2008/10/29(水)式場でのプリント
撮ったその場でプリントすれば、膨大な数になるはずです。
会場にセルフ式プリンタを設置している式場は少ないですね。プリントサービスで稼ぐよりも、撮影と写真集を請け負ったほうが売上利益が大きいからでしょう。
インクジェットプリンタの斡旋は、あくまでイベント用アイテムの提供という位置づけです。
ホテルにはセルフ式のプリンタが置いてあることがあります。
結婚式向けというより、ビジネスマンのためのサービスです。ホテルから外出せずに、出張先の会議で使うプリントが入手できる・・というサービスの一環です。
クリーニングサービスなんかと同じ発想ですね。
披露宴会場にインクジェットプリンタを持ち込むのは面倒です。ペーパーの他にスペアインクの用意も必要です。
AC電源を確保しなければならないし、式場側でプリンタの斡旋をしていたら、持込料を要求されるかもしれません。
式場でプリントするつもりなら、前回紹介したPiviみたいなハンディータイプのプリンタが手軽です。
赤外線でデータ転送するので、コードの配線などは不要ですが、FUJIFILM以外のデジカメだと転送できないことがあります。パケットの容量などが原因みたいです。
日頃使っている自分のカメラからプリントするもの…と考えたほうがよさそうですね。
「写真班」は、現場でのプリントサービスなどは考えないほうが無難です。出力に時間をとられて、シャッターチャンスを逃がしたら、元も子もありません。
2008/10/28(火)チェキとPivi
もともとは、ケータイのプリンタとして発売されたのですが、対応機種が少なかったこともあって、人気はイマイチでした。(いまでもイマイチ?)
現行機種は、赤外線でデータを送信できるデジカメからもプリントできるようになり、対応機種が増えました。デジカメのプリンタとして購入するひともいるようです。
実勢売価は、安い機種で9千円前後ですかね。安いといえば安いでしょうが、遊び感覚で使うにはいいお値段です。フィルム代も要るしね。
フイルムというのが正しいのか、印画紙というのが正しいのか、微妙な存在です。メーカーは「Pivi専用フィルム」と言っていますが・・・
専用ということは、チェキには使えません。露光方式が違います。
フォーマットは同じでも、価格はPiviのほうが安く設定されています。チェキがカメラで撮影するのに対して、Piviは単なるプリンタです。「魔法のカメラ」に使うフィルムと違って、値段を高く設定できないんでしょうね。
1枚あたり約50円なら、そんなに高い値段ではありません。(撮ったその場で写真が手に入ることだし)
インクジェットプリンタや昇華型プリンタに比べて、機械自体が小さいから、バッグに入れて持ち運びができます。結婚式に呼ばれたら持っていって、その場でプリントして渡せば喜ばれると思います。
後でプリントして送ったり、持っていったりする手間とコストを考えれば、かえって安くつくかもしれません。
フィルムはお得な3個入りか5個入りのパックがお奨めです。10個入りもあるけど、100枚は要らないでしょうね。チェキと違って、いちいちプリントしないといけません。データ転送の時間も考えないと・・・
2008/10/27(月)チェキの現行機種
FUJIFILMのチェキシリーズだと、現行機種は4機種です。そのうち一番低価格のinstax-mini7Sは、なんと!今年の6月28日に新発売のカメラです。
このクラスの機種は価格が安いこともあって最も売れ筋で、ボディーカラーや一部機能を変えながら、かなり前から販売されています。mini7Sの特徴はストロボが常時発光になったことですかね。
ブライダルパックにされているのは大抵この機種です。価格が安いからでしょうね。
実は、この機種は結婚式の撮影には不向きです。室内モード(手動でセット)で、1/60秒 F12.7というスペックでは、ストロボ光が届かないところは写りません。フィルムの感度がISO800でも、3m離れたら露光不足になってしまいます。
富士フイルムのチェキシリーズには、上からinstax-mini55、mini50、mini25、mini7Sの4機種があります。
1/3~1/400秒の電子シャッターを使っているのは、mini25から上の機種です。mini7Sだけが1/60秒固定になっています。
自分でチェキを用意するならmini7Sだけは避けたいですね。
でも、結婚式場が斡旋しているブライダルパックは、ほとんどがmini7Sクラスです。斡旋する業者は、もう少し写真の勉強をして欲しいですね。
何でも低価格に走る消費者の姿勢にも問題はありますが、良い写真を撮るためには多少高くてもこの機種がいい!と説得できるくらいの基礎知識を身につけてもらいたいと思います。
本来ならメーカーがサンプル写真を持って、式場を回って説明するべきでしょうが、「バックギア全開!」の銀塩部門には、そんなゆとりは残っていないのかもしれません。