放送のデジタル化で、チューナーに B-CAS カードが必須になりました。このカード機能を使って、放送者側からさまざまな制限を加えることができるようになりました。
認証を受けたカードだけ受信できるようにしたり、受信料が未納の受像機に警告を表示したりすることができます。
NHK の BS 放送は、地上波の契約のほかに BS 放送の受信料を納めることになっています。BS 放送の追加分は、2ヶ月で 1,890 円。BS 放送だけの契約はないから、地上波と合わせて、2ヶ月で 4,580 円となります。
地上波と同様、受信料を納めていなくても BS 放送は受信できます。ただし、視聴開始から 30 日経つと、画面左下に受像機設置の登録を促すメッセージが表示されます。
アナログチューナーで BS アナログ放送を見ているぶんには、このメッセージは出ませんでした。しかし、アナログ放送は、今年すべて打ち切りです。メッセージがどうこうよりも、BS 放送がすべて見られなくなります。
デジタル放送になってメッセージが出るようになった仕組は?というと・・・
例の B-CAS カードです。NHK が 視聴契約者であることを確認すれば、B-CAS カードの番号を登録して、メッセージが出なくなるように操作します。
地上波の契約者であれば、一旦メッセージは消えますが、BS 契約をするよう勧誘が続きます。それでも契約せずに放置しておくと・・・
以前は消えたままだったみたいですが、最近になってメッセージを復活させる動きが出てきたようです。BS の受信料を払わない世帯が多いからでしょうね。
総務省の指導では、メッセージを出すことで契約を強制しないことになっていますが、しびれを切らしたみたいです。お気持ちはよくわかりますが・・・
WOWOW や CS 放送を見るためにアンテナを設置した人もいるはずです。受信設備があるからといって、強制的に契約を迫ることはできないのでは? 建前では、BS の契約は自己申告制ということになっています。
BS 視聴を申告(契約)しないのであれば、メッセージが出ようが出まいが関係ないことになります。(見るつもりはないのだから)