2008/08/16(土)アルバムの部品撮り
その他に外していけないのは、本人達が自分で用意した(あるいは頼んで作らせた)アイテムです。ウェルカムボードやブーケはもちろんですが、なかには「自作の席次表」なんて隠れたものもあるので、事前にチェックしておくとよいでしょう。
披露宴会場の装花は、式場側が勝手に用意したわけではなく、どの程度にするか本人達と打合せして決めたはずです。装花は金額が張る部門ですから、ちょっと張り込んだな・・と思ったら、すべて押さえておきたいですね。
簡単に済ませている場合でも、タダじゃあないから一通りは押さえておきます。
チャペルなど挙式会場の写真は外せませんが、撮影させてもらえないことが多いので、リハーサルのときに一緒にもぐりこめないか根回しします。
記念にツーショットを撮るふりをしながら、ここぞという場面はバッチリ押さえておきます。コンパクトカメラなら式場のひとに警戒されません。
挙式前に無人の状態なら撮らせてくれる場合があります。ダメ元で押しかけていく価値はあります。
断られたら、「それじゃあ写真の載ったパンフレットを下さい」と頼みましょう。仕方なしに撮影OKになればラッキーだし、ダメでもパンフの写真は手に入ります。
建物内部の部品も撮っておきます。外しても決定的なミスにはならないけど、あればアルバム作りのアクセントになります。
2008/08/15(金)結婚指輪の撮影_3
ブライダルフォトのプロがよくやる手口は、新郎新婦の手を重ねて、指輪を中心にアップで撮るやり方です。挙式が終わったあとの僅かな時間に、具体的に指示してセッティングします。
ついでに顔の位置まで手を上げさせて、ツーショットで撮っておきましょう。
挙式会場で撮影できるのなら、式が始まる前に、リングピローに載った結婚指輪を撮っておきます。リングピローが借り物だと、後で撮影することができないので、挙式前に撮るのが原則です。
宣誓書にサインする羽根ペンなども、このときに押さえておきたいですね。
結婚指輪の写真は、この3カットを押さえておけば、アルバム作りには事足ります。
乾杯のときにグラスを持った手のアップとか別のショットも狙えるけど、左手で持つことはあまりないですね。新郎新婦に頼んで、撮影用に演技してもらうしかないでしょう。
演出するのなら、グーを握った左手を重ね合わせて前に突き出し、ツーショットで撮るやり方もあります。ワイドレンズなら前に突き出したこぶしに光る指輪が強調されて、パンチのある写真になります。
ピントは、指輪に合わせたカットと顔に合わせたカットの2通りを撮ります。どちらがいいかは、結果次第ですね。
ワイドレンズでの近接撮影では、ストロボの直焚きはご法度です。遠近での明暗差が強すぎるからです。レンズ鏡筒によるケラレの問題もあるしね。
2008/08/14(木)結婚指輪の撮影_2
撮った画像をよく見ると、広告に載っている指輪の写真とどこか違います。貴金属の質感がイマイチですね。
指輪の撮影で一番やっかいなのは、周りのものが指輪に映り込むことです。平面でなく曲面なので、角度を変えても問題は解決しません。
指輪の広告写真は、指輪専門のプロが撮影しています。商品の周りをディフューザーで囲って、外側からライティングして撮影します。被写体は小さいけどセットは大掛かりです。
フランスのプロは、広い部屋の壁面をライティングして、その壁を指輪に映り込ませて撮るそうです。狭いスタジオでネチネチやっている日本と違って、スケールがデカイですね。
日本でよく使われるのは、円錐形をしたアクリルのドームです。先端がカットしてあって、そこからレンズを覗かせて撮影します。コピースタンドの上で撮影ができるので便利な道具です。
アマチュアが撮る場合は、そんな気の利いた道具はないので、トレーシングペーパーを丸めて円錐形のドームを作ります。ハサミとセロテープがあれば簡単に作ることができます。
暑いからと扇風機を回せないのが辛いけどね。
周りをグルリと囲めば映り込みの問題は解決します。
スプーンやナイフなら、ダーリングスプレーで反射を抑えることができますが、指輪は小さすぎて使えません。パラフィンの微小な粒を吹きかけるため、ある程度の大きさがないと粒が目立ってしまうからです。
後のクリーニングも大変だしね。