2011/02/13(日)老後の電気代はタダに?

 この間話題の写真スタジオは昨年、太陽光発電を導入したそうです。とりあえず 5kw の設備を入れたとか・・・
 自動車が撮れるくらいの広いスタジオだから、屋根はいくらでも空いています。あと 5kw 増設すれば、スタジオと自宅の電気は、ほぼすべてまかなえると言っていました。

 撮影の仕事は順調のようです。遠いところから訪ねてくる客もいるそうです。衣装を一切置かずに本物志向でやってきたからでしょうね。そういうスタジオを探している人は必ずいます。
 仕事が順調なうちに設備投資して、老後は電気代が要らないようにする計画なんだそうです。「電気代が払えなくなるかもしれないから」なんて、冗談まじりに話してました。

 科学技術については聡明なタイプだから、自分が老後を迎えるころには、いまの設備が使えなくなることくらいは知っているはずですが・・・
 スタジオの内装や外構工事を自分でやったくらいの器用な人です。いざとなったら、部品さえあれば自分で設備を更新する自信があるのかもしれません。

 ソーラー発電技術は、まだ発展途上です。ソーラーパネルの効率アップや低コスト化は、まだ進行中です。蓄電装置も同様です。
 車が電気で走る時代になりました。将来的には、太陽光発電で家も車もまかなうようになると思います。

 この先生は車が趣味です。駐車場にはロールスロイスのクラシックカーがデンと停まっています。買い換える前はフェラーリでした。
 電気で走る時代になっても、化石燃料で動く車を1台くらいは残すのでは?

2011/02/12(土)結婚式の費用は高すぎる

 久しぶりに電話した写真スタジオの先生は、ブライダルフォトもやっています。専門のプロが協力して仕事をするのがモットーだから、ドレスは1着も置いてありません。リベートのやりとりをしない主義なので、ハコとの提携関係も一切なしです。でも、ちょくちょく依頼があるそうです。

 腕は一流だし、スタジオ設備も立派だから、撮影料金はよそより高めです。それでも「一般ユーザーが写真にかけられる費用はこのくらいまで」と、良心的な価格体系に抑えています。結婚式場で撮るよりは、よっぽど値打ちだと思います。

 結婚してこれから所帯を持とうという若い世代が出せるお金は、それほど多くないとの見方です。日ごろ食べている食事を考えれば、いくら結婚式だからといって、一人2万円もする料理はおかしいのでは?との指摘です。
 「5千円も出せば、うまい料理はいくらでもある」と言っていました。まったく同感です。

 ブライダル衣裳のレンタル代も高すぎるとの意見です。1日借りるだけで、ドレス1着が 25 万も 30 万もするのは異常だということに、皆そろそろ気づきはじめたのでは?
 とはいっても、本物志向の写真スタジオだから、アパレル感覚の安物のドレスでは満足できない性格です。本物の高級ドレスをリーズナブルに提供する衣裳店が少ない現状に、不満があるみたいです。

 スマ婚が増えているそうです。ホテルの空いた時間帯を安く借り上げて、リーズナブルな料金体系で提供する新しいビジネスです。
 結婚式の在り方も時代とともに変わってきているようですね。

2011/02/11(金)ある呉服店の興亡

 懇意にしていた写真スタジオに久しぶりに電話を入れました。以前そこが成人式の撮影をしていた呉服店が、どうも危ないという情報が入ったからです。ひょっとして、まだ仕事を請け負っているのでは?と思い、連絡しました。
 その呉服店は数年前に増築した際に、写真スタジオを併設しています。現在つながりはないとのことで安心しました。

 開口一番、「本業以外のことに手を出した結果では?」との分析です。何でも内製化して利益を独り占めしようとする姿勢は、結果的に本業をダメにするとの意見でした。
 専門のプロが協力して仕事をするのが、この先生のモットーです。ヘアメイクは美容師、衣装は専門店、撮影は写真スタジオが担当すべきとの考え方です。

 そういう方針だから、スタジオには衣装は一切置いてありません。近ごろハヤリの子供写真館とは、まったく違うやり方です。
 かつて修行したスタジオは、いまでは衣裳館まで作って撮影用の衣装を揃えています。それはそれでひとつの方法だと、決して悪口を言わないのがこの先生の偉いところです。自分には自分に合ったやり方があるんだとか・・・

 経営不振になった呉服店とは、長い間コラボレーションしてきました。一流の呉服店と認めていたからです。「コストダウンで海外縫製に走るのは、日本の和の文化を衰退させる」という社長の考えに共感して、撮影の仕事を請け負うことにしたそうです。

 それが、途中から写真代のコストダウンの話になり、別の写真館に鞍替えしてしまいました。呉服店が自前で写真スタジオを構える前から、すでに協力関係は切れていたようです。
 「本業に徹していれば、規模を縮小してでも生き残れただろうに・・」と、残念そうでした。
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