2009/12/10(木)電源部のないケース

 パソコンのケースを物色していて、最近のケースには電源部が付いていないものが多いのに驚きました。まるで浦島太郎の心境です。
 電源部は大事なパーツだから、ケースのオマケ的な考え方ではダメだというのが持論ですが、そういう流れになってきたんでしょう。

 パソコン雑誌の自作特集でも、ケースと同じくらいのページを電源部の紹介に充てています。80PLUSという民間基準に適合しているかどうかまで明記されるようになりました。
 審査を受けていないから粗悪品・・といういうことではなさそうですが・・・

 ケースと電源部を別に選べるのは、いいことです。自分に合ったスペックで組み立てることができます。ケースは気に入ったけど電源の容量が足りない・・というミスマッチがなくなりました。
 その代わり、電源部付の格安なケースは鳴りをひそめました。あるにはあるけど、一部のモデルだけになり、格安パソコンを組むときの選択肢が狭まりました。

 もうひとつ鳴りをひそめたのがアルミケースです。スチール製のものに比べて軽いのが特長ですが、持ち運ばないデスクトップ型では、重量は大きな問題ではありません。値段があまりにも高いのが敬遠された理由でしょう。
 アルミのほうが放熱効果が高いのは事実ですが、ケース自体の放熱で全体を冷やすことは不可能です。ケースの値段で格安パソコンが1台組めるというのは、いまの時代には合いません。

 アルミケースが流行ったのは、浦島太郎がいたころの竜宮城の中だけだったようです。あのころはITバブルだったし・・・

2009/12/09(水)パソコンのケース

 トラブルを解消して再び稼動を始めたペン2マシンは、5インチのFDDがなくなってスッキリしました。SCSIのMOドライブは、蓋が見つからなかったので、ハメたままにしてあります。(ボードごと接続は切りました)

 長いこと使っているミドルタワーのケースは、結構気に入っていて、そのまま利用しています。確かTQ-700でしたかね。メーカーのSONG CHEERは、もうないと思います。250Wの電源付で、故障して300Wに替えましたが、今回のトラブルでまた250Wに逆戻りです。

 電源部を拝借したほうのパソコンは、知り合いの写真屋さんからのもらいものです。画像処理用に新しいスペックのものが欲しいというので、1台組んであげたら、前のは要らないから処分してくれと頼まれました。
 ケースにCompMartのロゴがついてるところをみると、家電店のエイデンで買ったみたいです。マザボが同じASUS P2B-Fだったので、ありがたく頂戴しました。

 このケースが複雑で、ビスを外したくらいでは簡単にバラせません。組み合わせパズルみたいな作りです。
 ペン2の500MHzが載っていたので、SCSIボードなどを追加して、そのまま利用することにしました。実際には、ほとんど使わなかったけど、今回のトラブルでは、パーツ取りで役に立ちました。

 今度1台組むときには、ケースが1つ余っているので、どちらか流用しようかと考えたのですが、いまどきのパーツは排熱処理の問題があります。
 TQ-700は、前後に8cmのファンが取り付けてあります。8cmではちょっと心もとない気がします。CompMartのほうは背面に9cmのファンが1個あるだけです。これも危なそうです。

 共通規格のATXケースとはいうものの、時代とともに使い物にならなくなるのは、仕方ないですね。新しく買い直すか、それとも省電力のパーツで固めるか・・・
 いずれにしても、電源部はお陀仏だから新調するしかありません。

2009/12/08(火)SSDの寿命は短い?

 読出しが高速で、消費電力が少なく静音性に優れたSSDの欠点は、書込み回数に制限があることです。HDDに比べて寿命は短いとされています。
 前回、読出し専用にしたほうがいい・・と言ったのは、こうした理由からです。

 SSDの書込み回数は、チップの種類により、1万回とか10万回とか言われています。デジカメのメモリカードやUSBメモリなら、このくらい書換えができれば十分でしょうが、パソコンの記憶装置としては、1万回ではいささか少ないような気がします。
 パソコンの場合は、使っている本人が意図的に書換えをしなくても、OSが勝手にデフラグをしたり、仮想メモリとして利用したりして、頻繁に書換えが行なわれます。

 今度出たWindows7は、SSDを認識して勝手にデフラグをしないようになっているそうですが、Vistaを使っている人は要注意です。SSDは、HDDのようにヘッドが動いてデータを読み書きしないので、デフラグをかけても高速化にはつながりません。書込み回数が増える分、寿命が短くなるだけです。

 SSDは、データを書き直す場合、前の情報を一旦消去してから新たに書き込みます。読取速度に比べて書込速度がかなり遅いのは、こうした事情も関係しています。(HDDの書込速度より多少速い程度)
 未使用の部分への書込みは、こうした二重動作にはなりませんが、見た目の空き容量と実際の未使用部分とは違います。SSDの利点を活かすなら、読取りを重視した使い方がいいというのは、一般論としては正しいでしょう。

 稼動部分の多いHDDは、クラッシュやモーターの劣化、回転軸の歪みなど、故障リスクの高い記憶装置です。とくに衝撃は致命傷につながります。
 SSDは衝撃には強いのですが、電気的なショックに弱いことはデジカメのメモリと同じです。どちらがデータ保管に安全かは、一概に言えません。
 大事なデータは、SSDとHDDの両方に保存しておいたほうが無難ですね。
OK キャンセル 確認 その他