

2016/12/12(月)250W のヒーターで温室暖房

 自作の温室について、50W 足らずのホットカーペットの床暖房だけで、この冬を凌ごうなんて考えるのは甘いと思います。床暖房は、地面から浮かせた環境で、地熱に頼らず床を温めるのが目的です。地温をあてにしたところで、表面温度が0度を切らない程度のことです。地面への放熱を防ぐ意味でも、床暖房は効果があるはずです。

 ビニール温室の外カバーの「裾」が 10cm ほどあります。これを利用して、木製フレームが地面に直かに接しないように浮かせてあります。地表には木炭を砕いた粉を敷き詰めて、虫の巣窟にならないよう対策済みです。

 床暖房は、タイマーで日没前から夜明け後までにしてあります。テスト初日は、コントローラーのセレクターを「強」にしました。床暖房の効果がどのくらいあるか、見当をつけるためです。そのあとで温室ヒーターを入れた日は、床暖房を「中」にしました。ヒーターのパワーに比べれば、床暖房の効果は知れたものですが、あまり熱くなるのも考えものです。

 「ダニ退治」というモードもありますが、こちらは御法度です。インシュロックで巻いてセレクターがそちらまでいかないようにガードしてあります。糠に虫が湧いたときには役に立ったけどね。

 メインの暖房装置をどうするか迷いましたが、放熱板のついた 250W の電熱器をサーモスタットで制御することにしました。こちらはタイマーをかけず、日昼でも低温時には作動するようにしてあります。10 度以上になる設定にしましたが、外気温が0度近くになると、+7度くらいがやっとのようです。

 サーモスタットの電気容量は 600W あるから、もう1台追加して同時制御が可能ですが、そこまですることはないでしょう。一般的に耐寒温度が5度以上というのは、気温が4度を下回ると霜が降りる確率が高くなるからです。これは野外の話です。風があたらず霜が降りない温室内で5度以上あれば十分でしょう。

2016/12/08(木)温室の温度が上がらない

 ようやく形ができた簡易温室ですが、ぐらぐらのスチールパイプを自作の木枠に変えただけで、所詮は家庭園芸用のビニール温室です。電気毛布を使って床暖房にしたものの、夜間の温度が上がりません。

 夜中の2時に温度計をチェックしたら、戸外が6.6度、温室内が8.6度でした。まぁ 50W もない電気毛布で外気温より2度も上がれば御の字のほうですが、これから本格的な冬になるというのに、これではちょっと心もとないですね。(夜明けごろだと1度差くらい)

 温室内の温度センサーは、ほぼ真ん中の高さだから、床の表面温度はもっと高いはずです。いま室内に避難させているパッションフルーツの実つき苗は、鉢皿をしいて床置きする予定です。「足元」は暖かくても、棚に載せた子苗のほうはもたないかもしれません。

 温室の底面積は 1.14㎡。表面積を計算したら約8平米ありました。これを外気より5度上げようとすると 330kcal/h、消費電力で 400W ほど必要です。そんなに電気代はかけたくないし、暖房器具代も新規に要ります。ここはもっと省エネでいける手を考えないと・・・

 ビニール1枚では放熱が大きいので、内側にもう1枚張って内部の熱を逃がさないようにするのが、いちばん安上がりな方法です。ただし、2枚をただ重ねて張っては効果は期待薄です。間に空気の層を入れないといけません。空気が断熱材の代わりになるからです。

 すでに棚が作りつけてあるから、外側のビニールから何センチも離して内張りするのは無理です。ここは空気を含んだ「プチプチ」を使うしかなさそうです。二重窓を自作したときにポリカのブラダンを梱包していたのを捨てずにとってあります。これですね。

 二重にすると日昼の温度上昇が気になりますが、暑さで参るより寒さでお陀仏になる可能性のほうが高いはずです。暖房機を追加するとしても、ビニール1枚ペラのときの半分くらいの消費電力で済むかもしれません。今週末から冷え込むみたいです。早くやらないとね。
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