2010/10/13(水)自家プリントは割安?
家庭用インクジェットプリンターで、何枚刷ったら寿命かは、明確な数字として開示されていません。数千枚という人もいれば、ウン万枚という人もいます。
ヘッドの方式によっても違いがあります。消耗が早いタイプは、ヘッドを自分で交換できるように、パーツが供給されている場合があります。こちらのほうが計算しやすいかも?
寿命を印刷枚数だけで考えるのは、あまり意味がないように思います。ハードのコストを割り出すには便利な数字ですが、そこまで刷る以前に寿命を迎える可能性が高いからです。
去年は年賀状を刷っただけ・・という人は、ヘッドの目詰まりで、今度使うときにはダメになっているかもしれません。インクジェットは、使わないと早く寿命がきます。
昇華型は、インクリボンによってプリントできる枚数が決まっています。用紙代を足せば1枚あたりのコストが出ます。あとは何枚刷ったら機械の寿命がくるか?ですが、もともとコストが高いので、計算するのは虚しいかも?
小型プリンターでインクジェット並のコストを表している機種があります。一般的に、昇華型は高画質と言われていますが、こうした普及機は画質的にはイマイチのような・・・
コストを下げる目的で自家プリントするのは、あまり意味がないように思います。急いで数枚をプリントアウトするときには重宝しますが、大量にプリントするなら、お店に依頼するのが得策です。
プリントミスしても自腹じゃないし、プリンターに張り付く必要もないし・・・
2010/10/12(火)プリントのコスト計算
目安になるのはプリンターメーカーが開示しているコストです。ところが、この数字の中味がいまひとつ釈然としません。そのまま額面どおりに受け取るのは疑問です。
エプソンのサイトによると、家庭用インクジェットプリンターの場合は、2006年8月に制定された「家庭用 IJ プリンタの印刷コスト表示に関するガイドライン」に基づいた表示です。「それ以前のカタログ表示とは異なる場合がある」そうだから、基準の取り方で変わるということです。
簡単にいうと、元データは規定の写真イールドチャートを使い、消費したペーパー代とインク代を足した数字となっています。
これには初期設定で補充に使ったインクや、途中でヘッドクリーニングをしたときの消費分は、含まれていないようです。あくまで連続印刷したときの消費量を基に表示されているだけです。
プリントヘッドは半永久的ではないし、プリンター本体の寿命もあります。「一生」に何枚刷れるかで、最終的なコストが変わります。
企業によっては、低価格のプリンターで年賀状などを一気に刷り上げ、寿命が尽きた時点で廃棄するところがあります。本体+用紙+インク+電気代などの総費用と、印刷した場合の費用を比べて、どちらが安いか?という合理的な考え方です。
頻繁にインクカートリッジを取り替える手間や、用紙補充など、プリンターを操作する人の人件費をどうみるか、という問題はありますが・・・
インクジェットプリンターは、廃インク吸収体が飽和した時点で「寿命」となる場合があります。たまにしか使わないとヘッドクリーニングの頻度が上がります。使用頻度が低い人ほど、プリンターの寿命は短くなると思います。
2010/10/11(月)セルフ式プリンターのメンテ
セルフ式プリンターは、メンテ込みのリースで導入するのが普通です。大抵は3年から5年のリースです。リース期間が終わる頃になると、印字ヘッドの交換などメンテナンスが必要になります。
しっかり稼いだ後ならいいけど、まだ機械代の元を取っていないのにメンテに費用が掛かるようでは、商売的に辛い話です。
知り合いの写真屋さんが自立型のプリンターを入れたときもそうでした。リースが終わり、次のメンテナンス契約をする段になってメーカーとひと悶着しました。
サーマルヘッド交換を含むオーバーホールをしないと、継続してメンテが受けられないと言います。「そんな話は聞いてない!」「いや、それでは困る」と大もめでした。
電卓を叩いてみたら、順調に利用されたとしても、機械代をペイしたころにオーバーホールの時期が巡ってくる計算です。「これではメーカーに奉公しているだけでは?」と、販売元の担当者に問い質したら、「バレた?」との反応でした。
いいかげんな話です。
結局、オーバーホールはしない、もし故障したときは自店で廃棄処分する、ということでメンテ契約の継続はやめたそうです。デジタル式の銀塩プリンターを入れてからは、サーマル式プリンターの利用頻度が低くなっていた事情もあったようです。
プリント1枚あたりのコストは、サーマル式よりも銀塩印画紙のほうが安く済みます。わざわざ売価の高いセルフ式プリンターを利用する客は、減少の一途でした。
デジタル銀塩プリンターを導入するまでの「看板」代わりにはなりましたが、利益は出なかったみたいです。設備投資をするときは、細部にわたるまできちんと調べないといけませんね。