2008/12/07(日)テレビ塔で結婚式

 イタリア村は休止に追い込まれましたが、名古屋のランドマーク、テレビ塔は元気です。
 もうすぐテレビのアナログ放送が廃止され、その役目を終えようとしているのに、どういう風の吹き回しなんでしょうか?

 名古屋のテレビ塔は、全国で最も古い集約電波塔です。戦後の1954年に完成しました。高さ180mの建造物は当時、日本中で一番高かったそうです。
 ゴジラやモスラ、キングギドラもお世話になったことのある「由緒ある」ランドマークです。(モスラは東京タワーのほうが有名ですが・・・)

 先月、テレビ塔で「恋人の聖地」のモニュメント除幕式が行なわれました。選定委員の桂由美さん(ドレスデザイナー)も出席しています。
 テレビ塔では結婚式もやっていたから、単にデートスポットというだけではなさそうです。運営は業者委託ですが、「恋人の聖地」認定は追い風になったでしょうね。

 聖地認定で、テレビ塔での挙式は増えると思います。どちらかというと、金額的には高めの設定になっていますが、ここにしかない独自性があります。

 テレビ塔での結婚式のハイライトは、何といってもその眺望でしょう。地上100mのスカイバルコニーから、名古屋市内が一望できます。昼夜を問わず絵になる場所です。
 レストランは地上30mだから、披露宴をテレビ塔でやるメリットは少ないですね。栄界隈は、レストランやホテルがいっぱいあるから、挙式だけテレビ塔で・・というカップルは多いと思います。

 イタリア村も潰れずに頑張っていたら、ひょっとしたら聖地に選ばれたかもしれません。テーマパーク自体は無理だとしても、名古屋港界隈はデートスポットのひとつです。
 水族館・南極観測船「ふじ」・ポートビルなどの施設があり、夏の花火大会は若い人達で賑わいます。ベイサイドとしては、イタリア村の営業休止は大きな痛手でした。

2008/12/06(土)テーマパークで挙式

 国内リゾート地と同様、ブライダルに活路を求める観光地に、テーマパークがあります。
 ディズニーリゾートが一人勝ちの様相のなかで、集客に悩むテーマパークにとっては、ブライダル需要は魅力的なんでしょうね。ハウステンボスは、ピーク時から半減した結婚式の需要を取り返すため、3年前に新たにチャペルを作ったそうです。

 そんななかで、休止に追い込まれたテーマパークもあります。
 名古屋港にあるイタリア村は、建物が市の条例に違反していたのが発覚し、業績不振もあいまって閉鎖されてしまいました。中にポツンと取り残された形で、結婚式場1軒だけが営業を続けています。

 名古屋港界隈は、伊勢湾台風のときに流失した材木や、倒壊した家屋の流木によって、多数の死者が出ました。その教訓から、木造建築を厳しく制限しています。
 なかには、時代遅れの規制として揶揄する向きもありますが、条例違反と知りながら、経営上の理由で木造建築をごまかし通したことに、各界から批判が集中しました。

 一番割を食ったのは、残された結婚式場です。ゴーストタウンの中で1軒だけ残って営業するハメになりました。
 イタリア村が賑わっていたころには、結婚式と無関係の観光客を邪魔に感じていたかもしれません。いざ閉鎖されて無人になってみると、寂しいもんでしょうね。

 イタリア村の再建には、このブライダル業者も手を挙げています。単独での再建は無理だと思いますが、いまさら引くに引けない・・ということでしょうね。
 頑張ってアドバルーンを上げていれば、他の有力企業が参加してくる可能性もないではありません。

2008/12/05(金)開発が進む沖縄

 沖縄でのリゾート挙式は、これからまだ伸びるでしょうね。日本国内でありながら、南国情緒を楽しめるリゾート地として、人気上昇中です。

 沖縄が本土復帰を果たしたのは1972年で、まだ半世紀にもなりません。1975年に開催された沖縄海洋博のころには、観光以外にこれといった産業がなく、米軍基地と観光に依存する状況は、いまだに尾を引いています。

 最初に沖縄を訪ねたときは、首里城は城址の状態でした。守礼門はもっと大きくて立派な建造物だと想像していましたが、古びた小さな門・・という印象が残っています。(実際には戦争で消失し1958年に再建)
 当時の観光地は、ひめゆりの塔や立てこもった洞窟などで、戦跡巡りが主でした。

 首里城が復元されてから訪れたときは、守礼門はきれいに改装されていました。「朱」礼門と字を間違える人がいそうなくらい、鮮やかな赤が印象的でした。
 復元された建物も立派でしたね。琉球王国が隆盛だったころを偲ばせます。首里城址を含めた琉球王国のグスク(城)と史跡は、8年前に世界遺産に登録されています。

 観光資源豊富な沖縄ですが、開発の波も押し寄せています。リゾート開発もいいけど、豊かな自然を失っては本末転倒です。
 リゾート挙式のブームが乱開発につながらなければいいんですが・・・

 生態系の変化も深刻です。ハブ退治に投入されたマングースが、ヤンバルクイナなどの固有種を絶滅に追い込んでいます。自然界のなかでマングースがハブを食べることは、ほとんどないんだとか・・・
 怖い目をしてハブなんか襲わなくても、周りには「飛べない鳥」がいます。

 ハブセンターで見た、ハブとマングースの決闘とやらは、「やらせ」だったんですね。
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