2008/06/27(金)国内の観光写真
大抵は、景勝地をバックに雛壇に並んで撮影します。
集合時間になると、先ほどの集合写真が出来上がっていて、欲しいひとは買ってください・・と案内されます。仕上りが早いですね。
よく見ると、曇天で見えなかった遠景の山々が、背景にバッチリ写っていることがあります。デジタル合成です。よくもこの短時間に・・・
観光地での写真は、時間との勝負です。
バスが駐車場に入ると、カメラマンが無線機でどこかと話しています。全体の人数や客の構成内容を事務所に報告しているのだと思います。混合の乗合と、同じ団体グループでは、購買率が違います。老人会のツァーならたくさん売れるでしょうね。後でコピーなんて芸当もできないだろうし・・・
観光写真は、以前はFUJIFILMのピクトロスタットがよく使われていました。大阪のユニバーサルスタジオ(USJ)がオープンしたときは、何台も設置されていたそうです。
ピクトロは、銀塩のカラープリンターで、巨大な証明写真フィルムみたいなものです。現像剤がドナーに含まれているので、わずかな水だけで現像できます。
欠点は、コストが高いのと、処理スピードです。印画紙に比べると光や湿気に弱かったですね。
最近の観光地では、昇華型プリンターが使われています。機械の価格が安いので、複数台設置してスピードアップすることができます。4色リボンを使うため現像液も水も必要ありません。
一般の写真処理をしない呉服屋さんの写真スタジオなどで、自家処理用として設置されているケースも見受けられます。
画質はきれいですが、表面コートに傷がつくと、そこから退色するので取扱いには注意が必要です。
2008/06/26(木)海外旅行の記念写真
後で写真を配ります。買うか買わないかは自由です。
昔、中国返還前の香港に行ったときも、写真係がバスに添乗してました。年配のオジサンで、カメラはなんと!バルナック型のライカです。巻上ノブを器用に回しながら撮りまくってました。
バルナック型は、フィルム交換が面倒だと思いますがねぇ。
次の日に、バスのなかで写真を配りました。乗客ひとりずつにきちんと分けてあって、集合写真と簡単なお土産も一緒に入っていました。
写りがイマイチだったので、買わずに返しました。返すときにチップを渡そうとすると、「ノーサンキュー」だそうです。固辞して受け取りません。プロとしての誇りと意地でしょうね。
前時代のバルナック型ライカでなくて、当時の一眼レフで撮っていたら、もっと写りは良かったと思います。カラー写真ですからね。旧ライカはモノクロ時代のカメラです。
オジサンが撮った写真は手元に残らなかったけど、旧ライカを手にした姿と、チップを固辞したプロ根性は、記憶に鮮明に残っています。
あれから時が流れて、いまやデジタルカメラの時代です。
バルナック型ライカをデジタルカメラに持ち替えて、いまでも記念写真を撮っていることはないでしょうね。そういうタイプのプロではないと思いました。
なんか、周りにいる銀塩時代の連中と、どこか似ているところがありましたね。
2008/06/25(水)写真データは高い
CDデータだけ売る場合もありますが、値段がべらぼうに高いですね。挙式・ロケ・パーティー全部を買うと、写真集1冊分くらいになります。どうしても写真集と同額の売上利益が欲しいわけです。
日本の代理店に叩かれてますから、オプションで稼がないとやっていけないんでしょうね。
海外挙式の写真は、普通は現地の業者に頼むことになります。写真集が要らないのなら、プリントだけ依頼します。ネガが付いてきたらラッキーですね。日本に帰ってきてから、写真屋さんに頼んでデジタルデータ化できます。
もしフィルム撮影でなければ、「どうやって焼増しするんだ」とクレームをつけましょう。運がよければCDデータを付けてくれるかもしれません。(甘いかな?)
プリントしか手に入らなかったら、スキャナで取り込んでデジタルデータ化するしかありません。いくら気をつけても、ホコリの問題があるので、画像ソフトを使ってゴミ取り修整することになります。かなり面倒です。
銀塩プリントなら、日本と同じプリンターで焼いているはずです。世界中どこへ行ってもノーリツ鋼機製のプリンターが大半ですから。
プリント時にデジタルデータをCD化できるので、手間とコストは知れています。こういうことを知っているユーザーはいないので、うまく交渉すれば安い価格でやってくれるかもしれません。(これも甘いかな?)
海外で頼んだ写真集は、手元に届くまでに1ヶ月以上、2ヶ月近くかかります。多くは中国などよその国で制作しているので仕方ありません。
日本国内よりもセンスよく仕上げてくれる・・と妙な期待はしないほうがいいかもしれません。外国製であることは間違いありませんが・・・