2010/02/19(金)送料負担への抵抗感

 前述のドレスショップ(FUGA)では、送料も無料サービスです。近隣の結婚式場やホテルには、直接届けることもあるようですが、ほとんどが宅急便を利用しているそうです。
 ドレスは かさばるから、往復分の送料を負担するのは大変です。

 一番辛いのは沖縄だと言ってました。クロネコは沖縄だけ別会社になっていて、2倍近い料金になります。すぐ手前の与論島は鹿児島県だから2000円、沖縄本島だと3890円です。(160cmサイズの片道料金)
 「日本国内の送料無料」を謳っておいて、「沖縄だけ別」というわけにはいかないんでしょうね。沖縄でのリゾート婚が流行っているみたいだし・・・

 二次会のレンタルプランでは、送料はオプション扱いにしているそうです。二次会は予算が少ないから、レンタル料金を少しでも安く設定したい・・との配慮です。店まで取りに来て、使い終わったら自分で返却するシステムです。
 ドレスショップの大半が、二次会衣装の配送サービスは別料金だから、とくに不満の声はないと言います。

 結婚式の前後は忙しいみたいで、宅急便での配送を頼む人が多いそうですが、送料がもったいないからと、自分で取りに来る人もいるとか・・・
 新婚早々、質素倹約に励む若者がいるのは頼もしい限りです。それとも送料を払うことに強い抵抗感があるのでしょうか?

 世の中 何でも無料サービスが横行している時代です。タダやゼロ円が当たり前だという感覚が染みついてしまうと、正当な代価を請求できない風潮が蔓延します。
 高校の授業料をタダにする案が出ていますが、それを補うのは税金です。実際にはいくらコストが掛かっているのか・・学校の授業できちんと教えないといけないでしょうね。

2010/02/18(木)ドレス小物の無料レンタル

 本サイトのリンク集で紹介しているドレスショップ(FUGA)は、小物アクセサリーを無料でレンタルしています。送料も無料です。ずいぶんサービスがいいですね。

 理由を聞いたら、必ず要るとわかっていて別オプションにするのは良心的ではないからだそうです。なるほど。ドレス用のパニエやパンプスを持っている人は、まずいないと思います。
 持っていないから別オプションにして、売上アップを図るのが商売の常道です。そういう意味では商売がヘタですね。

 パニエがオプションだなんて、レンタカーを借りたらタイヤが付いていなかったのと同じだ・・とオーナーは言います。それは言えていますが、ネックレスやティアラまで無料レンタルにすることはないと思いますが・・・
 ベールやグローブまで、小物一式が無料です。別に要るのはドレスインナー(下着)だけだとか・・・

 下着は販売しかしていないそうです。レンタルしないのは保健衛生上の問題があるからだと言ってました。クリーニング屋のメニューに「下着」というのはないようです。
 ドレスを利用する客には、定価販売が常識のインナーを割引価格にしているというから、もともと安売り体質なのかもしれません。

 「いや、安いのではなくリーズナブルなのだ」と言います。どう違うのか、よくわかりませんね。表現が横文字になっただけでは?
 「リーズナブル」の根拠は、業界最安値を目指していないところにあるようです。小物一式をセットにして総額表示にすれば、ドレス単品で価格訴求する店よりも表示価格が高くなります。値段だけで走る客は相手にしない・・ということですか。

 こういう店は、ネット通販の世界では脱落組ですね。ちなみに、ネットでの集客が大半でも、店に来れない客は断っているとか・・・
 商売でのインターネットの利用法は、通販だけじゃないんですね。

2010/02/17(水)無料の陰にシワ寄せが

 ネット通販の総合サイトを見ていると、最安値と最高値の差が大きいのに戸惑うことがあります。きっと高値の店が普通なんでしょうが、何割も違うと心が迷います。

 最安値を争う店同士でも送料が有料か無料かで、微妙な価格差が生じます。クロネコや佐川がボランティアでやっているとは思えないから、送料無料の店は価格に折込み済みということでしょう。
 実店舗の相場よりも安くしたうえに、送料まで負担するとなると、かなり厳しい商売をしているなと感じます。

 さらに総合通販サイトからのアクセスだと、そこの手数料が加算されます。手数料がないサイトなら加盟料があるだろうし、タダということはないはずです。
 そのうえクレジットカードでの決済となると、さらに店の負担が増えます。カード会社もボランティアではないから、数%の手数料が発生します。取り逃がしはないものの、決済日がズレれば借入金の金利負担が発生します。

 こうした情況のなかで最安値を争うというのは、よほどの体力と根性がないと続かないでしょうね。脱落していったショップの気持ちが何となくわかります。
 とはいうものの消費者心理は、なるべく安く送料などの諸経費が掛からない店を歓迎する傾向があります。一般消費者を相手にする限りは、こうしたジレンマからは脱出できないでしょうね。

 本来必要な費用がタダというのは、どこかにシワ寄せがいくものです。消費者が無料サービスに慣れてしまうのは、あまり感心しない風潮だと思います。
 交通費を使わずに済む代わりに、宅急便の送料が掛かるのは当たり前のことです。それを業者に負担させようという心理は、社会的なモラルを低下させるのでは?

 と言いつつ、ネット通販で買ったパーツは送料無料でした。最安値の店よりは高かったから、それほど良心は傷みませんでしたが、あまり無理な商売をして潰れられては困ります。安売り合戦もほどほどにしないと・・・
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