2008/12/22(月)花鳥園の本家
掛川の加茂花菖蒲園は、加茂荘という庄屋さんの屋敷を含む施設です。(愛知県豊橋市の加茂菖蒲園は、加茂神社の隣で地名が由来だから、加茂グループとは関係ありません)
加茂家は安土桃山時代から続く旧家で、江戸時代には、大名や武士に融資するほどの力を持っていたそうです。明治維新で不良債権化し、回収不能のものもあったとか・・・
掛川のご本家は歴史のある旧家だけに、その辺のテーマパークとは、やや趣きが異なります。
屋敷では伝統の庄屋料理が賞味できますが、期間は5月上旬から6月末までとなっています。開園期間もほぼ同じです。
敷地内に3000㎡の温室まであるのに、あまり商売っ気がないですね。
このグループが、とかくモラルを云々される、アマチュアカメラマンに冷たいのも何となく肯けます。一般の観光客にとっては、三脚をドカッと据えた写真愛好家は邪魔な存在です。
春先に梅の木に張り付いてるオジサンに出くわすと、「梅の花1枚撮るのにいつまでやってるの?」と言いたくなる、一般観光客の気持ちはよくわかります。
花菖蒲の時期もきっと同じ光景なんでしょうね。
こうした保守的というか堅い気質だから、流行りのブライダルメニューなどはありません。
ただしグループのなかで唯一、島根県の「松江フォーゲルパーク」だけは、結婚式をメニューに入れています。周辺人口が少ないエリアだから、お座成りの商売では維持していけないのかもしれません。
松江フォーゲルパークでは、写真コンテストを行なっています。募集要項もきちんとしていて、写真愛好家にも「暖かい」内容です。
同じグループでも、富士花鳥園とはずいぶん違いますね。
2008/12/21(日)富士山とベゴニア
この施設は別名ベゴニアガーデンと呼ばれるくらい、たくさんのベゴニアを観賞することができます。8000㎡の大温室には、様々のベゴニアの花が咲いていて、同じベゴニアでもこんなに種類があるのか!と驚かされます。
富士山のカメラバス撮影会で何度か訪れました。この施設は全天候型なので、万一雨天でも、温室内で写真が撮れます。富士山目当ての人には不評でも、ご婦人方には好評でした。
施設のなかには、梟(フクロウ)がいて、定期的に係りの人が肩に載せて見せてくれます。いまではエミューも飼っているというから、「花鳥園」に改名した理由が何となくわかります。
外光が入る温室といっても結構暗くて、ISO100のフィルムでは手持ち撮影が難しい状況でした。富士山目当ての撮影会で、三脚を持ってこない人はまずいませんが、バスに置いてきた人は残念がっていました。
あるカメラ店主催のときには、入場時に三脚の持込を拒否されて往生しました。黙って入ればよかったものを バカ正直に「撮影会」で申請したのがアダでした。店長が真面目なタイプで、気を回しすぎたようです。
一般の観光客の迷惑になる・・という理由もわからないではありませんが、写真を撮る目的で訪れた客に、三脚を置いていけ!というのは酷な話です。それなら計画段階で、初めから来園を断ってくれたほうが助かりました。
写真愛好家には「冷たい」花園でしたが、2005年から写真コンテストを始めました。第1回の応募作品は180点に満たなかったとか・・・
コンテストの総評によれば、主催者の希望は芸術写真ではなく、「当園で楽しまれている写真」だそうです。
写真愛好家からはソッポを向かれたんでしょうね。希望どおり(?)ファミリー写真コンテストになったみたいです。
2008/12/20(土)王国滅亡前に撮影会
熱気球が浮かんでいたから、オープン間もないころだったと思います。施設の中で早々に閉鎖されたのは、バルーンワールドでしたから。
この撮影会の目的は、ガリバー王国ではありません。富士山です。
夜行バスをチャーターして、夜明けの富士山を撮りに行きました。ガリバー王国は、夜行バスを仕立てて行くほどのところではありません。
参加者の多くは、風景写真が趣味の年配者です。おとぎの国での撮影会は、不評ではないか?と心配していましたが、どっこい、そうではなかったようです。
後から聞いた話では、「富士山が間近に見えてよかった」という人が多かったとか・・・ (やっぱり富士山が全てだったんですね)
これには伏線があって、この日は午前中の天候が悪く、夜明けの富士山を撮ることができませんでした。
フラストレーションが溜まっていたところで、ガリバー王国に到着したら快晴です。富士山の裾野だから、間近にデッカク見ることができて、皆さん満足されたみたいです。
ガリバー王国のシンボルは、身長45mの巨大なガリバーが地面に寝ているガリバー島です。人口湖の中に島があって、ちょっとした公園になっていました。
ガリバーと富士山をどう組み合わせるかで、皆さん悪戦苦闘していたようです。超ワイドレンズを駆使した人が、入賞をものにしました。
熱気球に乗って「空撮」という人もいました。気球に乗るのは別料金でしたが、何人か利用していました。写真を撮るのが目的で、お金を払って乗るというのは、見上げた根性です。
地上から、富士山と気球を組み合わせて・・というちゃっかり組より熱心ですね。慣れない「空撮」で、写真はパッとしませんでしたが・・・
滅亡前のガリバー王国はコチラのサイトを参照