2009/12/07(月)SSDの活用
拡張メモリと違い、電源を切っても記録された情報を維持します。HDDのようなヘッドやモーターなどの稼動部分がないから、衝撃に強いのが特長です。
SSDが注目されるようになったのは、ネットブックに搭載されてからでしょう。それまでは、画像処理などの業務用途で、高速の作業領域として使われる程度でした。HDDと比べて記憶容量あたりのコストが高かったからです。
初期のASUS Eee-PCに搭載されていたSSDは、容量が4GBと小さく、本体内にデータを記憶しておくのには不満がありました。それでも衝撃に強い点が、持ち運びするパソコンに向いているとの評価を得ました。
耐衝撃性、消費電力の低さ、静音性、読込速度の速さ、小型軽量・・外に持ち出すパソコンには理想的な記憶装置です。
しかし、欠点がないわけではありません。価格が高いこと、読込速度に比べて書込速度がそれほど速くないこと、書込みの耐久性に劣ることなどです。
現在では、64GB程度のものが手の届く価格まで下がってきました。書込みの頻度が低いOSやプログラムファイルをSSDに入れ、立ち上げ時間を短くする使い方が定着しつつあります。
読取りが中心の辞書データなんかは、SSDに入れておいたほうが速くて便利です。
拡張メモリを超えた分を作業領域として割り当てる方法もあります。画像処理には効果的ですが、書込みを伴うので製品寿命は短くなるかもしれません。
でも、これはHDDでも同じことです。大事なデータは、SSDに記憶させたほうが安心だという意見もあります。価格が安くなれば、記憶装置はオールSSDという選択も可能ですが・・・
デスクトップのパソコンでの接続方法は、シリアルATAだから簡単です。SSDとハードディスクを併用する方法が、当面は主流になるでしょう。
2009/12/06(日)ハードディスクの話
Pentium2時代の3.5インチHDDは、40GBあたりが買いごろでした。パーテーションを3つに仕切って使っても十分な容量でした。OSやプログラムファイルが小さかったからです。また、OSやBIOSが認識できる容量に限界がありました。
いまでは、ノート型でもこの容量では足りません。ネットブックが160GBの時代です。デスクトップなら500GBが基準でしょう。
HDDの容量は、ディスク1枚(プラッタ)あたりの記録密度が関係しています。これからの主流は、1プラッタ500GBのものになると予想されます。HDDの容量は、500GB、1TB、1.5TB、2TBという単位になります。
まだすべての3.5インチHDDが1プラッタ500GBというわけではありません。250GBというものもあります。同じ500GBの容量でも、1プラッタ500GBと2プラッタで500GBがあるわけです。
1プラッタあたりの容量が大きいほど記録密度が濃いことになり、読み書きの速度は速くなります。
昔は1プラッタあたりの容量を明記していない製品が多かったように記憶しています。最近では、性能に関わる重要なスペックとして、公開している機種が増えました。購入する際のチェック項目のひとつです。
同じ記録密度だったら、回転数が高いHDDほど読み書きが速くなります。5400rpmよりも7200rpmのHDDのほうが速いはずです。単純にスピードを重視するなら、回転数の高いもののほうが有利です。
その代わり、回転数が高くなると発熱量が多くなります。安定性を重視する場合は、5400rpmという選択肢もアリです。
読取りのスピードを上げたいのなら、SSD (Solid State Drive)を使う手もあります。HDDよりもコストが高いのが難点ですが、稼動部分がないのでクラッシュなどの心配がありません。
OSはSSDに入れて、ほかのファイルはHDDへ・・という構成も考えられます。
2009/12/05(土)増設メモリの話
パソコンのメモリが2GBという表示なら、デュアルチャンネルだから 1GB×2で、残りは2スロットとなります。2GB×2を増設したとして、合計6GBで終わりです。それ以上にしたいときは、クソ高い4GBのメモリを買うか、元の1GB×2を抜き取って交換するかです。
Windows 7でも32bit版は、3.2GB以上積んでも認識しないので、あくまで64bit版を使う場合の話です。
今度追加するマシンは、64bit版のOSで、メモリをドンと積んで・・という想定だから、標準で2GB搭載済の機種はパスです。あとで交換することになりそうです。
メモリの最大容量は、スロットの数に関係なく16GBまでです。4GB×4ですね。4GBのメモリは割高だから、価格的には非現実的な構成です。6スロットあれば、2GB×6(計12GB)で、安く済むのですが・・・
GIGABITEからメモリスロットが6個あるマザボが出ています。先月、USB3.0搭載の新タイプ(GA-P55A-UD6)が出て、9月発売の初期モデル(GA-P55-UD6)が大幅に値下がりしました。たった2ヶ月、記号ひとつ違うだけで、1万円ほどの値下げです。
パソコンのパーツは、こういうことが日常茶飯事です。いますぐ利用しない機能を無視すれば、ひとつ前のモデルがお買い得です。
4GBのDDR3メモリがもっと安くなるなら、メモリスロットは4個で十分です。6本装着しても16GBしか認識しないからです。
時間の経過とともに値下がりするパーツのなかで、メモリは乱高下する特異な存在です。もっと下がるかと思ったら、ある日突然値上がりすることがあります。DDR2がそうですね。
需要が増えて生産が追いつかなければ値上がりし、生産量が増えてコストが下がれば値下がりします。そのうち主流から外れて需要が減ると暴落し、生産調整が進むと反転して値上がりします。
4GBのDDR3メモリは、これから需要が増えると思います。生産量が上がれば、いまよりもウンと安くなりそうです。