2011/03/22(火)昔のパンケーキレンズ

 カメラがデジタル化されてから、新しいレンズを買った記憶がありません。どうやら「レンズ沼」から脱出できたようです。コニミノのナナデジ以降、新しい一眼ボディーを買っていないせいかもしれませんが・・・

 135 フルサイズに拘って、APSC 専用レンズに手を出さなかったのも幸いしているようです。20mm F2.8 では足りないから、本当は超ワイドレンズが1本欲しいけど、いざ買う段になると躊躇してしまいます。
 α900 がもう少し安くなるようなら、ボディーを買い増したほうがいいような気もします。迷っているうちに、販売終了になったりして・・・

 フィルム時代のレンズで、パンケーキ型が手元に残っています。テッサー 45mm F2.8 AE と PENTAX-M 40mm F2.8 です。
 GN-Nikkor 45mm F2.8 もあったのですが、手放してしまいました。ガイドナンバーを指定してロックすると、ピントリングと絞りが連動する仕組みになっていました。マニュアルストロボ用ですね。専用フード付で、いい値段で売れました。

 テッサーも PENTAX もマウントが違うから、αボディーにはつきません。使うとしたら、ソニー NEX にアダプターをかます方法がありますが、フランジバックの関係で、せっかくのパンケーキが突き出る形になってしまいます。
 ミラーレスでパンケーキを使うなら、やはり専用レンズでないと意味がないですね。

 ツァイスのほうは中古でもいくらかになりそうです。PENTAX はもう二束三文だろう・・と思いきや、そうでもないみたいです。昔ほどの高値ではないものの、ツァイスと同じくらいの相場でした。
 元の定価が2万円もしなかったので、いいお値段です。それでも処分しないのは、まだ沼から完全に抜けきれていない証拠でしょうね。

2011/03/21(月)常用レンズはワイドぎみ

 フィルム全盛時代から、常用するレンズは 50mm よりも短めの焦点距離が主流です。単焦点レンズ固定のコンパクトカメラでは、35mm から 45mm 程度のレンズが採用されていました。
 一眼レフやレンジファインダー機では、標準レンズよりも 35mm のほうが出番が多かったようです。

 標準レンズが人間の目に近いというのは、遠近感の話です。実際の視界はもっと広いので、やや広角気味のレンズのほうが使い勝手がよいように思います。とくにレンジファインダー機は、標準レンズだとファインダーの視野が狭くなる機種が多かったこともあり、35mm が常用されました。

 使い方によって、遠近感が自然な写真も撮れるし、広角らしい写真も撮れます。結婚披露宴で、各テーブルを回ってゲストの顔ぶれを押さえるときには、定番のレンズです。
 28mm だと、画面の端のほうの人が隅に引っ張られて顔が歪みます。ズームの場合は、なるべく 50mm に近いところで撮るのが基本です。

 135 サイズの一眼レフには、テッサータイプの準標準レンズがありました。40mm か 45mm の薄型レンズです。F2.8 と明るくはありませんが、かさばらないので重宝しました。ボディーキャップをはめている感覚で、ちゃんと写真が写ります。
 いま流行りのミラーレス一眼で復活しました。いわゆるパンケーキ型です。ボディーが薄くなったから、パンケーキレンズの特徴が活かせます。

 オリンパス・ペンシリーズでは、135 フル換算で 34mm 相当、ソニー NEX シリーズでは、同 24mm 相当となります。
 どちらが使いやすいかは人によります。個人的には 24mm のほうが常用するのに向いています。Nikon F 時代に 24mm で撮りこんだ経験からでしょう。一般的には 35mm に近いほうが常用向きだと思います。

2011/03/20(日)標準レンズは買い

 ズームレンズ全盛時代になって、単焦点の標準レンズはほとんど利用されなくなりました。各社とも値上げしたので、ますます売れなくなったように思います。

 では、単焦点の標準レンズは、使い道がないかというと、そうでもありません。人間の目の遠近感に近い標準レンズは、作画の基準であることに変わりはないからです。
 高くなったといっても、F1.4 の明るい大口径レンズが、4万円程度で購入できます。

 物の形状を記録しておくには、標準レンズが最も適しています。目で見た感じに近い描写が得られます。ブツ撮りには、少し長めのタマを使うことがありますが、スナップ感覚で記録するには、135 フルで 50mm、APSC なら 35mm がお奨めです。

 50mm F1.4 は APSC 機に付けると、約 75mm F1.4 相当になります。ポートレートや舞台写真に使えます。135 フルだと 85mm F1.4 か F1.8 が定番ですが、価格はかなり高くなります。
 大口径の 50mm が中望遠に流用できるのは、焦点距離が長めになる APSC 機のメリットのひとつです。これを使わない手はないですね。

 フォーサーズでは、50mm が 135 フル換算で 100mm 相当になります。50mm F1.4 が 100mm F1.4 になる勘定です。135 用の 100mm でこんなに明るいレンズはないから、ずいぶん得した気分になりますが・・・

 イメージサークルの中央部分を使うとはいえ、フォーマットが小さいので、ミスマッチのように感じます。個人的には、フォーサーズ機にフィルム時代のレンズを使うのは、あまりしっくりしませんね。フォーサーズ機には、専用規格のレンズがふさわしいと思います。
 とはいうものの、フォーサーズ専用の大口径レンズは、どれもいいお値段です。50mm F1.4 を流用する人の気持ちがわかるような気がします。
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