2012/12/21(金)縮長が短い多段式の三脚

 撮影時の重量はストーンバッグに頼るとして、持ち運ぶときに小さくなる三脚があると助かります。縮長を短くするには、段数を増やすのが最も単純な方法ですが、普通は2段目3段目と先へいくほどパイプが短くなっていきます。パイプの根元まで無駄なく収納できれば、先へ行くほど長いパイプが使えるはずです。その原理を利用したのが、ベルボンのウルトラシリーズです。
 1本あたりの伸長率は僅かな差でも、4段5段と本数が多くなると、塵も積もればなんとやら・・・ (考えましたね)

 もっと大胆に、脚を 180°上側に折り曲げて、上に突き出たセンターポールと一体化し、畳んだときの縮長を短くした三脚が現れました。同社のウルトレックシリーズです。エレベーターシャフトを取り外して、下から逆向きに収納すればいいように思えますが、構造上このやり方でないといけないみたいです。
 段数はなんと6段! 短く詰めた脚で長さを補うには、普通の倍の6段が必要ということのようです。それでも縮長 295mm、伸長 1560mm は立派です。山歩きや航空機への持込には便利です。

 昔、日本プロフォートから折り畳み式の脚立が販売されていました。半分に畳んだ状態だと、ちょうど椅子代わりになるくらいの高さです。報道カメラマンなどが持ち歩くのに便利で使っていました。小型の脚立の割に、いいお値段でした。
 買おうとしたら既に製造中止で、悔しい思いをした記憶があります。そんなに売れるものではないから、もう一度作るとしたら数量的に採算が合わないんだとか・・・

 三脚も二つ折りにできると縮長が短くなりそうな気がしますが、基部のパイプは1段仕様にしかならないので、残りの半分を使って伸ばすとなると無理が生じます。折り畳み式はたぶんダメですね。
 短い脚で高さを稼ぐには、肉薄で太めのパイプにして段数を増やすのが最も手っ取り早い方法のようです。あとはセンターポールを多段式にするかです。エレベーターを伸ばすのは昔からタブー視されてきたから、ウルトレックみたいに1段分伸ばすだけでも抵抗感がありそうです。3段以上になったら異端視されるのは間違いないでしょう。
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