2012/12/23(日)マーク7のサポートは終了?

 頑丈だけど重いために使用頻度が低い三脚があります。ベルボンのマーク7です。ここぞというときには活躍していましたが、カーボン三脚のカルマーニュ 730 を買ってからは、外へ持ち出す機会が減りました。重いのも性能のうちと言いながら、ついつい軽いほうに手が出ます。持って行かなければ持ってないのと同じです。

 メーカーサイトを見たら、マーク7シリーズのサポートは終了になっていました。ブラックモデルだけは現行品としてカタログに載っています。こちらはまだ大丈夫のようです。
 ブラックは、昔は写真学校用の限定モデルでした。プロユースはグレーやグリーンよりも黒のほうが向いています。スタジオ撮影で被写体に映り込む確率が低いからです。どうしてブラックモデルが学生専用になったのか不思議ですが、一部のプロには提供していたかもしれません。

 外装の色は違ってもパーツは共通だから、故障箇所によっては修理は可能だと思います。ただし、初期のモデルは部品がかなり違うようです。金型を作り直したので採算が悪いような話をメーカーの人から聞いた記憶があります。見分け方は、パーン棒の差込口の真鋳部品が薄いのが初期モデル、厚いのが改良モデルです。手元にあるのは改良型ですが、20 年は経っていると思います。

 この手の三脚は壊れにくいから、大事に使えばまだ大丈夫でしょう。砂が噛んだり、水に浸かったりしたときは、自分でバラしてリペアするのが原則です。ハスキーはパッキン類まで市販していました。いまでもどこかに3段分1セット残っているはずです。
 「酸化セリウム」の先生のところにもマーク7があります。ショートタイプの4段でしたが、自分で改造して5段にしてあります。1段細いパイプをパーツで手に入れ、切り詰めて5段目にしたそうです。バラし慣れているせいか、プロは三脚の構造をよく知ってますね。

 いま私がメインで使っているのは3段式のカルマーニュ 730 ですが、手元に残っている箱は 840 です。どちらも B 級品の出物が手に入ったので、730 のほうを「酸化セリウム」の先生に譲りました。後から「4段でもやっぱり太いほうがいい」と言うので交換してあげました。プロは太いのがお好きなようで・・・
 こちらは5段に改造しなかったみたいです。

2012/12/22(土)昔なつかしダボ式の8段三脚

 多段式の小型三脚といえば、真鍮製の丸パイプで、石突を引っ張ると一気に伸びる8段三脚が元祖です。ずいぶん昔からあった記憶があります。脚が伸びるとピンが穴にはまるダボ式が一般的です。途中では留まらないから、畳んだ状態で卓上三脚として使うか、全部伸ばすかのどちらかです。

 主な用途としては、コンパクトカメラのセルフタイマーを利用した記念写真でした。現在と違って、昔のカメラは高級品だったし、写真は贅沢なものでした。カラー写真が出始めのころは、写真1枚がうどん1杯よりも高かったそうです。そんな時代の記念写真は、たいそう価値のあるものでした。
 いまどき旅行にわざわざ三脚を持参する人は少ないと思います。自分撮りできるカメラもあるし、観光地なら近くの人に頼めばシャッターを押してくれます。外国と違って、そのままカメラを持ち逃げされる心配はまずないでしょう。

 メーカーによっては「シネ8段」と呼んでいたところがありました。「シネ」というのはシネマの略で、8 ミリ映画のことでした。いまでいう動画用です。ビデオカメラが普及するのはもっと後の話です。昔からムービーに三脚は必需品でした。
 現在では、デジカメにもケータイにも動画機能が搭載されています。では、8段三脚が飛ぶように売れているかというと、そんな気配はなさそうです。昔の人のほうが基本に忠実でした。写真やムービー画像の価値がいまよりもうんと高かったからでしょう。

 大手メーカーを除いて、三脚メーカーの多くは「四畳半メーカー」言われてきました。8段三脚は、職人さんが仕事場でコツコツと組み立てて作る製品です。人件費の比率が高い分野なので、いまでは生産拠点は海外に移っていると思います。メーカー希望価格は数千円程度ですが、ネット通販では 2,000 円以下で売られているものもあります。

 縮長が 30cm 以下のコンパクトな三脚が、伸ばすと 1m 以上になります。アイレベルには足りませんが、記念写真を撮るのには十分な高さです。コンデジを載せるぶんには不安はないでしょう。その場を離れなければミラーレス機でも使えそうです。
 どんなに頑丈で立派な三脚でも、重いからと持っていかなければ持っていないのと同じです。わずか2~3千円の出資で常時携帯できる8段三脚は、古くて新しい製品だと思います。

2012/12/21(金)縮長が短い多段式の三脚

 撮影時の重量はストーンバッグに頼るとして、持ち運ぶときに小さくなる三脚があると助かります。縮長を短くするには、段数を増やすのが最も単純な方法ですが、普通は2段目3段目と先へいくほどパイプが短くなっていきます。パイプの根元まで無駄なく収納できれば、先へ行くほど長いパイプが使えるはずです。その原理を利用したのが、ベルボンのウルトラシリーズです。
 1本あたりの伸長率は僅かな差でも、4段5段と本数が多くなると、塵も積もればなんとやら・・・ (考えましたね)

 もっと大胆に、脚を 180°上側に折り曲げて、上に突き出たセンターポールと一体化し、畳んだときの縮長を短くした三脚が現れました。同社のウルトレックシリーズです。エレベーターシャフトを取り外して、下から逆向きに収納すればいいように思えますが、構造上このやり方でないといけないみたいです。
 段数はなんと6段! 短く詰めた脚で長さを補うには、普通の倍の6段が必要ということのようです。それでも縮長 295mm、伸長 1560mm は立派です。山歩きや航空機への持込には便利です。

 昔、日本プロフォートから折り畳み式の脚立が販売されていました。半分に畳んだ状態だと、ちょうど椅子代わりになるくらいの高さです。報道カメラマンなどが持ち歩くのに便利で使っていました。小型の脚立の割に、いいお値段でした。
 買おうとしたら既に製造中止で、悔しい思いをした記憶があります。そんなに売れるものではないから、もう一度作るとしたら数量的に採算が合わないんだとか・・・

 三脚も二つ折りにできると縮長が短くなりそうな気がしますが、基部のパイプは1段仕様にしかならないので、残りの半分を使って伸ばすとなると無理が生じます。折り畳み式はたぶんダメですね。
 短い脚で高さを稼ぐには、肉薄で太めのパイプにして段数を増やすのが最も手っ取り早い方法のようです。あとはセンターポールを多段式にするかです。エレベーターを伸ばすのは昔からタブー視されてきたから、ウルトレックみたいに1段分伸ばすだけでも抵抗感がありそうです。3段以上になったら異端視されるのは間違いないでしょう。
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