2009/06/06(土)インドの結婚式はフィルムで

 インドでの結婚式には、どのカメラを使おうか悩みました。一眼レフかコンパクトカメラか? はたまたフィルムかデジタルか?

 なるべく荷物を減らしたかったので、結局はコンパクトカメラにしました。愛用のティアラです。28mm F3.5付の135フィルムカメラです。
 デジカメにしなかったのは、バッテリーの持ちが悪いからです。Bタイプの変換プラグがあればホテルで充電できますが、ティアラなら36EXで8本は確実に撮れます。

 インドでは飛行機を利用するときに、カメラを手荷物に入れると、バッテリーのことをうるさく言われるという情報もあります。CR2のリチウム電池なら没収されても損害は少なく済みます。
 実際には、同行のメンバーでカメラの電池を没収された人はいませんでした。(その代わり、ライターは まず間違いなく没収です)

 ホテルの近くにちょっとしたスーパーマーケットがあって、カメラとケータイを売っているコーナーがありました。写真屋ではなくカメラコーナーです。フィルムは置いてありませんでした。
 どこかに写真屋はないかと街のなかを歩いてみました。交通事情がデタラメなので、道を歩いて渡るのは命がけです。もっと探せばどこかにはあるのでしょうが、ホテルの道沿いでは見当たりませんでした。命をかけてまで探すのはヤメです。

 同行のメンバーは、私を除いて皆デジカメです。現地の親戚もデジカメかケータイでした。インドでは、まだアナログカメラが幅を利かせていると聞いていましたが、ある程度裕福な階層のひとは、もうデジカメが主流のようです。
 日本から行ったメンバーは、一家に1台はカメラを持ってきていました。4家族で5台です。少人数でもカメラの数では現地の人達と互角でした。

 雇われたカメラマンやプレス関係者以外で、一眼レフを使っている人は見かけませんでした。一眼レフを持って行ったら かなり目立ったでしょうね。

2009/06/05(金)婚礼道具の今昔

 紅白の幕を張ったトラックに嫁入道具を満載にして、ご近所にお披露目するのは、名古屋地方に限らず他の地域でも見られた風習です。嫁入は財産わけでもありました。

 最近とんと見かけなくなったのは、日本の住宅事情が関係しているようです。狭いマンションやアパートでは、婚礼家具を置いておく場所がありません。和装離れで、きものを仕舞っておく桐のタンスなどは無用の長物です。
 婚礼の需要を充てこんでいた家具屋は、どこも苦戦を強いられています。造り付けのクローゼットの普及で、大きなタンスは売れなくなりました。

 それでも、婚礼家具を買うひとはいまでもいます。大抵は田舎の旧家です。
 新婚生活は、しばらくはアパートか借家住まいなので、家を建てるまでは実家で預かる・・なんて話をよく耳にします。
 そのときになって買えばいいように思いますが、結婚は合法的(?)な財産分与の機会なのでしょう。あとから・・という話は、あまり聞きません。

 江戸時代には、嫁ぎ先にいきなり嫁入するのは武家の風習でした。庶民は、はじめのうちは新婦の実家へ通うのが一般的な習慣だったようです。
 嫁入は、姑から家事の実権を受け継ぐ行事という位置づけです。結婚イコール嫁入ではないから、嫁入道具を携えて嫁ぐのは、武家特有のスタイルを真似たものだと思います。

 武家の嫁入道具には、花嫁独自の紋様が入っていました。嫁ぎ先が用意した婚礼道具と区別するためです。家紋(家の紋)は男紋なので、花嫁が使う紋は母親から継承した女紋です。
 封建時代でも、女性の所有権は保護されていました。万一離縁ということになったら、自分の持ち物を持って実家に帰ったと言われています。

 アメリカで見つかった駕籠が、篤姫のものだと特定できたのは、独自の葵の紋様が施されていたからです。
 篤姫が嫁入道具として持参した硯箱などは、いまでも日本に残されています。さすがに駕籠は大きくて持て余したのでしょう。異国で大事に保存されていたのはラッキーでした。

2009/06/04(木)婚礼写真の地域差

 日本国内でも婚礼写真にお金をかける地域と、そうでもない地域があります。一般的に都会のほうがドライで淡白のようです。

 このブログにときどき登場する「酸化セリウム」の先生に、若い女性のアシスタントがいたことがあります。なかなか気の利く子で、先生は自分の娘のように可愛がっていました。
 結婚して退職することになりましたが、「いい子は早く片付く…」と残念がっていました。嫁ぎ先は、四国の商家だとか・・・

 その子の結婚式には、先生夫婦も出席しました。目をかけていた弟子だから、辞めたあとでもお祝いに駆けつけたかったんでしょうね。
 聞くと、結婚式の前撮りがしっかりあり、花嫁は大変だったとか・・・
 婚礼写真にドンとお金をかける風習があるようです。

 感材メーカー主催の営業写真コンテストでは、上位入賞のなかに四国・九州地方の写真館が目立ちます。人口比率からみて入賞者が多いから、四国は記念写真が盛んな土地柄みたいです。
 「なっちゃんの写真館」で有名な立木写真館も四国でしたね。写真家・立木義浩の実家です。
 型モノの婚礼写真をどのカメラマンでも同じレベルで撮れるようにと、理論的にシステム化しました。立木流を採用した写真館は、日本全国に多く散らばっています。

 よく名古屋の婚礼は派手だといわれますが、写真についてはそうでもないと思います。
 紅白の幕をつけたトラックに嫁入道具を満載して・・というイメージから派手といわれているだけで、結婚式にかけるお金は、全国平均とあまり変わりません。(ブライダル誌の統計資料によれば・・ですが)
 そういえば、紅白幕をつけたトラックなんて、最近はとんとお目にかかりませんね。
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