2017/01/28(土)使い慣れたカメラって?
なんでその機種じゃないといけないのか尋ねたところ、女子社員が以前勤めていた写真スタジオで使っていたのがその機種だと言います。使い慣れているカメラでないと写真が撮れないと言っているそうです。去年の夏に研修を頼まれたあの新入りの女子社員です。(あのねえちゃんかい)
その呉服屋のスタジオは、写場用のストロボ照明です。カメラとはシンクロコードでつなぐ外部照明だから、シャッタースピードも絞りもマニュアルで固定です。ホワイトバランスは色温度を 5000K に固定してあります。研修のときはオートフォーカスで撮っていたので、ピント合わせがしやすいファインダーかどうかはあまり関係なさそうです。なぜ EOS-5D Mark III じゃないといけないの?
仮に EOS-5 Mark III が手に入ったところで、それで写真がうまく撮れることはないでしょうね。自分の足りないところを機材のせいにするようでは、何を持たせても結果は同じです。次は照明機材がどうとか、別の理由でわがままを言うだけです。
研修のときに使っていたのは、ニコンのD四桁(エントリー機)でした。呉服屋はたいていケチだから機材にあまりお金をかけない傾向がありますが、もうちょっと上の機種にしてやればよかったのでは? このカメラじゃ恥ずかしい!ということなら、5D がいいという言い分はわかる気がします。
この呉服屋は確か FinePix S5 Pro を持っていたはずです。ブツ撮りがうまくいかないと相談を受けたときは、このカメラで撮ってました。マウントが同じだからスタジオ用をニコンにしたんだと思います。S5 Pro を使えばいいのに…
そうすると、今度はネット通販の社員が「あのカメラじゃないと写真が撮れない」と言い出したりして…
素人衆は困ったもんですね。