2010/10/22(金)エコ家電の補助金

 政府は、来年3月までの予定だったエコ家電の補助金(エコポイント)を減額すると発表しました。期限内に予算が底をつくのが、その理由だとか・・・
 エコカーの補助金が、予算の枯渇で予定よりも早く打ち切りになった苦い経験から、ソフトランディングを狙ったようです。12月から半減、来年からは買い換え需要だけが対象になる予定です。

 来年7月のアナログ放送停止を控え、駆け込み需要が増えそうな雰囲気です。補助金がなくなり、パネルテレビの買い換えが一段落すると、家電業界は一気に冬の時代を迎えると予測する人もいます。
 大手家電量販店の都心進出で、量販店各社はしのぎを削る消耗戦を展開しています。維持コストの高い都心型店舗を拡大したツケがくると、危惧する向きもあるようです。

 そんな情況を尻目に、我が家の地デジ対策は一向に進展していません。慌ててテレビを買い換えなくても、来年7月までは電波が届きます。(実際にはケーブル回線ですが・・)
 地デジチューナーをつければアナログテレビでも受信できるから、買い換える予定はいまのところないですね。まだ使えるものを捨てるのは主義に反します。

 買い換えるとすればパソコン用のモニターです。15 インチの XGA 画面では、ちょっと辛くなってきました。ついでに地デジ対応という手もあります。
 余ったモニターを捨てるのはもったいないので、ツイン画面にするか、サブ機用として再利用するかです。

 エコポイントの原資は税金です。省エネを促進するのが本来の目的だから、損得勘定だけで駆け込み購入するのはどうですかねぇ。

2010/10/21(木)家電買うなら激戦区?

 ポイントカードに現金値引、ディスカウントの激化で家電量販店の競争は、消耗戦の様相を呈してきました。業績悪化で縮小を余儀なくされる「負け組」も現われました。
 価格が安くなるのは消費者にとっては有難いことですが、度を過ぎた値引合戦は、いずれ消費者にツケが回ってきそうです。

 今年は事務所の冷蔵庫が壊れて買い換えました。小型でも冷凍庫が別室になったものが希望です。近くの量販店で、価格とサイズの合うものを探して注文しました。
 配送料が別途掛かると言います。白モノは家電店のオハコのはずなのに、とうとうそれまで配送料を取るようになったのかと驚きました。

 聞いたら、たまたま1台だけ在庫があるそうです。小さな冷蔵庫だったので、メジャーでサイズを測ったら何とかワンボックス車に載りそうです。結局、自分で無理やり積み込んで帰りました。(どこか虚しい・・)

 暫らく経ってから、その家電店から電話がありました。「ご注文の冷蔵庫が入荷しました」との内容です。「えっ冷蔵庫ですか?」と聞き直したところ、間違いなくアナタから注文を受けていると、いぶかしげな反応です。
 在庫があったので自分で積んで帰った話をしたら、「・・・」でした。2台も要りません。

 価格競争が行き着くところまでいって、いまはサービス合戦の時代だそうです。周りに競争相手がないせいか、この量販店は、まだ大名商売のままのようです。
 家電品を買うときは、やはり激戦区でないといけませんかね。

2010/10/20(水)革命と商売は農村から

 「革命は農村から・・」は、毛沢東語録のテーゼです。それをヒントにしたのか、「スーパーは農村から・・」を実践したのは、ダイエーの中内功氏でした。
 都市部から少し外れた郊外は、地代が安く広大な敷地が確保しやすいのが利点です。車社会の到来で、駐車場の確保は大型店の必須条件となります。農村部と都市部の両方から集客できるメリットがありました。

 大型スーパーや家電量販店・ホームセンターなどは、いまでも郊外型が主流です。ところが、ここへきて郊外型店舗の集客力に陰りが見え始めました。
 一番の要因は、核家族化と少子高齢化です。それに農村部の過疎化が追い討ちをかけます。マイカーを持たない世帯や高齢者にとって、郊外型の店舗は不便な商業施設となりました。

 近くの商店を利用しようにも、大型店に客を取られ、街の商店街は衰退の一途をたどりました。「シャッター通り」と呼ばれる商店街も珍しくありません。
 もし、採算が悪くなったからと大型店が撤退してしまったら、消費者は利用する店がなくなってしまいます。

 この傾向は、日本よりも早く大型商業施設が登場したアメリカで、すでに社会問題になっていました。最終的には一極集中化して、消費者の選択の自由と利便性を奪う結果となる・・こう指摘する声がありました。
 無理な開発と拡大路線は、破綻する危険と隣り合わせです。お互いが切磋琢磨して競争するのは、市場が拡大している時代には有効でしたが、いまは潮目が変わろうとしています。

 消費者により近くというニーズから、量販店の都市部への出店が相次いでいます。かろうじて生き残った個人商店は、再度試練にさらされることになりました。
 今後は中心街で、量販店同士の生き残りを賭けた競争が激化しそうな雰囲気です。
OK キャンセル 確認 その他