2012/09/10(月)Wi-Fi機能のついたSDカード
メモリーカードで Wi-Fi ができるなんて、ちょっとピン!ときませんが、Eye-Fi(アイファイ)という名前の SD カードがあります。無線 LAN 環境があれば、パソコンやクラウドに画像を転送できます。無線 LAN がなくても手元にあるスマホに転送可能だそうです。不思議ですね。
もっと不思議なのは、GPS 機能がないのに画像にジオタグ情報が記録されることです。どうやら周囲にある無線 LAN スポットの情報から位置を割り出しているみたいです。WPS とかいう技術です。画像をアップロードしたときに、exif ヘッダーに付加されます。
Eye-Fi のサイトによると、日本の 70% をカバーしているそうです。GPS と違い、室内でも位置情報が得られそうですが、あまり正確ではないと思います。オマケ程度に考えておいたほうがいいでしょう。
東芝から FlashAir という名前で、無線 LAN 機能付きの SD カードが販売されています。パソコンでの設定が要らないなど、使い方が Eye-Fi とはちょっと違います。
Eye-Fi はカメラで撮った画像を自動転送するのが特徴ですが、FlashAir はスマホ側からカメラ内の任意の画像を指定してダウンロードします。つまり要るものだけを手動で転送する仕様です。
SNS や YouTube に投稿するためにスマホに画像を送りたいだけなら、FlashAir のほうが向いています。不要なデータは送信しないので電池の消耗が防げるし、余分なパケット通信も発生しません。
ID とパスワードを設定するだけで、何台かの機器と共通で使えます。スマホやタブレット PC などを複数持っている場合や、その場で友人とデータを共有したいときには便利です。
メモリーカードリーダーに無線 LAN 機能を持たせた製品も登場しました。充電式の電源を内蔵しているので野外でも単独で使えます。無線 LAN 機能のない普通の SD カードでいいから、いままでの資産が活かせます。メディアの容量に縛られないのも特徴のひとつです。