2010/10/10(日)3Dのプリンター
独自の3D方式で、専用のメガネやゴーグルは不要です。裸眼で3Dが楽しめます。
この3Dプリントは、いままで集中ラボで処理していました。店頭で申し込むほか、インターネットからも注文できました。これからは、店頭で手軽にプリントできるようになります。
記念撮影用に、すでに一部のテーマパークには設置済みだとか・・・
専用のレンチキュラーシートに昇華方式でプリントします。左右反転した画像を裏から転写するみたいで、インクリボンは YMCK ではなく、YMCW となっています。W はバックコートを兼ねた「白」ですね。
画像処理するパソコンは、設置する事業者が用意することになっています。プリンターの価格は、170 万円ほどだそうで、全部で 200 万円弱の投資が必要です。
街のDP店がどこでも設置できる価格ではないですね。全国チェーンの主力店やテーマパークが対象のようです。
サイズは、ハガキ(KG)・キャビネ(2L)・6×9インチが選択できますが、変更はメンテナンスサービス扱いだから、実際には1種類に固定されます。6×9インチは、テーマパーク向けでしょう。
集中ラボでの仕上は、銀塩プリントにレンチキュラーシートを貼り付けたものが、KG/2L で 525 円、クリアタイプが 420 円です。DPR-1 での出力は、クリアタイプのようです。
昇華型の原材料費が 200 円前後らしいから、そんなもんでしょうね。8500 枚刷って、プリンター代がやっとチャラの計算です。
どうやら、近所の写真屋さんに設置される見込みはなさそうです。
2010/10/09(土)影をひそめたラボ機材
ノーリツ鋼機もフォトキナに出展しています。目新しい製品は、現行のドライプリンター D1005 の改良機、D1005 HR くらいでした。720x720dpi を 1440x1440dpi にグレードアップしたものです。マイナーチェンジ機ですね。
プリンターの解像度を表わす dpi 数は、読み替えが必要です。D1005 は、CMYK の4色インクだから、単純計算で実質 180dpi となります。1dot で6階調(内ひとつは無印字の白)が表現できるそうだから、実際には数値以上に精彩感は高いと思います。
新発表の HR は、倍の 1440x1440doi です。悪く見ても実質 360dpi で、一般的な人間の目の解像度(300dpi)を超えています。かなり高精彩なプリントが期待できます。
画素数や dpi 数の表示は、機器の性能を判断するひとつの基準ではありますが、紛れがあるのも事実です。ベイヤー配列の撮像素子の画素数を額面どおりに受け取っていいのか?という問題と、相通じるところがあります。
3層構造の撮像素子の画素数も同様です。×3は、ちょっと誇大表示のような気がします。
最終的には、出てきた画像の良し悪しで判断するしかないでしょうね。RAW データを自分で「現像」するならいざ知らず、カメラ任せの場合は、画像処理エンジンの出来不出来で、結果が大きく変わります。
ひと昔前にフォトキナを視察したときは、ノーリツ鋼機のブースに、初代ドライプリンターの dDP-411 が展示されていました。プレス関係者が押しかけて、後に社長になる佐谷氏が、「私も一緒に撮ってもらお」と、機械の横でポーズをとっていました。
時代は変わりましたね。
2010/10/08(金)脚のない「一脚」
米 Cameron Products 社製だそうです。ポケットやバッグに入る大きさだから、ハイキングなどアウトドアでの撮影に便利なグッズです。
輪にした紐を足で踏みつけて、カメラを安定させる方法は、ムービーの撮影によく使われていました。カメラネジ(リストストラップ等)と紐があれば、簡単に自作できます。
とくに船上からの撮影には威力を発揮します。三脚では、船と一緒に揺れ動いて、景色がブレてしまいます。ワイヤー式なら人間の体がクッションになって、適度に揺れを吸収してくれます。
デジカメに動画機能が搭載されて、こうしたグッズの使い道が増えました。動画を手持ちで撮ったのでは観賞に耐えないし、かといって常時三脚を持ち歩くのは億劫です。紐1本で手ブレが防止できれば手軽で便利です。
メーカーサイトの写真を見た感じでは、ワイヤーを踏んでいるだけのようです。スチール写真はいいですが、動画撮影中にうっかり足を動かしたら、ワイヤーが外れて画面が上方に「フェードアウト」しそうです。
先端に輪っかを付けて、足に通すようにしたほうが無難でしょうね。
昔、腰につけたホルダーとカメラを伸縮ワイヤーで結んで、ワンタッチで出し入れできる写真用品がありました。面白半分で使った記憶があります。
今回のワイヤー式一脚は、それよりはウンと役に立ちそうなグッズだと思います。
興味のある方はメーカーサイトへ