2012/09/12(水)スマホとの連携はカメラを変える?
一眼レフは、光学式ファインダーがまだ多数派で、撮影後に画像を確認するために背面モニターは必需品です。ライブビューのときにも役に立ちます。電子式ファインダーがいまよりも高性能になれば、背面モニターの出番は少なくなりそうですが、その反面、高画質化が求められるかもしれません。EVF よりも高精細でないと利用価値が少ないからです。
EVF が一眼レフの小型軽量化と低コスト化に寄与するかと思ったのに、背面モニターに余分なコストが掛かっては期待外れに終わりそうです。もし、手元にあるスマホの画面をカメラのモニターとして使えたら、背面モニターはなくてもいいのでは?
そんな突飛な発想が、現実のものになろうとしています。監視用 VTR の画像をスマホで見る方法はすぐに考案されました。インターネットを使ったやり方です。手元にあるカメラの画像をスマホで見るのにインターネットは要らないから、Wi-Fi やブルートゥースを使った近距離通信で事足ります。ビクターからスマホをモニター代わりに使える低価格のビデオカメラが発売されました。
スマートフォンとデジタルカメラが無線で常時つなるようになると、GPS など位置情報を取得する機能をカメラに内蔵する必要はなくなります。リモコンやインターバル機能もスマホで代用できます。スマホでできることはすべてそちらに任せて、カメラから余分な機能をはずせば、かなりのコストダウンになるはずです。
それならいっそのことカメラ機能もスマホに任せて・・・ そこまでいうとカメラの出番がなくなってしまいます。現にそういうレベルのコンデジは、スマホに取って代わられようとしています。
個人的にはスマホは持っていませんが、カメラにとってなくてはならないアイテムになると踏んでいます。近い将来、デジカメから背面モニターは姿を消し、代わりに電子式ビューファインダーが主流になると予想します。ファインダーを覗いてシャッターを切る・・・カメラ本来の使い方に戻るわけです。
三脚穴やホットシューを使ってフレキシブルな装置にスマホを取り付ければ、自分撮りなど自由自在です。カメラにその機能を求める必要はなくなるでしょう。
2012/09/11(火)Wi-Fi とブルートゥース
Android はブルートゥース機能を搭載した機種が多いようですが、普遍的な互換性は Wi-Fi のほうが高いからでしょうか? スマホで無線 LAN が使えない機種はないはずです。
ブルートゥースの規格は完全なオープンではなく、Blurtooth SIG が規格の策定と普及を担っています。そういう意味では Wi-Fi も似たようなものですが、Wi-Fi の名称を使わずに、ひとくくりで「無線 LAN」でもいいわけです。
どちらも電波を使った通信手段です。Wi-Fi はインターネットへの接続など、ブルートゥースはキーボードやマウスなど周辺機器との接続に使われる・・というのが一般的な認識です。カメラ本体にインターネットへの接続機能を持たせないのなら、ブルートゥースを使っても同じことです。
個人的にはスマホは持っていないので、ブルートゥースを使うとしたらマウスくらいです。新しいノートにはブルートゥース機能はありませんが、USB 端子に差し込む Bluetooth R アダプターを使えば利用できます。邪魔なコードがなくなって便利な反面、電池が切れると使えないのが難点です。
カメラにブルートゥースのアダプターをつけて、スマホをリモコン代わりにする製品が出るみたいです。Wi-Fi にまだ対応していない一眼レフが主な対象です。簡単に買い替えができないので、それまでのつなぎの需要が見込めます。
スマホを使わなくてもワイヤレスでレリーズする方法はありますが、赤外線式だと途中に障害物があると同調しないことがあります。ブルートゥースは電波だから、見通せない位置でも使えます。
一眼レフの画面をスマホで確認できたり、カメラの設定を変えられたりしたら便利でしょうね。動画対応が進んでパワーズームが当たり前になると、スマホのリモコンでズーミングができるかもしれません。
とりあえずコンデジやミラーレス機の Wi-Fi 対応機が出始めたところです。Wi-Fi とブルートゥースのどちらが主流になるか、いまの段階ではまだ不明です。
2012/09/10(月)Wi-Fi機能のついたSDカード
メモリーカードで Wi-Fi ができるなんて、ちょっとピン!ときませんが、Eye-Fi(アイファイ)という名前の SD カードがあります。無線 LAN 環境があれば、パソコンやクラウドに画像を転送できます。無線 LAN がなくても手元にあるスマホに転送可能だそうです。不思議ですね。
もっと不思議なのは、GPS 機能がないのに画像にジオタグ情報が記録されることです。どうやら周囲にある無線 LAN スポットの情報から位置を割り出しているみたいです。WPS とかいう技術です。画像をアップロードしたときに、exif ヘッダーに付加されます。
Eye-Fi のサイトによると、日本の 70% をカバーしているそうです。GPS と違い、室内でも位置情報が得られそうですが、あまり正確ではないと思います。オマケ程度に考えておいたほうがいいでしょう。
東芝から FlashAir という名前で、無線 LAN 機能付きの SD カードが販売されています。パソコンでの設定が要らないなど、使い方が Eye-Fi とはちょっと違います。
Eye-Fi はカメラで撮った画像を自動転送するのが特徴ですが、FlashAir はスマホ側からカメラ内の任意の画像を指定してダウンロードします。つまり要るものだけを手動で転送する仕様です。
SNS や YouTube に投稿するためにスマホに画像を送りたいだけなら、FlashAir のほうが向いています。不要なデータは送信しないので電池の消耗が防げるし、余分なパケット通信も発生しません。
ID とパスワードを設定するだけで、何台かの機器と共通で使えます。スマホやタブレット PC などを複数持っている場合や、その場で友人とデータを共有したいときには便利です。
メモリーカードリーダーに無線 LAN 機能を持たせた製品も登場しました。充電式の電源を内蔵しているので野外でも単独で使えます。無線 LAN 機能のない普通の SD カードでいいから、いままでの資産が活かせます。メディアの容量に縛られないのも特徴のひとつです。