2023/07/09(日)チャットAI は物知り顔の優等生

 LINE で Chat GPT が使えるという新聞記事を見て、試してみました。「AI チャットくん」というサービスです。運営会社は Picon ですが、質問に答えるのは Chat GPT だそうです。

 人の記憶はいいかげんなもので、知ってることもごく一部に限られます。そんな曖昧さを AI が補完してくれると期待するのは早計です。なぜなら、AI のデータベースには自分個人の情報はほとんどないからです。

 世間一般の情報はある程度集積されているから、一般的な質問には答えてくれます。ただし、一般的に正しい(従って、また内容のない)答えしか返ってきません。感心するのは、違和感のない日本語で返答してくることです。

 文章を書く能力には個人差があります。言いたいことはわかっているのに、それを文章化するのは普通の人には難儀なことのようです。言いたいことを箇条書きにして AI に記憶させ、読みやすいまともな文章にする目的で利用するのはありだと思います。

 個人的には、文章を書くのは得意な方で、AI の力を借りなくても大抵の文章は抵抗なく書けます。問題は、その元になるデータや資料を集めるのに時間と手間がかかることです。

 それを今までは手元にある資料や WEB 検索に頼っていたわけですが、Chat GPT などの登場で、もっと効率よく調べ物ができるようになるかもしれません。それはそれでありがたいことだと思います。

 医療や法律など特定の分野に特化した AI があると、医療従事者や法曹関係者は助かるはずです。専門用語や独特の言い回しなども加味した返答がくれば、仕事の効率が上がります。国会答弁なんかも AI 向きでしょうね。

 バカな叔父が、弁護士を使って実家の遺産を自分名義にしようと画策したものの頓挫して、家庭裁判所に調停を申し立てました。まだ遺産分割協議をしていないのに痺れを切らしたみたいです。

 先日、家庭裁判所に呼ばれて行ってきました。こちらは弁護士を立ててないので、調停委員に軽く見られたみたいです。質問によどみなく答え、申立人の主張に対しては、ことごとく的確な反論をしたせいか、帰るころには態度が変わってました。

 Chat GPT など AI に頼るだけでは、こうはいかないでしょうね。
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