2008/08/07(木)蛍光灯で商品撮影
要点は、外光や白熱灯などほかの光とミックスしない状態で撮影することです。人間の目には感じないけど、蛍光灯は輝線スペクトルがあるので緑色の光源です。補正しないときちんとした発色は得られません。
それと、違う種類の蛍光灯を混ぜないことです。白色と昼光色、昼白色では、補正モードが変わります。
写真電気工業(通称SD)という会社があります。コマーシャル系のプロには馴染みのある会社です。「あった」という過去形で表現したほうが正しいかもしれません。
いまは、インターネットで素人にも照明機材を販売しています。ユーザー直販というやつですね。
かつては業務用のストロボも扱っていましたが、いまではやめています。現在は、蛍光灯を使ったソフトボックスが主力商品になりました。「蛍光灯リファー」という照明装置です。
リファー(RIFA)は、もともとタングステン電球を使ったソフトボックスでした。500Wか1kWのハロゲンランプを使います。熱が出るので耐熱素材を使った高価なものです。現在でも販売されています。
デジタル時代になって、蛍光灯でも商品写真が撮れるようになりました。
「蛍光灯リファー」を買うのは、個人や商店主です。ホームページやネットオークションの商品写真を撮るためです。年間かなりの数が売れてるようですね。
高校時代の友人が花屋をやっていて、商品写真を撮りたいというので、蛍光灯リファーを紹介しました。外光の入らない部屋のなかなら、きれいに撮れているはずです。
2008/08/06(水)外注のカメラマン
自前ではなく、写真屋に機材とスタッフを委託して、売上からマージンを取る方式です。場所だけ提供して、機材もカメラマンも外注です。
出入りのカメラマンは、いっぱしのプロなので、彼に聞けばいいと思うんですが、借りを作りたくないんですかねぇ。プロは自分の技術を教えるのに抵抗がある・・という認識があるのはわかりますが・・・
お客の予約がたくさんのときと、少ないときでは、派遣されてくるカメラマンが違うそうです。慣れたプロと臨時のカメラマンでは、かなりレベルが違うみたいで、呉服屋の社長は不満たらたらでした。
腕のいいほうは忙しいときにしか来ないので、あれこれ聞く時間がないのかもしれませんね。暇なときに派遣されてくるニイチャンでは、何を聞いても無駄のようです。
後日、写真撮影を請け負っている写真屋の社長に会ったので、ブツ撮りのレクチャーをしておいたことを伝えました。「本当はうちがやらないといけないんだけど・・」と恐縮してました。
うちがやるって、誰が! ウデのいいカメラマンは、請負いなので日当がかかります。呉服屋の社長から直接頼まれたら、きっと日当を請求したでしょうね。相手は、それを読んでます。商売人ですね。
呉服屋さんの女性社員が、スタジオ用のストロボを扱えたら、もっといい商品写真が撮れるんですが・・・
照明機材のレッスンをするより、デジカメの設定方法を教えたほうが手っ取り早いですね。素人相手に1時間や2時間では、ストロボライティングは教えられません。
2008/08/05(火)蛍光灯での撮影
撮影現場に行ってみると、床に着物を置いてデジタル一眼レフで撮ってました。蛍光灯と外光のミックス光源です。着物の色がうまく出ないと嘆いてました。
蛍光灯は輝線スペクトルがあるので、人間の眼には太陽光と同じでも、カメラにとっては緑色がかった光です。人間は、自分の目に見えないものは信じることができません。納得させるのは難しいですね。
窓側のブラインドを下ろして、蛍光灯だけで撮影するようにしました。カメラはFUJIFILMのFinepix S5proです。新しく買ったそうです。一丁前ですね。
S5proには蛍光灯の補正モードが5つもついています。使っている蛍光灯が昼白色だったので、2番目の「昼白色」にセットしました。銀一の標準反射板を被写体の上に置いて、テスト撮影です。
いままでは自動露出で撮影していたそうですが、マニュアル露出で撮るように指示しました。オートのままだと、白い着物と黒い着物では、露出がバラバラになってしまいます。
テスト撮影したデータを早速パソコンに入れて、Photoshopで開きます。標準反射板の部分をスポイトで抽出して、RGBの数値を確認します。
三原色とも同じ数値がピッタリ並んでいました。バッチリです。モニターの色がどうなっていても、RGBが同じ数値なら色の偏りがないグレーで撮れていることになります。
いままで苦労して撮っていたのに・・目から鱗が落ちてスッキリしたようです。