2008/08/10(日)家庭での商品撮影
元コマーシャルフォトのプロだった「酸化セリウム」の先生は、オーディオに凝っていて、カートリッジや真空管などをネットオークションで入手しています。
「やっぱり写真が決め手だ!」とか言ってました。同じ品物でも、雑な写真ときちんと撮られた写真では価値が違って見えます。大抵はよく撮れているほうが値段も高くつけてあるとか・・・
プロだけあって、写真を見る目は厳しいですね。「この出品者はかなり写真の勉強をしている」と、ネットサーフィンしながらブツブツ言ってました。少々高くても、写真がよく撮れているほうをつい買ってしまうそうです。相手も読んでますね。
家庭での素人写真といっても、写真の良し悪しで出品商品が売れるかどうかが決まるとなれば、腕を磨く価値はあります。
最近では、WEB上で商品写真の撮り方を解説するサイトも見受けます。プロと違って素人は、自分の研究成果を惜しげもなく公開します。なかには基本から相当外れたものもありますが、何もないより参考にはなります。
ネットオークションの写真は、大きくても72dpiで10万画素程度です。高画質は必要ありませんが、小さなサイズの写真で優劣を争うので、それなりの難しさがあります。
基本がしっかりしていないと勝てないのは、大きな写真でも小さな写真でも同じですね。
家庭での商品撮影技術は、結婚式の小物撮影にも応用できます。しばらくはこのテーマで話を進めたいと思います。
2008/08/09(土)難燃性ディフューザー
リファーの発売元=写真電気工業(SD)から、難燃性のディフューザーが供給されていた時代がありました。輸入品です。
最も耐熱性があるのはガラス繊維でできたディフューザーですが、値段が高いのが難点です。数十センチ程度の大きさで済む個所には使えますが、天トレにはもったいなくて使えません。
「燃えない」ガラス繊維ではなくて、「燃えにくい」難燃性のディフューザーは重宝しました。
「酸化セリウム」の先生と協同で、写真館向けにブツ撮り用の撮影装置を開発したことがあります。
写真電気工業から、難燃性ディフューザーを原反で仕入れて、上方・左右の3面ディフューザーを作りました。ストロボ照明でも利用できますが、難燃性素材なので、写真電球が使えるのがミソでした。
デジタル時代になって、小物の撮影ボックスが各社から発売されています。その草分けみたいなもんですね。
商品撮影の写真講座に参加していた写真館に実費で分けただけですから、大した数ではありません。ブツ撮りの機材を持たない写真館には、使い勝手がよくて便利だと喜ばれました。
いまでもたまに要望がありますが、素材が手に入りません。燃えてもよければ作れるかもね。
それなら、90cmか1m幅のトレーシングペーパーを切り貼りしたほうが手っ取り早そうです。
2008/08/08(金)元祖RIFAの愛用者
ねじ込み式は500W、差込ピン式は500Wか1kWのランプを使います。かなりの高熱になるので、耐熱性の特殊素材を使っています。価格は高く、10万円くらいします。ストロボ用のバンクでも大きいのはそのくらいするけどね。
このブログにたまに登場する「酸化セリウム」の先生は、元祖リファーの大ファンです。普通はトップライトに使うプロが多いようですが、この先生は背景に使ってました。
トップは、天トレ(上方にトレーシングペーパー)を張って、300Wのレフランプを使います。ランプの距離と傾き具合で光をコントロールできるからとか。リファーではできません。
リファーは、白抜きバックの定番ライトとして愛用していたようです。天トレの照明とちょうどバランスがよかったみたいですね。
この先生は、小さなブツ撮りのときは大抵レフランプを使います。ストロボでは細かい調整ができないからとか・・・
照明設備はリファー以外は安ものばかりなので、撮影現場にはクライアントを入れないように、夜中にこっそり撮影していました。機材を見られては写真の値打ちが下がるからでしょう。
レフランプのガラスグローブと同じように、光を微妙にコントロールできるならストロボでも構わないそうです。機材をケチっているわけではない!ということですかね。確かにストロボでは微妙なコントロールはできません。
きっとこの先生、デジカメで撮ることがあっても蛍光灯リファーは使わないでしょうね。またレフランプと元祖リファーの出番です。