町内会の危機管理2011/04/10(日)
ところが、誰も真剣に耳を貸そうとはしなかったそうです。個人情報保護法の関係で、町内の連絡網を作るのが難しくなっているのも一因です。
今回の大震災で、その辺の事情は一変しました。近くの幼稚園に太陽光発電があるが、容量は 5kw 程度しかないとか、井戸がある家でも停電時に汲み上げる発電装置がないなど、具体的な情報が集まりつつあります。
個人で災害時の設備を揃えるのには限界があります。町内会で情報を集約し、いざというときには、自分たちの街は自分たちで守る・・という体制を整えたいと言っていました。
幸いにも先生の自宅周辺は海から遠く、津波の心配はありません。岩盤もしっかりしていて、古くからのお寺や神社が点在しています。先生の家自体が、何百年もの歴史があります。地震による被害は、それほど心配する必要はなさそうです。
備えるとすれば、停電や断水になったときに、復旧するまでの期間をどう凌ぐか?です。あとの問題は火事ですね。
母親の話では、終戦直前の東南海地震のときは動員先の工場にいて、地割れが起こり怖かったそうです。それでも一番怖かったのは空襲だと言います。空から焼夷弾が雨のように降ってきて、周りの家は全部焼けてしまいました。空襲では、当時の町内会は、なすすべがなかったでしょうね。
なぜか母親の実家はポツンと焼け残りました。昭和レトロの古い家です。ご近所に申し訳なくて、暫くは窓も開けずにじっと家の中に引きこもっていたそうです。
母にとっては、災害で怖かったのは地震よりも火事だとか・・・