2008/08/28(木)見本写真の一覧
注文が入ると、そこからサンプル写真の分をマイナス1して焼増しをします。たとえ1枚でも、もったいないですからね。
最近、総合ラボから、サンプル写真を一枚の大きな印画紙にプリントするタイプが出たそうです。インクジェット式のポスタープリントかと思いましたが、本物の印画紙でプリントしているといいます。
さぞかしコストが高いだろうと思ったら、なんとサービス判を並べるよりも安いとか・・ もちろん業務用途専用です。
サービス判を並べる式は、最後にサンプル分も販売できますが、1枚モノの一覧見本写真は、注文分すべてを焼増ししなければなりません。それを加味しても1枚モノのほうに分がありそうだというから、かなり安いみたいです。
まさか、サンプルをカッターで切り抜いて使いまわすような、セコイ業者はいないと思いますが・・・
サンプル写真というのは、あとで大量の焼増し注文が入ります。サンプルだけで終わることは、まずありません。それを前提に、破格の値段にしているわけです。
一覧プリントに割り付けるのは、独自のソフトを使って自動的にやっているはずです。手作業ではコスト高になります。
スナップ写真は、ほとんどデジタル画像だから、こういう新しいやり方ができたんでしょうね。
このメニューが出来て、地元の写真屋さんは、写真スタジオから請け負っている仕事が減りそうだと嘆いてました。
写真業界のなかでも、ラボ同士の熾烈な戦いが続いています。
2008/08/27(水)銀塩プリントの価格
製造するプリント機械が高いし、売上は減少傾向にあるので、本音は上げたいところでしょうが・・・
先日久しぶりに知り合いの写真屋さんと会って話をしました。写真スタジオのプリントを請け負う地域ラボみたいな仕事もしています。
業務用のプリントは、値下げ攻勢が激しく、ブライダル関係の大口を取られたと嘆いていました。とても値上げどころじゃないそうです。
ブライダル関係のプリントは、簡易印刷の写真ブックが安くできるようになり、1コマあたりの単価が、印画紙プリントのほうが高くなるケースがあります。
原価が下がって付加価値がつくのなら、ファイルする手間のかからない写真ブックに移行する業者が出てきて当然です。競争相手は同業者だけでなく、印刷業界も加わって熾烈な戦いを繰り広げています。
プロマイドというのは、映画スターや人気歌手の写真です。もう死語に近い言葉ですが、印刷ではなく本物の生の写真を意味していました。印画紙の写真が高かった時代の話です。
デジタル時代になって、プリントが印画紙であるか印刷であるかは、あまり問題にされなくなりました。拘っているのは、写真業界くらいです。
少量のオンデマンド印刷が安くなって、印画紙プリントとの価格差が拡大すると、もう一度「本物の写真」の価値を見直す動きが出てくるかもしれません。
問題は、それまで生き残っている写真屋さんが何軒いるか?です。
2008/08/26(火)純白のタキシード
スタンダードのブラックは、少なくなりました。ゲストと紛れやすいからかもしれません。
純白のタキシードは、確かに派手ますが、写真撮影では問題があります。白トビしやすいからです。いまではほとんどがデジタル写真だから、衣装のディティールが出しにくい素材です。
フィルムよりもダイナミックレンジが狭いデジタル全盛の時代に、白が流行るというのは、皮肉な話ですね。
協力先のドレスショップFUGAで見せてもらった白のタキシードは、縦に細い線状のストライプが入っていました。新作のサンプルでしたが、これなら白トビしても体のラインや動きが表現できるので、撮影には向いています。
この店では、こちらの生地で揃えるそうです。いい選択だと思います。
新郎用の衣装は、一般的にタキシードと呼んでますが、元来のタキシードではありません。襟のデザインが違うし、カーマバンドでなくベストです。
タキシードは、夜の準礼装です。結婚式は大抵昼間だから、オーソドックスなタキシードでは整合性に欠けます。でも、フロックコート以外は「タキシード」という呼び名で通しています。
日本では洋装の区分がシビアでないから、別に目くじらを立てるほどのことではありませんが・・・
最近の新郎用衣装は、いままでのフォーマル衣装の概念を超えて、昼夜兼用で通せるニューデザインです。
二次会流行りの世相もあいまって、時代にマッチした流れでしょうね。