2010/10/07(木)Cマウントのレンズは多い

 とうとうCマウントのミラーレス機まで登場する運びになって、デジタルカメラの世界は混沌としてきました。マウントアダプターを使えば、今すぐでもCマウントレンズが実用できます。マイクロフォーサーズのカメラです。

 フォーサーズ規格は、文字どおり 3/4 インチだから、イメージサークルが小さすぎて使えないCマウントレンズが結構あります。フォーマットが 2/3 インチなら、カバー率が上がりますが・・・
 Cマウントは、もともと 16mm シネカメラや VTR 用の規格です。工場設備のラインセンサー用も含めて、かなりの種類が出回っています。中にはスチール写真に不向きなレンズもあるようです。

 いままでにCマウントレンズを手に入れたことが何回かありましたが、利用する機会がなくて、全て手放してしまいました。スタジオ撮影でのプレゼン画像に使う FUJINON の VTR ズームレンズもありました。閉店したスタジオからの貰い物です。こういう展開になるなら、残しておけばよかったですね。
 中古市場では、ここへきてCマウントレンズの需要が増えているそうです。少し前までは、見向きもされないレンズでした。

 実用できそうなのは、16mm 映画用やメガピクセル用 VTR レンズです。ラインセンサー用は、実写テストしてみないと、使い物になるかどうかは疑問です。
 映画のデジタル化で、シネカメラの中古が安く出回っています。出物があったら押さえておいていいかも?

 FUJIFILM の 8mm 映画カメラ ZC-1000 は、Cマウント採用のレンズ交換式でした。欲しかったカメラのひとつです。1コマ撮影機能があったので、人形劇やアニメ制作ができました。いまでも実用している人がいると思います。
 シングル8のフィルムが製造中止になった後でも、レンズは使い道があります。今度はデジタル動画用として・・・

2010/10/06(水)Cマウントのミラーレス

 ケンコーからレンズ交換式ミラーレス機のアナウンスがありました。ケンコーはフィルターメーカーとして知られていますが、現在ではスリックやトキナーを傘下に収めた総合写真用品メーカーです。

 フォトキナでの発表によれば、Cマウントを採用するそうです。ビデオカメラや 16mm 映画の撮影機によく使われている規格です。
 撮像素子のフォーマットは不明ですが、標準レンズが 6mm F1.4 というから、フォーサーズよりもかなり小さいみたいです。コンデジのレンズ交換式といった位置づけでしょうか?

 ボディーには、マグネシウム合金を採用する予定で、価格は3万円程度と安めの設定です。来年には具体的な内容がはっきりするとか、発売が2月頃との話もあるようですが・・・

 Cマウントのレンズは、いろんなスペックのものが出回っています。総じてイメージサークルが小さいから、大きな撮像素子では、使えないレンズが続出します。Eマウント用の変換アダプターも出ていますが、マイクロフォーサーズ用のほうが適合レンズが多く有利です。

 撮像素子が小さいことに意味があります。価格も約3万円と手頃だから、Cマウントレンズ専用機として割り切ればよいでしょう。小さなフォーマットなら、ほとんどのCマウントレンズが使えるはずです。
 135SLR のレンズもアダプターを介して装着可能ですが、ワイドレンズが超望遠になってしまいます。なにせ標準レンズが 6mm ですから・・・

 画素数は 1400 万画素程度で、JPEG オンリー。RAW での撮影は考えていないそうです。マグネシウム合金ボディーにするほどのこともないような・・・
 C マウントレンズには大きくて重いものがあるし、同社から出ているマウントアダプターを使えば、135SLR のレンズも装着できます。堅牢なボディーでないと・・ということでしょうね。

2010/10/05(火)3層構造のEマウント機

 シグマが APSC サイズの3層構造「フルカラー X3 ダイレクトイメージセンサー」を発表したことで、巷では様々な憶測が飛び交っています。搭載機 SD1 の発売が予想以上に早そうだとか、135 フルサイズの3層構造はいつごろか?等々。
 多分に希望的観測の側面がありますが、待ち望んでいる人がそれだけ多いことの裏返しでしょう。

 中には、シグマがEマウントのミラーレス機を出すのではないか?と、予想する人もいます。ソニーのプレス会見と早速結びつけた発想です。
 いや、レンズメーカーだからそれはないだろう、との意見も・・・

 他社レンズをハメまくりのカメラは、レンズメーカーのシグマにとって魅力がないというのが、否定的な見方の理由です。でも、撮像素子メーカーの FOVEON 社まで買収したくらいだから、どう打って出るかは未知数です。目が離せないメーカーのひとつではあります。

 仮に、Eマウントのミラーレス機を3層構造の 4800 万画素で出したら、世間は驚くでしょうね。そこまでの高画素が必要かどうかは別として、「世界最小」よりもインパクトがあるのでは?
 天体望遠鏡と違って、デジカメは自作できないから、一般ユーザーとしてはメーカーに頼るしかありません。何を希望しようが、罪のないことだと思います。

 いままで異端児だった3層構造素子の実力は、実際はどうなんでしょうか? フィルムに似た構造だから、銀塩時代のレンズが、支障なく使えるようなら興味があります。乳剤と違って斜めからの光には弱そうですが、合焦範囲にゆとりがありそうな・・・
 とは言いつつ、専用マウントでは購入意欲がイマイチ湧きません。Eマウント機を望む声があるのは、肯けますね。
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