2009/12/30(水)閉められない写真店
地域一番の某カメラ店は、盛況だった昔の面影はまったくないそうです。従業員が何人もいたはずですが、いまは身内だけで営業しているとか・・・
それでも廃業せずに商売を続けているのは立派です。儲かったころの貯えがあるからでしょうか?
写真屋の社長の話では、「そろそろ店を閉めるか?」と従業員に聞いたら、「ほかの店が閉めてうちが最後というならそれでもいい」という意見だったそうです。皆さん意地で頑張っているんですね。
隣町の某写真店は、区画整理で立退きの対象になっていました。「もうやめたの?」と聞いたら、「まだやっている」との情報。周りの商店や会社は、みな移転したり廃業したりして、その写真店だけがポツンと営業しているそうです。
これを機会に廃業してもいいように思いますが・・・
写真店が廃業できない主な理由は、自動現像機のリース契約が残っているからというのが通説でした。いまだにリース残があるところは、もうほとんどないはずです。
その店がなかなかやめない理由は、借入金のようです。いま商売を畳んで不動産を売り渡しても、まだ借金が残るから、やめるにやめられない状況なんだとか・・・
いまからほかの場所に店を構えるほど儲かる商売じゃないし、年齢的な問題もあります。店を閉めたら残ったのは借金だけ・・というのは辛い話ですね。
昨年の暮れは年越し派遣村が話題になりました。ことしは自治体が音頭をとってやるみたいです。苦境の写真店は、無人になった街で独り寂しく年を越すのでしょうか?