2011/02/16(水)フィルム生産は続行
FUJIFILM は、フィルムの一部値上げと、パック本数の減少を発表しました。「一部」とはいうものの実際には「一部を除く」です。
値上げ幅は 5~15% で、4月から順次値上げとなります。パック品(10 本・20 本)は3月に販売終了予定だそうです。135 の単品はそのままのようですが、ヘビーユーザーにとっては、パック品がなくなれば実質的に値上げと一緒です。
今回、製造を打ち切る品種はないとのことでした。昨年 12 月に、アスティア 100F とネオパン 1600 を販売終了にしているから、そちらは先に手を打った形です。影響の少ないところから小出しに発表して、撤退の印象を和らげる作戦でしょうか?
需要が減れば価格を上げて採算を維持するのが常套手段です。販売終了になるよりは、まだマシです。ただし、値上げが続くとさらに需要が減ることになります。
今回の値上げは、比較的おとなしいやり方です。135 の単品価格は据え置きで、割引率の高いパック品を販売終了にすることで、実質的な値上げの形をとっています。
値上げというより、需要が激減したパック品を整理して、合理化するのが目的のようです。モロ値上げになるのは、ブローニーとシートフィルムが中心です。
いずれフィルム全般を値上げして継続させるのか、それともその時点で製造打ち切りとするのかは、現時点では読み切れません。銀塩終了が秒読み段階にあることは確かですが・・・
2011/02/15(火)写真屋が化粧品を?
「売れるの?」と聞いたら、ボチボチだそうです。写真屋だからバンバンとはいかないでしょうね。
このメーカーは長年の間、特約店制度をとってきました。直販子会社を立ち上げ、特約店制度を解消したあとでも、製品ごとに供給ルートを分けていました。例えば医療関係の X 線フィルムは別ルート、といった具合です。
化粧品を写真店に卸すとは、意外な展開です。新規事業だから、とりあえず販売窓口を広げておこうという作戦でしょうか?
ずいぶん前に、どこかの展示会で化粧品の担当者と話をしたことがあります。「写真ルートじゃ売れないだろうし」と話を向けると、販路に苦慮しているとか言ってました。
薬の量販チェーンに卸せば手っ取り早いのでしょうが、それでは価格維持が難しいそうです。拡販したいけど販売価格は維持したい・・ジレンマですね。
メーカーサイトで取扱店を検索すると、薬のチェーン店や薬局に混じって、一部の写真店も表示されます。全体の取扱店数は、まだ少ないですね。写真店は、ほんの一握りです。
薬の量販チェーンを一部に絞っているのは、競合による価格競争を回避するためでしょうか?
知り合いの写真店は、取扱店リストに載っていませんでした。「掲載を希望されたお店」となっているので、掲載を希望しなかったのか、それとも掲載基準に満たないのか・・・
今度会う機会があったら、それとなく聞いてみようと思います。
2011/02/14(月)サプリメント嫌い
ブランド品は、持つ人を選ぶと言います。自分にふさわしい物を持つのが基本で、金にあかせて高ければ何でもいいというのは、間違いなんだとか・・・
要するに成金趣味ではいけないということですね。ましてやイミテーションは論外だそうです。本物の価値を知らないことを衆目にさらしているようなもので、自分で自分の品位を下げるだけの行為です。
ずいぶん前の話ですが、感光材料メーカーが化粧品やサプリメントにシフトしている話題になったときに、「サプリメント?あれはいかん!」と、かなりご立腹でした。
化粧品は実用品だが、サプリメントは虚業とのご意見のようです。
人間は自然の食品の中から必要な栄養を摂取します。サプリメントに費やすお金があるのなら、もっと食事の栄養バランスに気を配るべきでしょう。
インスタント食品で済ませておいて、足りない分をサプリメントで補おうというのは、本末転倒です。
なにかあったら医者通いの親父ですら、サプリメントには懐疑的です。あれだけテレビでバンバン宣伝しているところをみると、きっと詐欺まがいの商品に違いないとの認識です。
歳をとっても商売人の感は確かなようです。
もうひとつ怪しいのは外資系の保険だそうです。テレビで派手に宣伝して、お金を集めるだけ集めて後は知らん顔・・・ よくある話です。
人の不安を煽っておいて商売しようという手法には、特段の注意が必要でしょうね。