2009/12/31(木)デジイチは越年
デジタル機器は、後になるほど性能アップしてコストパフォーマンスがよくなるから、慌てて買い換える必要はなさそうです。
除夜の鐘は、煩悩を祓うために撞くと言います。ついでに、フルサイズのデジイチが欲しいとか、64bitの画像処理マシンが欲しいとかいう「煩悩」も祓ってくれるといいのですが・・・
祓う煩悩の数は107個までで、最後の百八つ目は新年を祝う鐘だそうです。最後の鐘で、忘れかけていたデジタル機器への欲望がムックリ目覚めたりして・・・
年が明けると、2月には米PMAショー、3月には日本のCP+2010が開催されます。中国のエレクトロニクスショーは4月でしたかね。各社とも新製品の準備を進めていると思います。
PENTAX 645デジタルは PMAで発表・・というアナウンスでしたが、実際にはどうでしょうか? 日本ビクターへの売却話はお蔵入りみたいだから、HOYAとしては既定のスケジュールどおりでいくと思いますが・・・
デジタル一眼レフの伸びが鈍化したという情報があります。
高画素化など技術的に頭打ちの状態となったこと、ある程度普及して潜在的な需要が減ったことが理由として挙げられています。もちろん景気低迷の影響で、買い控えの状態であることも理由のひとつです。
そのなかで健闘しているのが、マイクロフォーサーズの「デジタル一眼」です。一眼レフの仲間に入れるかどうかは疑問ですが、ユーザーから一定の支持を得たようです。
デジタル時代のカメラは、アナログ時代の影を引きずらない新規格のほうが成長株なんでしょうね。
アナログ人間には世間の風は冷たい状況ですが、低価格のフルサイズ一眼レフが出るのを期待しながら、除夜の鐘でも聞きますか。
2009/12/30(水)閉められない写真店
地域一番の某カメラ店は、盛況だった昔の面影はまったくないそうです。従業員が何人もいたはずですが、いまは身内だけで営業しているとか・・・
それでも廃業せずに商売を続けているのは立派です。儲かったころの貯えがあるからでしょうか?
写真屋の社長の話では、「そろそろ店を閉めるか?」と従業員に聞いたら、「ほかの店が閉めてうちが最後というならそれでもいい」という意見だったそうです。皆さん意地で頑張っているんですね。
隣町の某写真店は、区画整理で立退きの対象になっていました。「もうやめたの?」と聞いたら、「まだやっている」との情報。周りの商店や会社は、みな移転したり廃業したりして、その写真店だけがポツンと営業しているそうです。
これを機会に廃業してもいいように思いますが・・・
写真店が廃業できない主な理由は、自動現像機のリース契約が残っているからというのが通説でした。いまだにリース残があるところは、もうほとんどないはずです。
その店がなかなかやめない理由は、借入金のようです。いま商売を畳んで不動産を売り渡しても、まだ借金が残るから、やめるにやめられない状況なんだとか・・・
いまからほかの場所に店を構えるほど儲かる商売じゃないし、年齢的な問題もあります。店を閉めたら残ったのは借金だけ・・というのは辛い話ですね。
昨年の暮れは年越し派遣村が話題になりました。ことしは自治体が音頭をとってやるみたいです。苦境の写真店は、無人になった街で独り寂しく年を越すのでしょうか?
2009/12/29(火)写真スタジオの活用法
もう1面スクリーンを吊って・・と言うので、やめるよう進言しました。いまは立体背景の時代です。
写真集を売上の柱にするためには、変化に富んだカットをいかにたくさん撮るかが鍵になります。スクリーンをもう1面吊るよりは、建て込みを増やしたほうが得策です。広さは十分あります。
この店は衣裳も持っていて、色内掛やウェディングドレスを展示して広いスペースを埋めていました。1階が小売店舗、2階がスタジオという構成です。
1階の店舗は、オープン当初はいかにもカメラ店という商品構成でしたが、いまではカメラや写真用品はほとんど置いてありません。売場の大半を撮影用衣裳のストックスペースにしていました。
いっそのことDPと物販を捨てて、撮影業に専念したほうがいいと思いますが・・・
独立するまでは、地域ラボに勤めていたから、なかなかDPを捨てられないんでしょうね。長年身に染みついた体質です。
それでも、「あんたの言ってたとおり、写真のデジタル化は明治維新だったね」と、しみじみ語っていました。いまごろ正しかったと気づいているようでは遅すぎます。
広いスタジオスペースを活かして、立て込みのチャペルでミニ挙式ができるようにすれば、売上は一気に上がると思います。
でも、その話をしても絵空事のような顔をしているから、実行は難しいかもしれません。何年かあとになってから、「あのときチャペルを作ればよかった」と気づいても、そのときは手遅れでしょうね。